こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している、出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なり、法律により、講師の自宅でお教室を開講することは認められていません。
当ピアノ教室は、シンガポール政府の定めた法律を遵守した、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。
講師 塚越 則子(つかごし のりこ)は、ヤマハ認定グレードにおいて、ピアノ、エレクトーンの演奏、指導共に最高位のグレードを保持する指導者であり、鍵盤楽器のプロフェッショナルです。
AIが耳コピをしてくれる?!
先日、ピアノの演奏動画からAIが楽譜を自動作成するというニュースを目にしました。
もとの記事はこちらです。
ピアノの演奏動画から楽譜を自動作成 ディープラーニングで 京大と理研が技術開発
このニュースを見たミュージシャンの中には、焦ってしまった人も多いかもしれません。。。
耳コピをメインの仕事でやることは少ないかもしれませんが、副業としてやっている人は多いからです。(正式には「採譜」といいます)近い将来、単純な採譜の仕事は、なくなってしまう時代が来るかもしれないですね。
今回話題に挙がっているものは、「音声データから自動で楽譜を作成する技術」です。
京大と理研が共同開発したシステムで、プロジェクトページに飛ぶと、YouTube動画から作成した楽譜のサンプルが見ることができて、POPS、JAZZ、CLASSICなど様々なジャンルのサンプルを見ることができますよ。
実際に聴いてみると、インテンポ(テンポが一定)で、ややこしいリズムを用いてないものに、より適しているようで、JAZZのサンプルもありますが、こちらはさすがに少し難がありました・・・。
4拍子なのに3拍子と認識していたり、音が間違っていることが多かったです。音そのものではなく、リズムの認識は、まだ難しく、これからの課題なのでしょう。
強拍・弱拍などをコンピュータ側で判断するまでには至っていないようです。音量の強弱で認識できそうな気もしますが、そう単純な話ではないのかもしれません。
ジャズの場合、ソロ中にポリリズムで演奏することもよくあるので余計に判別が難しくなりますしね。それにしても、昨今の技術の進歩は目を見張るものがあります・・・。
”AIに人間の仕事が奪われる”と言われて久しいですが、「あくまで単純作業のようなものに限られるのではないの?」と楽観的な人もいるのではないでしょうか?
今回の研究のチームは、音声信号の中で各時刻にどの高さの音が鳴っているのかを推定する「多重音高検出」技術と、各音符の発音時刻と音の長さを一拍の時間単位で認識する「リズム量子化」技術を取り入れた自動採譜システムを作成し
さらに、音符同士の関係性の統計データを使うことで、採譜の精度をさらに向上させることができたといいます。
音楽の楽譜は、訓練された専門家の手により書き起こされています。この作業には多くの時間を必要とするため、コンピュータによる自動化の研究が進められていました。
しかし、ピアノ演奏のような複数の音が重なった音楽では、ピッチとリズムの複雑な組み合わせを認識する必要があるため、自動化は難しいとされていましたが、AIの【ディープランニング】技術は、その壁を乗り越えるという快挙を成し遂げたのです!
【ディープラーニング】とは人間が手を加えなくても、コンピュータが自動的に大量のデータからそのデータの特徴を発見する技術のことです。
【ディープラーニング(Deep Learning)】を日本語に直訳すると「深層学習」となります。
この場合の深層とは人間などの脳神経回路をモデルとして、アルゴリズムを多層化したDNN(ディープニュートラルネットワーク)を用いたコンピュータへの学習の手法です。
これまでコンピュータへの機械学習は人間がデータをすべて入力し、指示を出す必要がありました。
それに対して、【ディープラーニング】では大量のデータを取り込むことによって何層もの処理を行い、コンピュータ自体が課題を解決に導くのです。すごいと思いませんか?!
今後は、私たち音楽のプロも、AIに代替されないような、高度なスキルとオリジナリティを身に付けるように意識しないといけません。
音楽そのものも自動作成の技術も着々と進んでおり、AIよりいい音楽を提供できないとなれば、いよいよ成す術なしです(汗)
シンガポールの出張ピアノ教室/【音楽業界最新トレンド2021】ユーザーの気分を分析してAIが自動作曲?!
そうならないためにも、日ごろから、ますます精進を重ねなくてはいけませんね。
当ピアノ教室のレッスンは、総合的な音感を身につけていくレッスンです。
「耳コピ」という言葉を皆さんご存知の方も多いと思いますが、これは、簡単にいうと
音楽を耳にして、それを音にすることができる力
のことを言います。
しかし、一口に「耳コピ」と表現しても、「どこまでコピーしているのか」によって、内容は全く違い、知っている曲を耳で聴いて、ざっくりと同じメロディとリズムで弾くのと、鳴っている音全てを「完全にコピー」するのでは、必要な能力は大きく異なります。
当ピアノ教室では、総合的な「音感」をバランス良く身につけていくトレーニングをしています。
どの生徒さんも、ピアノを習い始めてしばらくすると、自然と音やリズムに関しての感度が高まり、好きな曲のメロディを「拾って弾く」シンプルな「耳コピ」などを自然と楽しめるようになり
耳にした曲の音をピアノで探りながら、自分の力で見つけられるようになります。そのため、当ピアノ教室では、わざわざ「耳コピ」のトレーニングのために、レッスンの時間を割くことはしていません。
レッスンでは時には、聴いたメロディに、伴奏を自分でつけて、両手で演奏を披露してくれる生徒さんもあり
いつの間にか、こんなにできるようになっているんだ!!
と、生徒さん達の吸収力の高さに指導者の私も脱帽しきりです。子どもの力は無限大ですね!
当ピアノ教室では、ピアノを習っているうちに、自分の世界観をピアノで表現してみたい気持ちが高まり、作曲に挑戦をする生徒さんも多くいます。
シンガポールの出張ピアノ教室/わたし作曲も始めました♬Part1作曲(10歳ピアノ歴4年目)
シンガポールの出張ピアノ教室/わたし作曲も始めました♬Part2(ピアノ歴6ヶ月目)
自由な発想で音と自由に遊び、AIには到底考えられないようなユニークな曲作りを楽しんでいますよ♬
当ピアノ教室の年上の生徒さんの中には、曲のアナリーゼ(楽曲分析)のレッスンを通して、曲の仕組みを学びながら音楽理論の入り口にまで踏み込んだ学習をしている生徒さんもおられます。やがて「自作品」を発表してくれる日も来ると、密かに期待しています♬
シンガポールの出張ピアノ教室/保護者の方からのご質問。音楽理論の学習について。
シンガポールの出張ピアノ教室/バッハの曲を解剖?!音楽理論入門編(12歳ピアノ歴9年)
人工知能が苦手なこととは?
専門家によると、人工知能は「見る」「聞く」「感じる」ことが苦手だといいます。
ということは、これからの時代を生き抜いていくためには、「見る」「聞く」「感じる」感性に、いかに磨きをかけていくかが、最大のポイントとなりそうですね。
当ピアノ教室のレッスンは、未来をたくましく生きるための「人間力」を養う、ワンランク上の「心と音楽のレッスン」です。
ピアノを学ぶことを通して、音楽の力の恩恵を受けながら、これからの時代に必要な「生きる力」を育てます。
シンガポールのピアノ教室/新時代に必要な「ライフスキル」を育成するピアノレッスンとは。