こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室 fairy wish creation
講師の 塚越 則子(つかごし のりこ)です。
当ピアノ教室で年少さんからピアノを習いはじめて今年7年目に入り、小学5年生になったAくんは、今年の発表会で、ちょっぴり大人っぽいアレンジの曲に挑戦します。
選曲理由は
お父さんの好きな曲だから✨
ちょうど、その話をしているときに、タイミングよく、お父さまがご帰宅されたので、直接伺ってみたところ
30年くらい前にヒットしたJ-POP(当時は、こんな呼び方はまだありませんでした)なので、お父さま自身、その当時にリアルで聴いた思い出はないそうですが
おススメに上がってきて聴いてみたところ、すっかり気に入り
いつかAに、この歌をピアノで弾いてもえたらいいな✨
と感じたのだそうです。
素敵ですよね〜
こういうストーリーにめっきり弱い則子先生、早速楽譜を片っ端から調べたところ、洒落たジャズ風のアレンジを見つけ出すことに成功!
ところが、これがかなり難しい💦
ジャズの響きを醸し出すハーモニーの押さえ方の特徴は【大きく間隔をあけること】なので、とにかく音と音の幅が広いんです。
ん?!
それってどういうこと?
と思ったピアノ経験者の方に、ちょっぴり豆知識📎
たとえばアルペジオの伴奏のとき、Cのコードを
「ドミソ」ではなく
「ドソミ」と10度に広げたスタイルにすると、一気にジャズのサウンドになりますよ😃
なかなか手強い雰囲気でしたので、発表会用に、オリジナルの譜面を書き下ろすことも考えましたが、ダウンロード購入した楽譜を初見で弾いてAくんに聴いてもらい、意思を確認したところ、ひとしきり考えたすえ
このままでがんばる!
と、ハッキリ宣言したので、少し手直しをする可能性はあるものの、Aくんの気持ちを汲み、基本的に楽譜に沿って弾くことで話がまとまりました。
そして練習に入ったのですが、想像通り、イントロからすでに、いわば指のストレッチのような、過酷なポジショニングが続くので、Aくんは
痛い、痛い
を連発。
そうだよね…
かつて私にも、指の間が引きつれるような痛みを歯を食いしばって我慢しながら練習をした、そんな時代があったなぁと、懐かしく振り返りながら、ふと思い立ち、Aくんと手を合わせてみてビックリ‼️
なんと、指の長さがピッタリ同じではありませんか😆
その事実を目の当たりにしたAくんは、そのあとピタッと
痛い
と言わなくなりました。
届きにくいのは、手の大きさが足りないのではなく、広がらないから
と自分でハッキリと自覚したからです。そして
「先生みたいに手を広げるには、どうしたらいいですか?」
と真剣に尋ねてきたのです。
💎こうしたらいいよ
💎ああしたらいいよ
私も通ってきた道なので、嬉々として練習の仕方やポジショニングのテクニックを伝授しました。
Aくん、知らないうちに、心も身体も、こんなに成長したんだね😃
と、密かに感動に浸りながら。
ピアノの上達と手の柔軟性は密接に関連しています。
ピアノを習っているみなさんは、普段から手の柔軟性を高めるトレーニングをしていますか?
バーナムやハノンなど「指のエクササイズ系」の教本の効果を高めるには、事前の準備体操があると、よりいいです。
トレーニングと言っても、ピアノがなくてもできる、シンプルなもので充分。
大切なのは「コツコツ」「毎日」「地道に」「継続」すること。
当ピアノ教室では、リトルピアニスト一人一人の生活パターンや嗜好に合わせて、ピアノの上達に関係する指や手の力を強化するトレーニングや、大きく広げるためのストレッチの提案なども積極的にしています。
はやく、無理なく、うまくなって欲しいですからね。
これらは普段の生活で簡単に取り入れられるものばかりですよ。
リトルピアニストとしてのブライドを育て、ご家庭での練習のモチベーションアップにつなげる狙いもあります。
Aくん、がんばれ!
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポールの駐在員日本人ご家族との信頼の絆を築いて33年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
指導方針