こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
塚越 則子(つかごし のりこ)です。

 

 

1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールで1番長い指導歴の日本人ピアノ講師です。

 

プロフィール

 

 

先日、レッスンで突然、4歳さんに
「ねぇねぇ、どうしてピアノのせんせーはピアノのせんせーなの?」と尋ねられて、4歳の私を回想した則子せんせーです。お歌が大好きで、まだ鍵盤楽器に触れたことはありませんでした。

 

 

当時は「アテンションプリーズ」というテレビドラマを毎週楽しみにしていて、コタツでみかんを食べながら主役のスチュワーデスさん(現在のCAさんですね!)に、ひたすら憧れながら番組を観ていました。主題歌は今もバッチリ歌えます。

 

 

 

 

 

空の旅への憧憬はありましたが、将来まさか海の向こうに住むことになるとは全く想像していませんでしたよ。

 

 

さて、早速本題に入りましょう。
昨日の生徒さんのお一人、ピアノレッスン2回目の3歳くんは、幼稚園バスの中で爆睡してしまい、コンドミニアムに到着したときに無理矢理起こされたせいで、レッスンが始まる時間にギャン泣き状態でした。

 

お子さんは幼稚園で全体力を使い果たしてくることがあります。

 

シンガポールは幼稚園、小学校ともにバス通学がメインで、まだ体力が充分ではないお子さんは、幼稚園バスで眠って帰ってくることがよくあります。

 

 

体力が充分にあっても日本とは異なる南国の気候で一年を通して気温の変化があまりないため、四季のある日本から来たばかりの場合、余計に身体への負担が掛かります。

 

 

私自身、6月に来星して最初の数ヶ月が経過した10月、11月頃になって日本に住んでいた頃には経験したことのない身体の疲れを強く自覚したことを覚えています。

 

 

本来なら暑い夏が過ぎて秋になるはずなのにあれ、おかしいな?と身体はきっと不思議に思っていたのでしょう。そのような感覚は3年ほど続きました。

 

 

寝込むほどではないけどだるい、そんなことがありませんか?やはり無理をしないで充分な休息を取ることが1番の薬のようです。といっても、お母さんの仕事は365日24時間休みなしのフル稼働です。

 

 

 

 

 

 

 

リラックスする時間を意識して作ることを心がけることは大切です。海外暮らしによる心身にかかる負荷は想像以上に大きいものですが、2020年は今までにはなかったストレスも加わりました。上手く対処していく必要がありますね。

 

 

昨日の生徒さんは来星して1年未満。身体は今一生懸命に「南国仕様」に適応していこうと頑張っている最中ですから疲れるのも無理はありません。おそらく夜はパタッと倒れるように眠って朝まで熟睡でしょう。

 

 

せっかくのピアノレッスンなのに、せっかく先生に来ていただいているのに、今日に限って何で?とお母さんは大変申し訳なさそうです。

 

 

懸命に生徒さんのご機嫌が良くなるようにあの手、この手を使って下さっていますが、一向に効果がありません。

 

 

 

 

 

 

私の弾く「アンパンマンのうた」や「こぶたぬきつねこ」や「ぱんだ うさぎ こあら」などお気に入りの曲には、かすかに反応していますが、お母さんの胸に顔を埋めて目は依然固く閉じたまま、頬にはしっかり涙の後が残っています。何とも切ないですね。。。

 

 

そこで私は10分ほど歌を弾いたりして様子を見たのち「今日はね、マグネットも一緒にやろうと思って持って来てるよ、何色が好きかな?」と声をかけてから、お母さんのそばに音符ボードをを置いて、180度方向転換することにしました!

 

 

無理矢理ピアノに向かわせる必要はありません

 

 

昨日レッスンに伺って、まず最初に耳にしたのはお父さんの奏でる「Summer」。久石譲さんの有名なピアノ曲です。お仕事がひと段落し、私の到着を待つ間にお部屋で弾いていらしたようです。

 

 

 

 

 

前回体験レッスンの時に、お父さんは中学生まで習っていたピアノを独学で最近再開して、現在はドビュッシーに挑戦中だというお話を伺っていました。

 

 

 

感動して色々詳細を伺っていくうちに、YouTubeで観ても細かな指使いや正確な音が掴めない場所があるんです、と話されていたことを思い出し、それならば今!とお声を掛けてみると

 

 

 

いやー、何だか変な汗がでます(笑)

 

 

 

と、最初は戸惑っておられましたが、楽器に向かうと一気にピアノモードに入られたようで、次々と「もう一ついいですか?」「これってどうなんでしょう?」と矢継ぎ早にご質問されて、疑問が氷解の後は、アルペジオを弾く左手が止まりません。

 

 

私もすっかり嬉しくなってノリノリでアドバイスをしているうちに、ふと気がつくと3歳くんは、すっかりご機嫌が直り、お母さんとお話しながらマグネットで楽しそうに遊び始めていて、スポーツに夢中でピアノには全く興味を示さないと聞いていた小3のお兄ちゃんまでもが、いつの間にかピアノの周りに集まってきているではありませんか!

 

 

お母さんのほっとした表情に私も胸を撫で下ろして文字通り「雨降って地固まる」です。

 

 

当ピアノ教室は、レッスンの時間にピアノを弾くだけのピアノレッスンではありません。

 

 

週一回のピアノの時間、未就学の年齢の生徒さんは、ピアノレッスンが始まる時間に合わせて気持ちを上手く切り替えることが難しい時があります。

 

 

バスで眠って帰って来たり、擦りむいて怪我をしたところが気になったり。ピアノレッスンが始まってからも、ピアノを弾いているうちにお友達との些細ないざこざが蘇り急に泣いてしまう生徒さんや、幼稚園の先生にいたずらを注意をされたことをポツリポツリと話し始める生徒さんもおられます。

 

 

ピアノを弾いているうちに、奥に仕舞い込んだはずの感情が呼び起こされるのでしょうね。お子さんの世界にも大人とは違った種類の難しさがあって、日々様々な刺激を受け、感情は複雑に揺れ動いています。

 

 

 

 

 

シンガポールでピアノ指導を始めて29年。300人を越す生徒さんを見てきてはっきりと言えるのは、至極当たり前のことですが、お子さんは必ず成長していき、そのスピードは驚くほど速いということです。

 

 

私もシンガポールでピアノ指導を始めて最初の8年くらいの「シンガポールの日本人ピアノ指導者若葉マーク」の時代は、日本とは違う生活環境で暮らす生徒さんや保護者の方にピアノ指導者としてできることは何だろう?と、感情を寄り添わせていくことの必然性を感じながらも、その難しさに色々悩み、試行錯誤した時期もありましたが、やはり何と言っても経験に勝るものはありません。

 

 

今日より明日、明日より明後日。お子さんは日々確実に成長していくことを何度となく肌で実感するうちに、いつしか余裕を持って対処できるようになり、今では困ることは一切ありません。出来る事は無限にあるのです。

 

 

今のお悩みは今だけ、本当に今だけの、過ぎてしまえばほんの一瞬の出来事なのです。ああ、こんなことがあったよね、と、シンガポールのピアノレッスンの思い出として笑いながら懐かしく思い返す日が、将来必ずやってくるのです。

 

 

当ピアノ教室の卒業生には、大人になった現在シンガポールでのピアノレッスンを振り返って「あの頃の自分」を懐かしんでいる先輩が何人もいますよ。私にとってはついこの間のことのようです。

 

 

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バス通学、バス通園がメインのシンガポールは生徒さんの心身の負担も日本とは違いますが、大丈夫です!

保護者の方は安心して、お子さんのピアノレッスンの時間を、則子せんせーに預けて下さいね。

 

 

ピアノレッスンが始まる時間にお子さんがご機嫌ナナメでもご心配なく。ピアノの世界の素晴らしさを伝えて、レッスンが終わる頃は笑顔でハッピーにする「ピアノの魔法」を使えるように、いつも準備していますよ。

 

お子さんのご機嫌の良し悪しに関係なく、シンガポール生活ならではの予期せぬアクシデントの発生時でも、どうぞ慌てないで下さいね。則子せんせーはいつでもマルチ対応です。

 

 

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プロフェッショナル私流

 

 

お父さん、お母さんの笑顔=生徒さんの幸せ

 

 

ピアノレッスンの時に生徒さんの気持ちが上手く乗らないのに無理強いをすることは、ピアノに対して辛い思い出を刻むことにもなり、ピアノ指導者として、これほど辛く悲しいことはありません。

 

 

保護者の方にとってもバスの到着を待つ間、今日は起きてるだろうか?ご機嫌は大丈夫だろうか?と我が子の帰りを不安の中で待つことは不本意ですよね?

週に一度のピアノレッスンの日を楽しみにしていただくことができなくなるばかりか、やがてピアノレッスンが苦痛にさえなってしまうことでしょう。。。ピアノ指導者としてそれだけは避けなくてはなりません。

 

 

 

ピアノレッスンの環境を整えるときに1番大切なことは、ご家族がピアノの音がある生活を心から楽しんでいる姿をお子さんに見せてあげることです。

 

ご家族の方へ

 

ピアノ経験者の保護者の方が子どものピアノ練習にできること。

 

 

 

 

 

楽しそうな雰囲気があれば無理に促さなくても自然とそこに自分も加わりたくなり、ピアノを弾いてお父さん、お母さんが喜んでくれる姿を見たならもうこっちのもの。お子さんはすっかり有頂天です。そんな生徒さんの晴れ晴れとした得意そうな表情を、今までのピアノレッスンで数えきれないほど見てきました。ドヤ顔、というんですよね?(笑)

 

 

 

 

だからと言ってお父さん、お母さんは無理にピアノを弾く必要はありません。要はピアノレッスンの時間に、生徒さんと一緒になって【ピアノにロックオンした時間】を全力で味わうことができたなら、もうそれだけで大成功なのです。

 

 

 

音楽の力、ピアノの力にちゃっかり乗っかってしまいましょう!学校の音楽の時間にも音楽鑑賞の時間がありましたよね? 演奏のリクエストも大歓迎です。

 

 

 

 

 

当ピアノ教室には「ピアノレッスンの決まった形」は存在しません。生徒さん一人一人と一緒に世界で一つだけのピアノレッスンの形を作り上げていきます。

 

シンガポールの出張ピアノレッスンQ&A 1/何歳からピアノレッスンを受けられますか?

 

ピアノを奏でることを通じて、より豊かで幸せな瞬間を創造していくことが、fairy wish creation の願いです。

 

指導方針

シンガポールのピアノ教室事情。