こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している、出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なり、法律により、講師の自宅でお教室を開講することは認められていません。
当ピアノ教室は、シンガポール政府の定めた法律を遵守した、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。
講師 塚越 則子(つかごし のりこ)は、ヤマハ認定グレードにおいて、ピアノ、エレクトーンの演奏、指導共に最高位のグレードを保持する指導者であり、鍵盤楽器演奏のエキスパートです。
2021年5/17からのオンラインレッスン実施を決意するまで。
当ピアノ教室は、5/14に、シンガポール保健省より発表されました新型コロナ肺炎の市中感染者増加に伴う感染拡大防止措置の強化を受け、5/17-6/13の期間、全ての出張レッスンを、オンラインレッスン(zoom使用)に切り替えて実施しています。
たった2週間前まで、私たちの住むシンガポールは、新型コロナウイルスの市中感染のリスクがほとんどなく、世界で最も安全な国の一つでした。
しかし、最近になり、変異株「B1617」の市中感染が急増していることを受け、感染拡大を食い止める厳格な規制を適用することがこのたび発表され、シンガポール国内では、現在、昨年のサーキットブレイカー(都市封鎖)に準ずる規制が敷かれています。
シンガポール保健省は5/14、新型コロナウイルスの新規感染者が52人 ( このうち24人が市中感染 )確認されたと発表しました。
14人は感染経路が不明で、追跡ができないとのことです。
日本から来たばかりの人にとっては、あまりピンとこないと思いますが、シンガポールのこれまで比較的上手くいっていた接触者追跡を考えると、この数字は不安を感じさせる不気味な兆候であり、決して楽観視することはできません。
同日午後に開かれた記者会見で、シンガポールのCOVID-19に対応する、シンガポール政府のタスクフォースの共同責任者ローレンス・ウォン(Lawrence Wong)氏は、新しい規制は5月16日から6月13日まで、約1カ月実施されると述べました。
「感染を食い止めるために、わたしたちは断固たる態度で行動する必要がある。国内の安全管理措置をさらに強化する」
ウォン氏は、この会見に先立ち、5/11には
「月末までに事態を収拾できる可能性はある。しかし、これまでの経験から分かるように
感染はたった1つのささいな過ち、たった1つの無責任な行動で広がる
そして、その感染が国内のスーパー・スプレッダー・イベントになるかもしれない」
と、強い口調で、全ての住民に呼びかけています。
保健省が「厳重警戒」と呼ぶ措置により、現在は、行動をともにできる人の数が、これまでの最大8人から2人に減りました。
今回の事態を、どこまで真剣に「自分ごと」として受け止め、どのような行動を取るかは人それぞれと言えますが
現在のような、命や健康を脅かすような緊急事においても、やはり迷ったときの判断の、最大の指針となるのは、普段と変わりなく「相手を思いやる気持ち」だと私は思っています。
現在の状況で、強硬に出張ピアノレッスンを継続することは、生徒さん、保護者の方々全てを危険にさらすことを意味します。
もし仮に、私が自分の我を通し抜き【感染対策を万全】にして、普段通りに出張レッスンを続行しても
こんな状況でも、家に来て出張レッスンしてくれるなんて、ありがたい、素晴らしい先生だ!
と称賛されるはずはなく、周りから尊敬される行為でも美談でもありません。
そのことは、当ピアノ教室の保護者の方々のお言葉の数々が証明しています。
シンガポールの出張ピアノ教室/本日からオンラインでレッスンを継続します!
現状をきちんと理解して、真剣にお互いの身の安全について熟慮し、冷静な判断を下そうとするならば今、ピアノ指導者として、自身の責任を果たす行為とは一体何なのか、何を最優先し、どう対処していくべきなのかは、おのずと見えてくると私は思っています。
自分の感情だけで突っ走るようなことがあってはいけません。ピアノ教室の先生は、音楽教室のリーダなのです。
当ピアノ教室では、どんな状況においても、全ての生徒さん、保護者の方々の安全確保を第1に考え、責任を持って、安心して心地良くレッスンを受講することができる環境を整えることを最優先とすることが使命と考えております。
オンラインレッスン開始1日目の様子は?
昨夜、生徒さんのお母さんのお一人から、このようなメッセージをいただきました。
先週の金曜日、今回の感染防止策強化の措置に入る発表があった数時間後のレッスンだった生徒さんのお母さんからです。
初めてのオンラインレッスンで、環境づくりへの不安があるものの、しっかりと前を向き、早速テストを試みるなど、即行動へと移っておられますね♬
さすが、母は強し!!
どうしてこんなことに。。。(涙)と、うちひしがれている場合ではありませんものね!(3人のお子さんのママです)
心配いりませんよ♡一緒に少しずつ、オンラインに慣れていきましょうね。宜しくお願い致します。
また、昨日レッスンを受講した小学4年生の女の子のお母さんからは、記念すべき「初オンラインピアノレッスン」を無事に終え、このようなご感想をいただきました。ありがとうございます。
「可愛らしい絵が入ったメッセージ」
これは、オンラインレッスンでの「女子バージョン」のお楽しみです♡
もちろん、男の子バージョンもあるよん♬
「お約束」をきちんと守る5歳さんに、思わず涙。。。
今回、保護者の方に向けたオンラインレッスンの詳細のご案内のメッセージには、このような内容も加えました。
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🌺レッスンでのお約束🌺
オンラインレッスンは、きちんと声に出してご挨拶をすることを学んでもらうよい機会です。
うなずくだけのリアクションは、画面からわかりにくく、何回も繰り返し尋ねることになり、時間のロスも招きます。
「こんにちは」
「さようなら」
「はい」
お家の人の手助けがなくても、自分の意思をきちんと相手に伝えることができるように、気持ちよくレッスンを進めていくことができるように、レッスンに先立ち、ごあいさつ、お返事の基本を、ご家庭で今一度、ご確認いただきますようお願い致します。
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5歳のAちゃんは、昨日初めてのオンラインレッスンを受講したお一人でしたが、ご家庭で、ピアノレッスンの前に「お約束」について言い含められておられたのでしょう。
5歳ですから、社会性が高まり、周りの状況を見て、相手の心情を察する「共感力」がすでに芽生えています。
きっと「ただ事ではない」この数日の変化を、5歳なりに敏感に読み取って、「わたしもしっかりしなきゃ!」と、強く自覚したのでしょうね。
そんな決意が瞳によく現れていました。えらいね、立派だよ♡
とても明るく元気よく、ハキハキとお返事をしていて、その姿がとてもいじらしく、レッスンを終えて、zoomの「ミーティングの終了」をクリックした途端、思わず涙がこぼれてしまいました。
3歳になったばかりでヤンチャ盛りの弟くんも、昨日は神妙に、おりこうさんでしたね♬
かわいいみんなに会えないのは、身を切られるように切なく、とても辛いです。
当たり前の日常の何とありがたいことか!
一人一人に手を添えて、身体に触れて、直接指導してあげたい!
弾けるようになった喜びを、笑い合いながら一緒に分かち合いたい!いつもみたいに。。。
でも、今は、そんな幸せを1日も早く取り戻すためにも、おとなしくSTAY HOMEです。
試練の日々は、しばらく続きますが、自分の持ち場から自分のできることに一瞬一瞬全力を尽くして、今日も頑張ります。
♬おまけ♬
東京からお写真が届きました!どうやら梅雨入り間近のようで、今日は蒸し蒸ししたお天気とのこと。
シンガポールも、午後から雷雨の予報です。