こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールで1番長い指導歴のキャリアを持つ、日本人のピアノの先生です。
講師 塚越 則子(つかごし のりこ)は、ヤマハ認定グレードにおいて、ピアノ、エレクトーンの演奏、指導共に最高位のグレードを保持する指導者であり、鍵盤楽器演奏のエキスパートです。
シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なっており、講師の自宅で音楽教室を開講することは、国の法律で認められていません。
当ピアノ教室は、開校以来、シンガポール政府の定めた法律を遵守している、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。
Q&Aシリーズ⑩
先生のお宅でのレッスンはありますか?
今日は、先日(1月26日)発売されたばかりの、楽しくリズムを理解するために考案された、新しいコンセプトの絵本のご紹介です。(対象年齢7歳以上)
伝説のリズムマシン“TR-808”(ローランド)をモチーフにしたリズム遊びと物語の児童書『エイト・オー・エイト – 声と手拍子で遊ぶリズムの絵本 – 』
脳的な知覚、左脳的な概念理解、そして声や手拍子を用いた身体表現をシンクロさせた、この本の内容は、頭と身体を使う、いわば「知的なミュージックエクササイズ」。しかし音楽的な知識は一切必要ありません。
これまで多くの音楽児童書は、リズムと銘打つものも含めて、実は歌とメロディが内容の中心でした。
この本の主役は、まさにリズムそのもの。
音楽が鳴りはじめれば、誰が教えた訳でもないのに、手足でリズムをとり、YouTubeから流れるお気に入りの歌に合わせて一心不乱にダンスする……そんな今時の子どもたちの感性にピッタリとマッチした、ユニークな児童書です。
子どもがひとりで、あるいは家族や友だちと、声と手拍子のリズム遊びをすることで、リズム感を養えるだけでなく、拍や小節、テンポ、グルーヴ、パートの概念といったリズムの基本構造も学ぶことができます。
本書は、カタカナ言葉に手拍子を合わせるシンプルな遊びで、リズム、そしてダンスカルチャーが持つ楽しさと奥深さを子どもたちに伝える、おそらく「世界初の」児童書です。
児童書と侮ることなかれ。拍や小節、ビートキープといったリズムの基本にはじまり、アフリカやキューバ音楽のエッセンス、シンコペーション、ポリリズム、変拍子などの高度なリズムまで。かつて高中正義バンドから彗星のように現れ、ファンク、ラテン、アフロを大の得意とする鍵盤奏者、小林泉美の遊び心と深い音楽理解が反映された内容です。「エイト・オー・エイト」公式サイトより引用
この本の著者は『うる星やつら』『さすがの猿飛』『ストップ!! ひばりくん!』の主題歌で日本に「アニソン革命」を起こし、昨今のシティ・ポップの世界的流行により、あらためて注目を集めている、小林“ミミ”泉美さん。
70〜80年代は、自身のバンド・ソロ活動のほか、高中正義、松任谷由実、井上陽水などのライブで腕を鳴らし、’85年に渡英。ファンク、ラテン、アフロなどのスタイルを得意とする凄腕鍵盤奏者として、現在はヨーロッパを中心に活動を展開中。
今回、そんな小林さんが、自身の練習法などをもとにリズム遊びを考案し、この絵本の執筆を担当しました。
また、ファンキーな表紙をはじめとする本書の全イラストは、「デトロイト・テクノの生き証人」ともいうべき伝説的ビジュアリスト、A.Qadim Haqqの手によって描かれています。
彼の持つ独創的な世界感は、絵本を目にした子どもたちの感性を、否が応にも揺さぶることでしょう。
この絵本には、16本のバーを上下に動かしてオリジナルのリズムパターンを組むことができる、紙製のリズムマシーン「TR-808」が付録として付いています。
自分だけのオリジナルのリズムパターンを作ってDJの気分も味わえるなんて、なんとも楽しそうですね♬
ピアノを習っているお子さんの「リズムの参考書」としても重宝しそうです。
公式サイトをチラッと見て、すぐに何人かの生徒さんのお顔がパパパっと目に浮かんだ私。
すぐにでも注文したい気持ちでいっぱいですが、手にするのは次の一時帰国のお楽しみに取っておこうと、目下計画中です♬
小林泉美さんは、この本の執筆を引き受けた経緯について、インタピューでこのように語っています。
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「私は活動歴が長いので、音楽を教えてほしいとよく頼まれるのですが、苦手なんです。
でも私が音楽で暮せていることに対して、何かお返しをしなくてはという思いもあり、物語を書くことを教育の一環だと思って進めました。
日本の音楽教育は、西洋の音楽理論に基づいているので、学校ではドレミと音符を中心に教えます。ただ私は、音楽の重要な3つの要素は、ハーモニーとメロディーとリズム゛と思っています。そして、このリズムの部分が、日本人は全体的に弱いと感じています。
リズムに対する教育、学ぶ環境が非常に少ない。だから日本の子どもは、イギリスやアメリカの子どもたちに比べると、リズムに関しての出発点が遅い。
国籍は関係なしに、一定のテンポでリズムをキープできる人と、できない人がいるんです。
特に子どもはリズムを学んでいくと伸びるので、まずはビート感を身に付けることをやりましょうよと思っていました。」
【インタビュー】小林泉美&大森琢磨|リズム遊び絵本という名の奇書「エイト・オー・エイト」より
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なるほど納得ですね。
私が小学1年生から6年間、ドラムを習ったのも「リズム感を養うために効果的」とエレクトーンの先生の強い勧めがあったからです。
私の両親は楽器演奏の経験が全くなく、専門知識がありませんが「先生がそのようにおっしゃるのならば」と迷うことなく、私にご紹介いただいた現役のプロのジャズドラマーのレッスンを受けさせることを即決しました。
週に一回のレッスンは大人と一緒。小学生は私一人だけでしたので、先生や生徒の皆さんに可愛がっていただいたことを覚えています。
この頃のドラムレッスンで「おいしい水」や「テイクファイブ」など、Jazzのスタンダードに合わせて身体に染み付けた(笑)ビート感は、今も常に私を支えてくれています。
ピアノに向かっている時だけに限らないのが、たまにキズですが。。。(笑)
シンガポールのピアノ教室/いよいよ開始/ジブリの発車ベルを弾いて見ました。
当ピアノ教室のレッスンは、メロディ、ハーモニー、リズムの「総合的な音感」を養います。
「音感」というと、一昔前に流行っていた「ドレミの聴き分けトレーニング」(聴音)のような、「音の高低を理解する練習」だけを思い浮かべる方もおられるようですが
小林泉美さんが話しておられるように、本来ピアノの上達に必要な音感とは、音楽を構成している要素「メロディ、ハーモニー、リズム」の3つであり、どれか一つ演奏に欠けていても、音楽として成立させることはできません。
当ピアノ教室では、これらのいわば【音楽の骨格】を成すメロディ、ハーモニー、リズムをバランス良く育てていくために、一人一人の個性や特性に合わせて、導入期の早い段階から指導の中で様々な工夫をしています。
ピアノ導入期の子供の音感を磨く①/2分音符は音感を養うチャンス!
と言っても専用の教材やテキストを使って、いかにも「お勉強してます」のように仰々しくアピールすることはないので(構えてしまうことのないように)生徒さん自身、トレーニングが含まれていることに気が付いていないと思いますが
❤︎表現力が今までよりも豊かになった
❤︎生き生きとしたリズムになった
など「さりげない演奏の変化」を、保護者の方々は敏感に感じ取るとられるようで、時に、このようなご感想をいただくことがあります。
ピアノを奏でる音を聴いてお父さん、お母さんの嬉しそうにしている様子を見るのは、お子さんにとって何より励みになるようですよ。
リズム強化の秘策に新作登場!
さて、以前ご紹介した、当ピアノ教室でピアノを習って3年目で、現在「ジャスティン・ビーバー」の「HOLY」に挑戦中の、8歳のKくん。
ポピュラーミュージックならではの複雑なリズムも「秘策」を使って練習した成果が発揮されて、その後もキレのあるリズムをキープしています。
「エイト・オー・エイト」で紹介されている、言葉の持つリズムで音楽のリズムを理解していくアイデアは、生徒さんが理解しやすく、楽しく学べるので、当ピアノ教室では以前から使っている手法ですよ。
シンガポールのピアノ教室/8歳男の子、秘策を使って?ジャスティン・ビーバー練習中。
私が今回、Kくんの練習に使っているのは「食べ物バージョン」。この間は、新しいリズムが出てきたので、早速新しいメニューも投入しました♬
「ケーキ」の反対のパターンの符点音符だから「カレー」です!
「ラーメン、マンゴー、ステーキ、ケーキ、そして、カレー」
さぁ、皆さんは、どんなリズムパターンだか、おわかりになりますか???
そういえば、カレーには、以前もお世話になりました(笑)
Kくんの「ジャスティン・ビーバー」の練習は、後半のクールなラップ部分に入り、コード弾きがメインになってきました。
初めてのペダルにも挑戦して、「大人のピアノ響き」の階段を、一歩ずつ着実に上昇中です♬