こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している、出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なり、法律により、講師の自宅でお教室を開講することは認められていません。
当ピアノ教室は、シンガポール政府の定めた法律を遵守した、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。
講師 塚越 則子(つかごし のりこ)は、ヤマハ認定グレードにおいて、ピアノ、エレクトーンの演奏、指導共に最高位のグレードを保持する指導者であり、鍵盤楽器のプロフェッショナルです。
今日は、当ピアノ教室でピアノを始めてから8ヶ月の4歳の男の子、Sくんの、ある日のオンラインレッスンでの様子をお伝えします。
シンガポールでは、2021年5月16日から、回復フェーズ3まで達していた国内活動の正常化を取りやめ、フェーズ2に戻す措置を取っています。
一緒に外出できるのは家族であっても2名まで。できる限り家で過ごし、必要な時だけ外出することを強く推奨しています。
店舗での飲食も全て禁止で、テイクアウトかデリバリーの利用のみです。
この措置は6月13日まで4週間継続されることが決まっており、経過を見て緩和、延長、または厳格化が決められることになっています。
訪問者数の制限も、さらに強化されており、今までは1世帯あたり1日5人までとされていた訪問者数の上限が、1世帯あたり1日2人までに縮小されました。
加えて、個人間の他の世帯への訪問、友人や家族との公共の場での会合などの集まりの回数は1日2回までに制限されています。
シンガポール新型コロナウイルス対策の閣僚タスクフォースで共同議長を務めるローレンス・ウォン大臣は、5月14日に行われた会見で
「状況が改善されないのであれば、さらに厳しい措置をとることも排除しません」と述べています。
シンガポール国内での市中感染拡大を食い止めるには、人と人との接触を徹底的に抑制することが最も効果的であり、この困難な局面を無事に乗り越えていくためには、お互いに協力し合うことが何よりも大切です。
当ピアノ教室は、新型コロナ肺炎の、1日も早い収束を心から願い、全ての生徒さん、保護者の方の健康と安全を最優先し、現在、出張レッスンからオンラインレッスン(zoom使用)に切り替えて、ピアノレッスンを継続しています。
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外出制限下でも、現在幼稚園は、通園が可能です。
シンガポールでは現在、小学校、中学校、高校は、全ての授業がオンラインになっており自宅学習ですが、幼稚園は通園が可能です。
このような状況下ですから、先生方、スタッフの方々のご苦労は、私たちの想像を遥かに超えるでしょう。
対策を万全にしていても「これで100%大丈夫」ということは決してありません。お子さんをお預かりすることは命を預かること。気をつけなければいけないことは多岐に渡っているからです。
新型コロナ肺炎への感染予防対策だけに絞って考えても、ここ最近の感染状況を詳しく見ると、1歳未満の乳幼児の感染や、幼児の感染も数件報告されており、それに伴い、家庭内感染も増加傾向にあり、決して楽観視することはできないため、教育現場は日々、緊張の連続だと思います。
そんな中でも、Sくんは多くの方々のご尽力に支えられ、普段通り元気に幼稚園に通うことができています。
オンラインレッスンでのSくんは?
オンラインでもいつもと変わらず、少し甘えん坊さんでおっとりした様子ですが、大人達の「ただならぬ様子」を4歳さんなりに察知しているのか、自分でできることも「できない」と言い張り、しきりにお母さんの手助けを求めています。
あれ?数ヶ月前のSくんに戻っているのかな?
ちょっぴり不安なのかもしれませんね。
この日は、幼稚園で全力を使い果たしてきたようで、バスの中で爆睡して帰宅したそうです。そういえば以前、こんなこともありました。
【シンガポールの出張ピアノ教室あるある】ピアノの日にバスで眠って帰宅しました(涙)
今回、当ピアノ教室では、出張レッスンからオンラインレッスンに切り替えることを決定した直後、ただちに保護者の方への「お知らせ」メールを配布したのですが、その際、Sくんのお母さんのご返信には
「もしも眠って帰宅した時は、どうしたらいいですか」
とのご質問がありました。
4歳になりたてでの初めてのオンラインピアノレッスンですから、ご家庭でのサポートを含めて、いろいろ心配になっていたようです。
コンサートと言っても、気合いたっぷりに、クラッシックバリバリの曲を、ガシガシ弾いたりはしません。(笑)
難易度の高い、有名、と言われているピアノ曲を次々と弾いても、4歳の子どもにとっては「大人の世界の、自分とは関係のない出来事」で全く意味がなく、心に響かないからです。
ビックリして、驚いた反応を示したとしても、インパクトはその場限りで、しばらくすると消えてしまうでしょう。しかしガッカリする必要はありません。それが、子どもの素直な反応です。
幼い子どもは大人と違い、ハッタリは通用しませんし、親近感を感じなければ、好奇心を掻き立てられて、その刺激は具体的な行動に結びつかないことを、私は経験上よく知っています。
私は、たまたま手元にあった、小学生用の曲集の中から、Sくんが好きそうなタイトルの曲を3曲選んで、少しオーバーな表現を加えて演奏しながら、しばらく様子を観察していました。すると・・・
Sくんは、早速、そのうちの1曲の音が、いたく気に入ったようです!
しかし面白いことに、その曲は「宇宙旅行」なのに、Sくんのイメージは、なぜか海の中(笑)
演奏を終えて、画面を共有しているときには、「タコを描いて、タコを描いて」と、ひたすら連呼です(どうしてタコなのでしょう。。。)
リクエストに応えてタコを描くと、次は「目を描いて、お口を描いて、鼻も描いて」と、要望は止まりません。
やっとSくんからOKをもらった絵を改めて眺めると・・・なんと、タコは、宇宙人になっているではありませんか!!
Sくんはきっとどこかで宇宙人の絵を見たことがあって、「宇宙にはタコみたいな宇宙人が住んでいる」と思い込んでいて
宇宙の曲→宇宙人→タコ
になったのだと、ようやく合点が行きました。
子どもの発想は、いつでも柔軟で、とてもユニークで、癒されます。そして、こんなときだから尚更、可愛さが倍増ですね♡
オンラインピアノレッスンでも、1番大切なことは、周りの大人のチームワーク。
「今度のレッスンでは、もっとたくさんピアノを弾こうね」
Sくんが、次のレッスンでちゃんと、そのお約束を守ることができるかどうか、それは誰にもわかりません。
もちろん、できないからと言って無理強いもできません。
でも、私はお母さんとの間に、揺るぎない絆が築かれていることを、日頃から強く実感しているので、一つ一つの出来事に一喜一憂することなく、心は晴れやかです。
できるかな? ではなく、どうやったら出来るかを考え続ける
私たちは同じ方向を向いて、未来へのスクラムを、しっかりと組んでいます♬
ピアノを長く続けて、ピアノと仲良くいられるためには、周りの大人は焦らずに、忍耐強く見守っていくことが何より大切ですが、ときには思うようにいかないこともあります。
しかし、そんなときでも、一番大切なことは、真剣に取り組みながらも深刻に悩まず
周りの大人が一致団結して「あきらめないこと」
こそ最強だと、私は思っています。
私は、一人一人の生徒さん達の幸せな未来を創るために、ピアノ指導者として、また、1人の大人としてどうあるべきかを常に考えて行動しています。
シンガポールの出張ピアノ教室/私がピアノ指導者として「ごあいさつ」を大切にする理由。
シンガポールのピアノ教室/ピアノレッスンで、正しい鉛筆の持ち方も指導する理由。
「ドレミが読めたらいい」
「間違えずに曲が弾けたらいい」
それだけを求めるのであれば、今はYouTubeで、簡単に事足りてしまう時代です。
当ピアノ教室の生徒さんのご家庭では、ピアノレッスンでピアノの技術を磨く、それ以上の「プラスα」をピアノレッスンに託しておられる方々ばかりです。
Sくんのお母さんも、そんな1人。
ピアノを弾く喜びを通じて、Sくんが、大きな幸せを掴めるようにと願っておられます。
この混沌とした時代、ピアノ指導者としての責務は増すばかりですが、私は、「シンガポールのピアノのお母さん」として今日も、音楽のチカラを届けるために全力を注いでいます。
♬東京特派員だより♬
先頃、閉館が発表された「油壺マリンパーク」を訪れた際の写真が届きました!
ハマっ子の私にとって、「油壺マリンパーク」は、小学校時代の遠足でお馴染みの場所です。
左が現在、右は、私が小学校6年生当時。
さあ、皆さんは、則子せんせーを見つけられますか?(笑)