こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子（つかごし のりこ）です。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している、出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR（永住権）保有者。
シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なり、法律により、講師の自宅でお教室を開講することは認められていません。
当ピアノ教室は、シンガポール政府の定めた法律を遵守した、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。
講師 塚越 則子（つかごし のりこ）は、ヤマハ認定グレードにおいて、ピアノ、エレクトーンの演奏、指導共に最高位のグレードを保持する指導者であり、鍵盤楽器のプロフェッショナルです。
今日は、2021年の夏休み最後のピアノレッスンで、ペダルデビューを果たした、リトルピアニストのお話です。
ブルグミュラーを少し離れてギロックへ。
毎週土曜日の夜にオンラインで、当ピアノ教室のレッスンを受講している「ゆあちゃん」。
今年の春に本帰国をして、現在名古屋に住んでいます。当ピアノ教室でレッスンを開始して1年8ヵ月の小学2年生です。
【動画あり】7歳女の子、本帰国前のシンガポールで最後のピアノレッスンを一部公開します!
本帰国を目前に控えたシンガポールでのレッスンで、憧れの「アラベスク」に挑戦したことをきっかけにして、急成長を遂げた「ゆあちゃん」は、日本に帰ってからもオンラインレッスンで順調に実力を伸ばし、現在ブルグミュラー曲集のレパートリーを着々と増やしています。
シンガポール⇄日本/本帰国の生徒さん、本帰国の生徒さんオンラインでピアノレッスン再開します(7歳女の子)
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2週間前のレッスンで「前進」を見事合格した「ゆあちゃん」に、私はある提案をしました。
久しぶりにギロックを弾いてみない？
ギロックの曲集は、好きでよく弾いていたよね。
シンガポールのピアノ教室/ハロウィン2020(ピアノ歴10ヶ月7歳のギロック演奏動画あり)
シンガポールの出張ピアノ教室/【弾き初めチャレンジ2021】第6日目(ピアノ歴1年7歳女の子)
そう話しながら、私の頭の中には、「ある一曲」のフレーズが思い浮かんでいました。
音符の数が少なくて簡単そうに見えるけれど、音域が広くて、弾きこなすにはテクニックが必要な曲です。
最初、すぐには思うように弾けないと思うけれど、努力家の「ゆあちゃん」ならば、粘り強くコツコツと練習を重ねることができる！と信じて、お手本演奏を聴いてもらうと、「ゆあちゃん」は曲を気に入ってくれたようで、頑張ります!と心強いお返事が返ってきました、やったね！
難しいことに挑戦したあとは、待望のペダルデビュー
早速練習に取りかかり、途中くじけそうになったこともあったようでしたが、ご家族の励ましで、無事に「ヤマ」を乗り越えたようです。(拍手)
以下は、演奏動画に添えられた、お母さんからのメッセージです。
これはすでに想定済みのプロセスです。早速ご返信。
今回は大きなチャレンジになるので、私は、あらかじめ、練習に「ゆあちゃん」の好奇心を満たす【魅惑のプレゼント】も用意していました。それは
ペダルデビュー
です!!!!!
ピアノを始めたばかりのお子さんは、ペダルに強い興味を示して踏みたがりますが、ペダルを踏む方法やタイミングには決まりがあるので、それを学ぶまで我慢して待ってもらうことにしています。
好きなように踏んでも、音が混じって濁るだけで、綺麗なハーモニーとして響き合わないからです。せっかくピアノを習っているのに、それではもったいないですよね。
子どもの繊細な耳は大切に育ててあげたい！
「本物の音」を聞いてもらいたい！
豊かな感性を育んでもらいたい！
チャンスは一生に一度だと思うと、つい、あれもこれもと欲張りになってしまいます。。。
実際のレッスンでペダルの使い方を習うのは、ピアノ導入期を終える2年目ごろからです。
ペダルを踏むのには背の高さも重要なポイントになります。目安は、床にピッタリと足裏全部をつけて椅子に座ることができることです。
その前に、身体のバランスを上手く保つために姿勢が確立している事も大切ですよ。
ピアノ初心者が最初に確認したい正しい椅子の座り方のポイント2つ
ピアノの学習はステップバイステップ、上達のためには全ての過程が結びついているんですね。
「ゆあちゃん」は、2021年の夏休みに、ピアノ歴2年弱で、満を期して、いよいよ待望のペダルデビューです。
先週のレッスンで、ペダルを使うと、どんな音になるのか聴いてもらったところ、スピーカーから大拍手とイエーイ!という歓声が響きました!
オンラインレッスンでも、お互いの興奮は、じかにビシビシ伝わります。
「ゆあちゃん」は、お母さんと顔を見合わせて、早くも気持ちは最高潮に盛り上がっているようでした。私も嬉しくてノリノリです♬
意外な発見が功を奏して?!
この曲は川をイメージしているので「川の水が流れるように、なめらかに弾くのよ」と伝えると、ここでお母さんから驚きの発言が・・・
「川」を知らなかったみたいなんです
練習に入るときに、「川」ってなあに?と「ゆあちゃん」から質問があり、少し前に帰省した時に立ち寄ったレストランの近くに川が流れていたことを思い出してもらって、親子で一緒にイメージを膨らませたのだそうです。
なるほど・・・
そういえば、シンガポールには「シンガポールリバー」という川がありますが、「ゆあちゃん」の生活圏からは離れた場所でしたので無理もありません。見たことはあっても、具体的に「あれが川なんだ!」と理解するまでには至らなかったのでしょう。試しに
海のお水と川のお水は違うって知ってる?
と尋ねてみると
えええーー?????
と目を丸くして叫んだ「ゆあちゃん」に
海のお水にはお塩が入っているよ!
川のお魚と海のお魚は違う種類だよ!
などと、理科のお勉強も、少しだけプラス♬曲の背景を知ると表現力の幅が広がって、演奏にグーンと深みが増すのです。
楽譜の下の部分に、横線が伸びているのがわかりますか？ここで右足を使って、ペダルをずっと踏みっぱなしにします。グッと支えておくので力も結構必要ですよ。
川をちゃんと理解出来て、ますます演奏にも自信が加わった「ゆあちゃん」。
意気揚々とペダルに挑んだところ、太陽の光を浴びてキラキラと光って、さらさらと流れている水面を美しく表現することができました。とても素敵だったよ!
「ゆあちゃん」自身も、満足のいく演奏ができて嬉しかったようです。レッスンの最後はお母さんも交えて、みんな笑顔で拍手喝采♬
2021年の夏休み最後の、ピアノレッスンでのペダルデビューの思い出は「ゆあちゃん」の心に鮮明に焼き付いたことでしょう。則子せんせーも、この日のレッスンを、ずっとずっと忘れないよ♡
シンガポールの日本人小学校では、夏休みに自由研究の宿題がありますが、「ゆあちゃん」の地域の小学校では、学童保育やプール授業などもあったせいか宿題はなかったそうです。
「ピアノでペダルに初挑戦しました」って日記に書いて学校の先生にもご報告してね!
と持ちかけると「はい!」と元気なお返事が返ってきました。どこまでも素直で、底抜けに元気!瑞々しい感性に満ちあふれた「ゆあちゃん」です。
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
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