こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室 fairy wish creation
講師の 塚越 則子です。
今日は先日の投稿からの続きになります。
今月末に本帰国を控えているRちゃん。
先週、めでたく小学校を卒業しました。
シンガポールに在住中はインターナショナル校に通っていたRちゃんですが、このあと、本帰国して編入した先の日本の小学校でも、来年の3月に2回目の卒業式を控えています。とはいえ
Rちゃんの気持ちの中では、小学校の卒業式は、シンガポールのインターナショナル校の卒業式だけが「本物」との思いが強いようで
お母さんによると、ピアノレッスン前日に開催された、卒業を祝うセレモニーでは、最後、お友達とのお別れがつらくて、何度もハグをし合って涙、涙、涙、だったそうです。
いつかはこんな日が来ると覚悟していたとはいえ、もともと知らされていた時期よりも【大人の事情】で半年はやくなった本帰国です。
11歳の少女にとって、あまりにも過酷な現実。
心の整理をつけ、前に進む気力を蘇らせるのは、並大抵のことではないはず。実際、卒業セレモニーが終わったあとは
放心状態で何も手につかなくなり
塾もお休みしてしまいました…
そんな中でも、ピアノレッスンを受けてくれたRちゃんの頬に涙の跡を見つけたときは、胸が締め付けられるような感情が一気に押し寄せて、堪えきれなくなりそうでしたが
何とかもちこたえることができたのは、泣き腫らした瞳の奥に希望の光をはっきりと見ることができたからです。
ノンストップで、ただ夢中でピアノを弾き続けた45分でした。
かなり体力を使う曲で、速いパッセージや複雑なリズムがあちこちにあります。
休みなく全力で弾き続けたら、指や腕はどんな感覚になるか、私にはよくわかる
だけど、Rちゃんは手を休める気配すら見せることはありませんでした。
弾き続けることで、必死に心のバランスを保とうとしていたのです。
約3年、Rちゃんの成長を間近で見てきた過程で、実感していたことがあります。それは
Rちゃんの心の中で、ピアノが占める割合が徐々にふくらんでいったこと。もはや
「お友達」といった軽いノリではなく
「心のよすが」
と呼ぶのが相応しい。
ピアノがそんな、かけがえのない存在へと育っていったのは、Rちゃんが常に真剣にピアノと向き合い、地道な努力をコツコツと積み上げてきたからに他なりません。
これから先、たとえ、どんなことがあっても、Rちゃんなら大丈夫✨
同じようにピアノと共に生きてきた1人として
同じように、父の転勤で、何回かの転校を経験した1人として
そう確信しています。
レッスンのあと、2人きりでリフトを待つ間、心配顔のお母さんに胸を張って伝えました。
お母さん、Rちゃんは、何も心配いらないですよ✨
Rちゃんは、この年末に、かねてから憧れている中学校への受験に挑みます。
将来、音楽の世界で生きることを目指す子どもたちも多く通うことで知られている、都内にある私立の名門校です。
Rちゃん、お母さん!
遠く離れても、これからも変わらずに寄り添っていきますね。
◆おまけ◆
東京特派員から、季節の風物詩が届きました。
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポールの駐在員日本人ご家族との信頼の絆を築いて31年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。