こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している、出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なり、法律により、講師の自宅でお教室を開講することは認められていません。
当ピアノ教室は、シンガポール政府の定めた法律を遵守した、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。
講師 塚越 則子(つかごし のりこ)は、ヤマハ認定グレードにおいて、ピアノ、エレクトーンの演奏、指導共に最高位のグレードを保持する指導者であり、鍵盤楽器のプロフェッショナルです。
翌日にレッスン予定のIちゃんのお母さんからLINEでご連絡がありました。
早速目を通してみると、そこにはガックリ肩を落としてしまうような内容が。。。出張レッスン再開を前に、ピアノも調律を済ませて万全の準備を整えていた矢先
弟クンの鼻風邪がひどくなってきてしまったため、念のために医師の診察を受けることにして、Iちゃんのレッスンもお休みされるのことでした。。。
当ピアノ教室は現在、シンガポール国内で、より感染力が強まったことが世界中で懸念されている「デルタ株」の、最近の市中感染の増加傾向を受け、生徒さん、保護者の方の健康と安全を優先するために感染対策を強化しており
状況が落ち着くまでのしばらくの間、生徒さんご本人は元気の場合でも、ご家族の方に風邪の症状が見られるときは、出張レッスンの実施を見合わせいただくことにご協力をいただいております。
この対応はあくまで「今だけ」。シンガポール国内で現在発生中の大規模クラスターに伴う感染経路不明の市中感染拡大の押さえ込みが上手くいき、国内に敷かれている感染防止策が1段階緩和されるまでの、ごく短い間に限定した措置です。
シンガポールでは、新型コロナワクチンの接種プログラムが順調に進んでおり、数日前のニュースによると
1回目のワクチン接種を終えた人が人口の50%を超え、2回のワクチン接種を完了した人は約36%となったそうです。
シンガポール政府は6月14日以降、段階的に経済活動を再開しており、一層の活動前に、ワクチン接種の引き上げを図るとともに、検査、追跡調査を強化しています。
当ピアノ教室では、生徒さんがレッスンをお休みされる場合、練習動画を送っていただき、コメントや練習アドバイスをしていることが大きな特徴です。
演奏の姿勢や指のフォームに問題がある場合は、写真にマークをして指摘してから、その改善法を具体的に伝えることもあります。
もちろん、対面のレッスンには及びませんが、私は、指導30年以上なので、動画の限られた情報からでも必要な情報を読み取ることが可能ですし、筋道を立てた的確な指導をすることができますよ♬ 時々
「則子先生のコメントを、子どもに伝えたところ、すぐに効果が出たので、びっくりしました!
など、嬉しいコメントをいただくこともあり、「いざという時の頼みの綱」は、保護者の方からも高い評価をいただいています。
文章でわかりやすく表現するのは意外に難しく、どう書いたらいいのかしら・・・と、あれこれ頭を悩ませることも多いのですが、このようなご感想をいただくと、俄然、やる気が出て嬉しい気持ちになりますね。
せっかく時間を割いて撮影してくださっているのですから、形態は違うとはいえ、心意気は出張レッスンの時と変わりなく、的を得た指導のために、動画を何度も繰り返し再生して、細かいチェックをしながら文章を練っていますよ♡
Iちゃんのお母さんとも、今回、動画を送っていただくことで、レッスン前日にお話がまとまっていましたが、レッスンの時間が近くなるにつれ
普段だったら、レッスンに伺うことができるのに・・・(涙)
と、悲しい気持ちが押し寄せて来るのを抑えきれなくなってしまい
遂に、一番最初のレッスン先に伺う途中のタクシーの中から、Iちゃんのお母さんに、1通のメッセージを送信してしまいました!
結果、短い時間ではありますが、無事に、ピアノを弾いているIちゃんの指をリアルタイムで確認して、直接会話をしながら「プチレッスン」を実施することができましたよ(感涙)
突然のお申し出に対しても、臨機応変に応じてくださったIちゃんとお母さん、本当にありがとうございます♡
昨年、今年と、Iちゃんは、当ピアノ教室のレッスン生の1人として、コロナ禍でのシンガポール政府の感染防止措置が強化されて、出張レッスンが実施できない時も、オンラインでレッスンを継続して、ITを使ったピアノレッスンの経験をコツコツと積み上げてきました。
地道な努力が、今回、このような予期せぬ場面でも活かされて、落ち着いて柔軟に対応できる力に繋がったのだと思うと、画面の中のIちゃんのすばやい指の動きを目で追いながら、感慨深い気持ちで胸がいっぱいでした。
最近タッチがとてもしっかりとしてきたIちゃん。その上達ぶりには、ギター愛好者で「音楽の耳を持つ」お父さんもビックリです。
コロナをきっかけに、現在、世界中でIT化の波が加速しています。
皆さんも、きっと、Iちゃんが生まれた頃の10年前には、10年後の未来に、こんな形の「プチピアノレッスン」が実現する時代が来るとは、全く想像していなかったのではないでしょうか?
シンガポールの出張ピアノ教室/オンラインレッスンでも?オンラインレッスンだから?(5歳女の子)
シンガポールの出張ピアノ教室/お母さん達が語る真実!コロナ禍のオンラインレッスンを上手に乗り切る秘訣。
講師が一人きりでやっているピアノ教室だから、フットワークも軽く!
たった一人で出張ピアノ教室を運営していると、物理的に不可能なことや(瞬間移動はできません 笑)、一人ではやりきれないことが出てくることもありますが、コロナ禍の現在、状況は刻一刻と変化しており、迅速、かつ柔軟な判断を求められることも多いです。
そんな中、杓子定規に「決まり」を押し通したり、「本来あるべき姿」に固執するのではなく、その時、その時に応じて、一人一人の生徒さんに対しての「最善」を探し、即、行動に移していけるのは
一人で全てを背負っている責任の重さと引き換えに、私が手にすることができる「自由」であり「強み」なのだと、出張先で生徒さん達や保護者の方々に接しながら日々痛感しています。
もしも組織の中で、スタッフを率いて、自らもピアノ指導にあたる立場に身を置いていたならば、トラブルに直面した時、規律を乱して個人の感情を優先した対応をすることなど無論許されるはずはなく
コロナを恨みながら、無念さに自分を責めて、悔し涙で枕を濡らす夜が、この一年余りの間、きっと数え切れないほどあったことでしょう。
その瞬間、瞬間に最善を尽くすことができる環境に、心から感謝です。
木曜日の今日の出張ピアノレッスンは、イーストから始まってシンガポール島内を、少しずつ南下していくルートです。
最後のレッスン先に向かう途中、MCE(Marina Coastal Expresseay)を通り抜けて一気に目の前に広がるマリーナ地区の風景に、地元ヨコハマの「みなとみらい」を重ね合わせて、今日も自由な空の旅の再開の日に思いを馳せる則子せんせーです♬