こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
塚越 則子(つかごし のりこ)
シンガポールの日本人ピアノ講師の中で1番長い指導歴です。

 

 

今朝目覚めた時、頭の中でドリカムの
「未来予想図II」が大音量で鳴っていました!

 

 

おそらく、おとといレッスンに伺った時、生徒さんが準備をしているのをピアノと待つ間、横にあった「ハ長調のスリーコードだけでカンタンに弾けるピアノ曲集」(確かそんなタイトル)が目に留まり、パラパラとめくった中にこの曲があったので弾いてみたせいでしょう。かなり昔の歌ですが数年前には「三浦大知くん」もカバーして注目されたようです。

 

 

 

 

 

 

少し専門的な話をすると、「三浦大知くん」の歌はライブでも常にしっかりとピッチが安定しています。大抵1、2Hz高く、高揚感や心地よい緊張感があるためアップテンポ、スローバラードに限らず気持ちを上げたい時におススメです。この差は音を周波数レベルで聞き分ける音感があるとわかります。「絶対音感」といいます。この言葉を耳にしたことがあるという方もいらっしゃるでしょう。

 

 

 

ピッチとは音の高さを表す音楽用語の一つです。欧米のオーケストラのピッチは国際基準のA=440Hzより高めの設定が主流になっていて、例えば私が子供時代から好んでよく聴いていたカラヤン時代のベルリンフィルは、かなりピッチが高めで音がキラキラしてます。

 

オーケストラのピッチ

 

✴︎音のピッチを聞き分ける音感に対して、音楽を聴いてドレミで聞き分ける音感を「相対音感」といいます。

「相対音感」と「絶対音感」は違いますよ。

 

 

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音感について解説したシリーズです。

絶対音感と相対音感音感の双方から回答します。鉄道マニアで話題となった、京急vvvfインバータの「ド、レ、ミ」

シリーズ①

シリーズ②

シリーズ③

 

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話を元に戻しましょう。
手にしたピアノ譜の左手は「お団子」(全音符)だったのですが、コードを見ながら譜面には書いてない音も加えてアレンジしながら弾いていると、他のお部屋にいたお母さんがいらして一言。

 

 

 

 

「わぁ!先生が弾くと、やっぱり楽譜と全然違いますね〜」

 

 

 

 

ご謙遜されているけれど、楽譜に色付けして弾いていると聞き分けているということは普段からピアノをよく弾いておられる証拠です。生徒さんとの連弾を楽しまれる日も近いかも知れません。今度そっとお誘いしてみようかしら。ちょうどよい童謡の楽譜が家にあったのを思い出しました!

 

 

 

お子さんのピアノレッスン開始をきっかけにして、再びピアノの世界に戻って来て下さる保護者の方々を大変嬉しく感じます。

 

 

 

 

思わずピアノの世界の入り口に「おかえりなさい、Welcome back !」とLEDの電光看板を出して拍手でお迎えしたくなるような気持ちです。

 

 

 

今、リベンジの時!

 

 

幼い頃は練習が辛くて、先生が怖くて、、、

そんなお話をよく聞きますが、だからこそ今、ピアノレッスンをきっかけにしてお子様が運んでくれるピアノとの時間は過去の嫌な記憶を塗り替える絶好のチャンスです。

 

 

 

もし仮に、ピアノに対して辛く苦しい思いだけしか抱いていなかったのならば「自分が経験した痛みを我が子には絶対にさせたくはない」と思うのが親心です。

 

 

 

ネガティブな思い出があるにも関わらず、お子さんにピアノを習わせるということは、ピアノを弾くことに対しての夢や憧れを昔と変わらずに今もずっと持ち続けて下さっていることに他なりません。

 

 

 

私も同じ道を通りましたよ。

 

 

小学生の時の私は、ピアノ、エレクトーン、作曲の先生に師事していましたが、先生は一様に厳しく、練習が満足に出来ていないとわかると、レッスンしてくださらないこともありました。

 

 

 

その時のショックはきっと気持ちの奥の奥に今も眠っているのでしょう。疲れた時など「明日レッスンなのに全然練習できてない、どうしよう」的な夢を見て、目が覚めて胸を撫で下ろす時がありますよ(笑)

 

 

 

昭和のピアノの教え方は今、通用しません。

 

 

私達ピアノ指導者がもし自分が習ってきた方法のままで今も変わらずに生徒さん達に指導するのだとしたら、完全なる時代錯誤であると私は考えます。

 

 

スポーツの世界はどうでしょう?令和時代の今、トレーニングの最中に

 

 

階段ウサギ飛びをやりますか?
水を飲むことは禁止ですか?

 

 

 

 

 

新しいことを学ぶ時はピアノに限ったことではなく、思ったように上手くいかずに気持ちがささくれだったり、落ち込んだりするときが必ずあります。そんな時も突き放さずに一緒に寄り添いながらより早く、無理のない上達の方法を具体的に示して導くのが令和時代のプロのピアノ指導の形だと思います。指導者は生徒さんのために時代、時代に合わせた指導法を学び研究し、実践して共に成長する必要があります。特にこれからのニューノーマルの時代は今までの成功体験をなぞっていたのでは通用しません。

 

 

当ピアノ教室の宿題は、復習がメインです。

 

 

レッスンの前にきちんと仕上げて弾けていないと、とのご配慮はいりません。保護者の方々がご家庭でピアノを教えていただく必要はなく、予習も必要ありません。できないところはできないままレッスンを受けていただくことがお子さんの「音楽的自立」を強く後押しし、結果的に上達への近道になるからです。

 

 

ピアノ指導者は譜読みや音符のリズムなどの基礎に関して生徒さんの理解度を把握する必要があります。できないところをレッスンでできるように指導することが本来あるべきピアノレッスンであり、これこそが初心者指導におけるピアノ指導者の腕の見せ所の一つでもあります。当ピアノ教室では、きちんと理解して弾くことができるまでじっくりと一人一人に合わせた指導をしています。ご安心下さいね。

 

 

保護者の方々はピアノレッスンでのお子さんの成長をゆったりと見守っていただき、弾けるようになったこと、できるようになったことを一緒に喜び、いつもお子さんの1番のファンでいてあげて下さい。

ご家族の方へ。