こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している、出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なり、法律により、講師の自宅でお教室を開講することは認められていません。
当ピアノ教室は、シンガポール政府の定めた法律を遵守した、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。
講師 塚越 則子(つかごし のりこ)は、ヤマハ認定グレードにおいて、ピアノ、エレクトーンの演奏、指導共に最高位のグレードを保持する指導者であり、鍵盤楽器のプロフェッショナルです。
今日は、シンガポールのピアノ教室の先生ならではの本音をお話します。
その前に、シンガポールのピアノ教室事情について、少しご説明しましょう。
シンガポールは、みなさんよくご存知の通り、世界でも類を見ない、ユニークで厳しい法律で知られる「法治国家」です。
シンガポールは日本と異なり、様々な人種が集まって暮らしている「他民族国家」であり、それぞれの民族が持つ文化や常識も異なるため、「シンガポール人」として、国民が平和に一つにまとまるためには共通の「決まり事」が必要になります。
そのため、異なる民族同士でも同じ認識を持って安全に、心穏やかに共に暮らすことが出来るように、細かな法律が存在しているのです。
ピアノ教室の開講に関しても、シンガポールには日本とは異なる法律があることをご存知ですか?
日本では、先生のお宅に出向いてピアノを習っていた方もおられるでしょう。しかし、シンガポールでは大きく事情が異なります。
シンガポールでは、先生の住まいのリビングや一室をスタジオとして利用した音楽教室の開講は、都市再開発庁(URA)から公式なビジネスの認可が下りることはありません。違法です。
これは、集合住宅の健全な住環境を守るために設けられている法律ですので、シンガポール国民、外国人に関わらず、全てのシンガポールの住民に当てはまり、就労VISAの有無や住宅の所有者か否かなどの諸条件とは関係ありません。
わかりやすく説明をすると、たとえ持ち家であっても、たとえPR保持者であっても、シンガポールでは、コンドミニアムやHDBなどの集合住宅でピアノ教室を開講することは、法律で許可されていないということです。特例もありません。厳しいですよね!
これらの法律を守って暮らすことは、私たちシンガポールに住む外国人にも等しく課された義務です。ついうっかり一線を超えてしまうと問答無用で容赦無く厳罰に処される場合もあります。
何か新しいことを始めるときは、自己責任においてしっかりと調べて情報を集めてから行動をするように、常に心がけましょう。
シンガポールは就労VISAに関しても規定が変わることがよくあるので注意が必要です。
LOCの発行が廃止されたことは大きなニュースとなり、シンガポールの日本人社会にも激震が走りましたね。ピアノの先生も、DP保持だけのステイタスでは、シンガポールで働くことは出来なくなりました。
シンガポールの出張ピアノ教室/生徒さんのママとの会話より〜シンガポールDP保有者の就労が厳しくなる?
普段、あまり「シンガポール国内の決まり事」について意識することがなかった方々も、現在、コロナ禍の状況で、世界中が未曾有の危機に直面している中、生活が一変したことで
改めて国民、外国人関係なく、全ての人々が等しく健康で安全に暮らすために、日々尽力を尽くしてくれているシンガポール政府や、ライフラインの第一線で働いている方々の存在に思いを馳せたり、違う視点や意識を持つ機会があることと思います。
ワクチン接種プログラム一つを例にとってもわかるように、シンガポールは驚くほどの順調さで進み、人口全体に占める摂取率の割合も、2021年8月29日現在80%を達成し、これは世界のトップ水準であり、近隣諸国とは比較にならない数値です。
私たちは外国人だからと順番を後回しにされたり、不当な扱いや差別を受けることも全くありませんよね?
シンガポールにいると当たり前の権利のように感じたり、とかく軽視して見過ごしてしまいがちですが、実はこれは感謝すべきありがたいことなのですよ。
一歩外に出れば、シンガポールの人たちはお子さん連れのご家族に対して、とても寛大でフレンドリーですしね。
日々の生活の中で、小さなことにも幸せをキャッチできる心のアンテナは「こんな時」だからこそ自分を助けてくれる、最強のお守りになります。ピーンと常にまっすぐに伸ばして、ピカピカに磨き上げておきましょう!
シンガポールで私たち日本人が個人のピアノ教室を開講する場合、選択肢はショッピングセンターなどの一室を借りて音楽教室を開くか、出張レッスンを実施するかのどちらかになります。
当ピアノ教室は、開講当時の生徒さん、保護者の方々のお声に応え、出張レッスン専門のお教室としてシンガポールで30年の歴史を刻んでまいりました。
整った環境で、落ち着いて心地よくピアノレッスンを受けていただくことを最優先しているからです。
シンガポールはお天気も変わりやすく、交通事情も思いのほか変化が激しく、お出掛けには、日本ではあり得ないような想定外のハプニングもあり、時に緊張感が伴うことを、私は長年のシンガポール生活の経験で、いやというほど熟知していますが
シンガポール生活初心者のうちは「カン」を働かせることは結構難しく、アテが外れたり、常識のズレがあったりと、知らない間にストレスをどんどん溜めて込んでしまいます。
それは生徒さんも、保護者の方も、指導者も、立場は違えどみんな同じなので、時には心身にかかった負荷を解放させる工夫が必要です。
大変?それとも面白い?
出張ピアノレッスンをしていると、ご自身のお出かけの時の状況と重ね合わせて
先生、大変ですよねー
と、保護者の方から、温かいねぎらいのお言葉をいただくことがよくあり、気持ちが和らぎます。
アプリを駆使した「最短距離のルートの検索」などについて会話の中で触れるとビックリされることもありますが
私にとっては日常の習慣なので、来星当時に比べて、最近は便利になったなぁと感心することはあっても大変だと思ったり、ストレスを感じることは全くありません。というよりもむしろ
ハプニングも含めて、ピアノレッスンを丸ごと楽しんでいます!
というのが偽らざる本心です。もしも様々な「対策」や「アクシデント」を苦労だと一つ一つ受け止めていたら、きっと音を上げてしまって、こんなにも長く、シンガポールで出張ピアノレッスンを継続することなど、到底できません。毎日が修行のような感覚になってしまいますからね(笑)
移動先では思いがけない怖い思いを経験することもありますが、私はイヤな思いを引きずらないようにしているので、トラウマになる事もありません。
シンガポールの出張ピアノ教室/出張レッスンハプニング編①リフトに閉じ込められちゃった!
生徒さんと一緒に「つつがなく」レッスンができて、ピアノの音の周りに笑顔を見ることができたならば、たとえ移動の途中でサンダルが崩壊して裸足で歩ることになっても、スコールで全身びしょ濡れになろうとも結果オーライ、全ては日常のスパイス、笑い話に過ぎないのです♬
【シンガポール歴29年】ピアノの先生が実践している、最強のメンタルマネージメント。
要は受け止め方の問題。私はピアノ指導者にとって、楽しさや明るさにベクトルを向けて生きることも、音を扱うプロフェッショナルとして必要な資質の一つだと思っています。
いつも深刻な顔をしている、しかめっ面の、気難しいピアノの先生なんて、誰だってイヤですよね?!
プロになるためのレッスンであれば、その苦労もいつか報われる日が来るやも知れませんが、本来、先生の顔色を伺うようなピアノレッスンのスタイルは決して健全とは言えず、望ましい結果を得られることもないというのが、私の持論です。
「大変さ」すら「楽しさ」に変える力が音楽にはあるよ
こんな混沌とした時代だからこそ、それを身をもって示すことができるのも、真の音楽のプロフェッショナルだからこそ為せる技なのだと思っています。
切ない時には・・・
とはいえ、シンガポールでピアノの先生をしていると、日本では経験しない切なさを味わうこともあります。それは
本帰国の生徒さんのお見送りをするとき
です。
しかし、それさえも指導者の心持ち次第で、周りの世界を180度転換することができると私は思っています。
もちろん、愛しい愛弟子とのお別れは身を切られるような気持ちになるけれど、辛い、辛いと自分の気持ちに溺れているのは、単なる自己憐憫にしか過ぎません。
生徒さんも保護者の方も、本帰国が決まると、その瞬間から、新しい未来に向かって、前を向いて準備を進め、一歩ずつ歩き始めているからです。
別れたくない、別れを先延ばしにしたいというのは、指導者の側の子供じみたわがままだと私は思います。
出会いの日から、いつかお別れの日が来る事が決まっていたことは、紛れもない事実なのですから。。。どんなに切なくとも、現実を受け入れなくてはなりません。
当ピアノ教室の生徒さんは、駐在員ご家族が中心のため、一緒にレッスンができる期間が限られています。
だからこそ、悔いのないように一瞬一瞬に全力を尽くして、次の先生にも可愛がっていただけるように最高の指導をすることが”シンガポールのピアノのお母さん”の役目。
巣立ちの時は、生徒さんが安心して飛び立てるように明るく、とびっきりの笑顔で送り出してあげてこそ、ピアノ指導者としての使命を全うしたと言えるのです。(エレベーターの中で泣いていることはヒミツ・・・)
生徒さんがシンガポールを離れることは、本当の「さよなら」ではありません。
会おうと思えばいつでも会えるし、繋がろうと思えばいつでも繋がることができる。今はそんな夢のような願いが努力次第で叶う時代です。
シンガポール⇄日本/本帰国後の生徒さん、オンラインでピアノレッスン再開します。(7歳女の子)
シンガポール⇄名古屋/本帰国後もレッスン継続♬2ヶ月後のご感想より。(7歳女の子)
シンガポールの出張ピアノ教室/本帰国の生徒さんママからのお便り♬(6歳はるきくん)
シンガポールのピアノ教室/本帰国した13歳ママから届いたLINEから♬
IT技術はどんどん進化していますから、その恩恵にあずかれるように頭を柔軟にして研鑽を積み、いつでも健康に、万全のスタンバイ体制を整えて、ピアノがくれた出会いを存分に活かして、生徒さんと、そのご家族と、ずっとこの先も、ピアノの仲間として仲良くしていたい!!
そう思うと、やることは尽きることがなく、本帰国を寂しがっている暇などありません♡
当ピアノ教室では、生徒さん一人一人の心に【シンガポールの生活の思い出】として一生心に刻まれるピアノレッスンのために、一回一回の指導に真心を込めています。
日本とはここが違う!シンガポールのピアノ教室だから大切にしていること①
日本とはここが違う!シンガポールのピアノ教室だから大切にしていること②
日本とはここが違う!シンガポールのピアノ教室だから大切にしていること③
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
シンガポールの出張ピアノ教室/【新事実】脳科学が証明!ピアノを習うと語学習得に有利な「ホント」の理由。
シンガポールの出張ピアノ教室/ビジネスパーソンのピアノレッスンに取り入れている「デザイン思考」とは。