多民族国家シンガポールには、日本と異なるさまざまな法律があります。
Fine City Singapore
Fineは
素晴らしい、良い、元気、洗練された、
などと並び、罰金という意味もあります。
シンガポールのピアノ教室事情は
シンガポール特有の法律とも
密接に関係しています。
シンガポールの公用語は4種類。
英語、中国語、マレー語、タミール語です。
街中の公共施設の案内は4言語で表示され、MRT 内(地下鉄)でのアナウンスも、4種類の言語が順番に流れます。
異なる人種、宗教、言葉、文化、生活習慣を持つ人々を「シンガポール人」として
一つにまとめていくには、意識の統一が必要になります。
国を統制し、安全で快適な生活環境を保つ政策として
シンガポールの罰金制度は機能しているのです。
大まかにまとめただけでも
街を清潔に保つため
交通秩序を守るため
風紀を守るため
税制の維持のため
多国籍の労働者を統制するため
快適で安全な地域社会を守るため
と、内容は多岐にわたり
中には私達日本人には馴染みのないものもありますが
ついうっかり、、、
知らずに一線を越え違反行為をしてしまうと、外国人でも容赦なく厳罰を課されてしまうので注意が必要です。
個人的に生活の中でユニークだと感じるのは
「住居内で蚊の発生を防止する対策を怠ると罰金」!
蚊を媒体とするデング熱やジカ熱など
南国特有の病気が発生するのを防止する目的です。
保健省(MOH)から、鉢植えなどに水がたまっていないか確認のため不意打ちの訪問があることも。
シンガポールのピアノ教室は2種類
日本では、先生のお宅に出向いて、自宅のお教室でピアノレッスンを受けていたお子さんもいらしたことでしょう。
しかし
シンガポールでは、事情が大きく異なります。
都市国家シンガポールは、国土が狭いため
高層の集合住宅が主流で
様々な人種が集まって住んでいます。
他の住民に配慮し、静かで快適な住環境を保つこと
建物内への不特定多数の人の出入りを規制し
安全を確保すること
などの理由から、都市再開発省(URA)の
規則により
シンガポールでは、日本のような自宅ピアノ教室は、法律で認められていません。
シンガポールで個人のピアノ教室を開講するには
● 出張個人レッスン
● ショッピングセンターなどでの音楽教室
の、どちらか2種類だけになります。
私は、迷わずに出張個人レッスンを選びました。
なぜ出張レッスンなのか
1 南国特有の気候での生徒さんの負担をなくしたい
シンガポールは狭い国土のため、移動は簡単に思われがちですが、赤道直下の国ならではの激しいスコールや、それに伴う突然の道路渋滞など、日本での生活からは想像できないようなことも頻繁に起こります。
また、1年を通して気温の変化が乏しいため
四季のある日本から来星されたばかりのご家族は身体が順応するのに時間がかかり
疲れやすくなることもあるようです。
シンガポールの出張ピアノ教室あるある/ピアノの日にバスで眠って帰宅しました(涙)
私自身、日々のレッスンの移動では時間に追われることもあって、ハプニングに遭遇することもしばしばです。
暑さでサンダルが溶けて崩壊して
炎天下を裸足で走ったり
突然のスコールで傘をさしていても
着いた時は全身しずくが垂れるほど
びしょ濡れになっていたり。
ピアノの先生のイメージとは
かけ離れた日常ですが
ここは日本と違う常夏のシンガポール!
良いレッスンのためには、体力勝負と実感し、数年前からは本格的に身体を鍛えています。
2 日本と異なる生活サイクルでの、お母さんの負担を減らしたい
シンガポールは日本と1時間遅れの時差があり、夜明けの時間は遅く、7時でもまだ薄暗い日もあります。
しかし、お母さんたちの朝は早い!
日本人小学校は、日本のような給食ではなくお弁当です。そして帰宅後はお稽古ごとの送り迎えに忙しくマネージャーさんのようで休まるときがありません。
レッスン先では、リクエストに応えて演奏することもあります。
お母さまにとってのピアノレッスンの時間は緊張から解放されて、お子様の成長をゆったりと見守る安らぎの時であって欲しいと願っています。
日本とはここが違う! シンガポールのピアノ教室だから大切にしていること1
日本とはここが違う!シンガポールのピアノ教室だから大切にしていること2
日本とはここが違う!シンガポールのピアノ教室だから大切にしていること3
シンガポールのピアノレッスン/子ども達のキューティコレクション集めてみました!
fairy wish creation への歩み、そして未来
「fairy wish creation 」は、遠い昔の私の音楽との出会いまで遡り、現在、未来への願いへと続く長い心の旅から生まれました。
会社を設立するとき、社名は
〇〇音楽教室、〇〇Music School と
しないと決めていました。
教えることだけに限定せず、チャレンジを続けていきたいと思ったからです。
私が鍵盤楽器に初めて触れたのは5歳。
広島県福山市に住んでいた頃です。
引っ込み思案で人見知りだった幼い頃の私は、一人で本を読んだり空想好きな「ふしぎちゃん」。
野に咲く花を摘んで首飾りを作ったり、自然の中で伸び伸びと遊ぶ一方で、ステレオから流れてくるレコードの音楽が大好き。
当時の母は、小さな弟や同居の祖母の世話で忙しく、レコードが聴けた日は本当に嬉しくて有頂天でした。
幼稚園でお歌の時間になると決まって
大人しい私が先生の伴奏に合わせて大声で元気に歌う様子に目を留めてくださった担任の先生が、親子面談の際母に「音楽を習わせてあげたらいかがですか?と」提案してくださったのがきっかけとなり、お友達のオルガン教室の発表会を聴きに行った日が、運命の転機となりました。
「習うのは、エレクトーンがいい!」
コマーシャルで何回も観て密かに憧れていたのです。
私の両親は、音楽好きですが楽器を演奏しません。専門知識もありません。
町で1番大きな楽器店に行き、初めて目にした楽器というより機械のような、たくさんのレバーが並ぶエレクトーンに、ただ、ただ圧倒されたようです。
最もシンプルな機種が数日後家にやってきました。
待望の私のエレクトーン!椅子に座り、何回も蓋を開け閉めしてみてようやく、ドキドキしながら、初めて鍵盤に恐る恐る触れた指先のふるえるような感動は、今でも鮮明に覚えています。
先生の強い勧めで、程なくエレクトーンに加えてピアノも習うことになりました。
エレクトーンは、グレードの進度に合わせて最新の機種へのモデルチェンジが必要なため
演奏、指導3級取得の高校1年生までに計5回、新しい楽器を迎えました。
父は、自分の車を新調するのを諦めて、楽器購入に充ててくれたこともあったようです。
私は器用なタイプではありません。
コツコツ時間をかけてじっくり積み上げていく性格であり、また競い合うことを好みません。
鍵盤元年の私は、天使幼稚園、すずらん組。
すずらんの花言葉は
純粋
謙虚
幸せの再訪
音楽に対して常に、純粋、謙虚であり続けていたいと思います。
生徒さんたちがこの先、自分の世界を広げて大きく羽ばたいていくときが来ても、ピアノレッスンを通して一緒に過ごしたかけがえのない時間をずっと忘れません。
世界のどこにいても変わらずに応援し続けています。
一人一人の幸せを心から願い、将来立派に成長した姿でシンガポールを再訪してくれることを心待ちにしています。
すずらんの可憐な花は下を向いて咲きます。ピアノを弾いている生徒さん達の姿に重なります。
すずらんの花は、ヨーロッパでは昔から「Fairy stairs 妖精の階段」と言われ幸福の象徴であるといいます。
ピアノの鍵盤は、音の階段。
ピアノを奏でることを通じて、より豊かで幸せな瞬間を創造していくことが、fairy wish creation の願いです。