こんにちは。
シンガポールの出張ピアノレッスン
fairy wish creation
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
今日、明日と2回にわたって、先日本帰国の生徒さんからアップライトピアノを譲り受けた生徒さんのお母様からいただいたメッセージをご紹介致します。
電子ピアノでピアノレッスンを始めた生徒さんは、レッスンを継続していくうちに何年か経過すると成長していく過程で次第に指の力がついてきて、しっかりとしたタッチで芯のある音を出すことができるようになります。
同時に演奏力が高まるにつれ、自然と自分自身の音へのこだわりが生まれてきて、楽器に対してより繊細で豊かな表現の再現力や音の質を求めるようになってきます。
ピアノ指導者として毎回のレッスンでの生徒さんの様子から
♦︎曲を弾いたときの取り組み方に意欲の高まりの変化を感じたり
♦︎電子ピアノとピアノでの演奏した時の満足度の違いを生徒さん自身が明確に実感できるようになったと見てとれるようになり
♦︎生徒さんの気持ちの中にピアノで弾くことへの憧れが最高潮に盛り上がってきていると見られるとき
アップライトピアノへの移行のタイミングの時期到来と考えます。
1人1人その時期は違い、一概にピアノレッスンを始めてから何年目という目安はありません。早ければいいというものでもなく、その時期は様々ですが、欲しいと思うタイミングで楽器を迎える条件が揃うとは限らないため、常に情報を集めながら先々へと準備を進めていくことで、生徒さんにとっての最適なタイミングを逃すことなく電子ピアノからアップライトピアノへの移行が容易になります。
お母様には日頃からレッスンの最後に、その日のレッスン内容や宿題の詳細な確認、また練習動画提出やLINEメッセージなどを通じて熱心にピアノレッスンに取り組んでいただき、指導者の私も共に二人三脚で生徒さんの成長に寄り添ってきました。
幾度となくアップライトピアノへの移行の時期の見極め方やピアノを選ぶポイントなどのアドバイスをさせていただく中で今回良いお話があり、真っ先にご紹介させていただいたところ、当ピアノ教室の生徒さん同士でご縁が繋がったことを大変幸せに思います。
今回、母親の視点から電子ピアノとの出会いからアップライトをお迎えするまでの今日までの4年間の生徒さんの成長を振り返っていただいただき、丁寧な文章の文字の端々に出会った頃の生徒さんの細くて小さな白い指を感じました。初めてのレッスンの日、窓の外は雨でした。遠い昔のようで、でもつい昨日のことのようです。
いただいた貴重な文章は、ピアノ指導者としての感謝の意を込めて、内容への修正、加筆をすることなくそのままの形でご紹介致します。
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娘がピアノを習い始めたのは4歳の夏のことでした。
大人しく、やりたいことや欲しいものなどの主張があまりない子でしたが、珍しく自分から「ピアノを習いたい」と言い出したため、夫婦ともに嬉しくなり、先生を探すより先にピアノを購入したほどでした。
とは言うものの、長続きするかもわからないですし、集合住宅に住んでいることもあり、最初からデジタルピアノを購入することに自然となっていました。
自分たちで調べたデジタルピアノ専門店に赴き、実際に弾いてCASIOのCERVIANOを購入しました。そして、当時住んでいたコンドミニアムの近所に住むシンガポーリアンの先生に来ていただくことになり、娘のピアノレッスンがスタートしました。
娘は華奢な体型でインドア派。ピアノのタッチも弱く、比較的軽いデジタルピアノの鍵盤もしっかりと音が出せない状態でのスタートでした。
発表会もなく、自身のCERVIANO以外のピアノに触れる機会はないままでしたが、デジタルピアノでもこんなに弱いタッチなのだからデジタルピアノにしておいてよかったな、と思ったことを覚えています。
年長の夏、島内引越しを機に、則子先生に師事することになりました。
その11月、娘にとって初めてのピアノ発表会がありました。自宅のピアノがデジタルピアノの生徒向けに、先生のご自宅のアップライトピアノでの直前レッスンが開かれました。その時、娘は初めてピアノに触れました。帰り道、「お家のピアノと全然違う!」と興奮気味に話していました。
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明日に続きます。