こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子（つかごし のりこ）です。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している、出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR（永住権）保有者。
シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なり、法律により、講師の自宅でお教室を開講することは認められていません。
当ピアノ教室は、シンガポール政府の定めた法律を遵守した、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。
講師 塚越 則子（つかごし のりこ）は、ヤマハ認定グレードにおいて、ピアノ、エレクトーンの演奏、指導共に最高位のグレードを保持する指導者であり、鍵盤楽器のプロフェッショナルです。
今日は、新春特別企画【弾き初めチャレンジ2022】の第9日目です。
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第9日目の今日、演奏を披露してくれるのは6歳のHちゃん。練習に入ったばかりの「インディアンのたいこ」で弾き初めチャレンジに参加してくれました。
Hちゃんは、左利きさんのリトルピアニストの1人です。
左利きさんお断りのピアノ教室が存在するってホント？
お子さんが左利きの場合、ピアノの演奏に不利なのではと悩まれている保護者の方の声を聞くことがあります。
以前、当ピアノ教室の卒業生の1人が、シンガポールに住む前に、日本でピアノの先生にお問い合わせをしたところ、「娘は左利きです」と話すと、即座にお断りされたと打ち明けられ、大変驚いたことがあります。
こんなケースもあるのですね！
当ピアノ教室は、シンガポールで開講して30年の歴史があり、これまでに左利きの生徒さんをお預かりした経験も多くありますが
皆さん上手になっていますよ！
左利きさんのご両親の方々、どうぞご安心ください。
左利きのリトルピアニスト〜Hちゃんとのシンガポールのピアノレッスンの思い出〜
実際のところ、左利きがピアノに不利というデータは、どこにも存在しません。
ピアノという楽器は、7オクターブ以上にも及ぶ音域で、高音部が右手にあります。左手は低音で、おもにベースの役割になります。
右手で旋律、左手で伴奏と両手でピアノを弾くのですから左手の動きも、もちろん大事です。左手で旋律を奏でる場合も沢山あります。
ピアノは両手を使って演奏をしますので、幼児の頃からピアノを始めると、利き手に関係なく、左右の手をバランスよく使いこなせる力が身につくとされています。
左右の脳の発達にも役立ちますね。これこそ幼児教育の専門家や脳科学者たちが注目するピアノ学習の利点の一つです。
みなさんは、左利きのピアニストをご存知ですか？
❤︎セルゲイ・ラフマニノフ
「鐘」や「ピアノ協奏曲第2番」などといったピアノの有名曲を多数生み出してきたラフマニノフは、左利きのピアニストだったのではと言われています。
改めてラフマニノフが作曲した作品の楽譜を見ると、左手のフレーズが非常に豊かな音域で、かつ音符も細かい印象があります。
ラフマニノフのピアノ曲は、左手のみならず右手も難易度が高いので、弾きこなすには高い技術が求められますが
ピアノ愛好者が、いつかは弾いてみたいと名前を挙げることが多い作曲家の1人でもあります。
続いて現代の日本の音楽家に目を向けてみましょう。
❤︎坂本龍一
音楽評論家や作詞家、指揮者など幅広い分野で活躍されている坂本龍一さんも左利きとして有名な演奏者です。
坂本龍一さんのピアノ曲も、大人ピアノの生徒さん達に不動の人気です。
そういえば昨年のクリスマスイヴに「戦場のメリークリスマス」のテーマ曲を弾いてみたのですが、ゆったりとしたテンポのわりには左手の動きが思いのほか複雑だなぁと感じましたよ。
坂本龍一さんの曲は、「エナジーフロー」もそうですが、聴いただけでは難しさが伝わりにくい〈奥ゆかしさのある〉テクニックが随所に散りばめられていて、弾いていて、とてもスリルがあり、それが魅力でもあります（笑）
シンガポールの出張ピアノ教室/クリスマスイヴに弾いてみました♬
このように歴史上にも現代にも著名な左利きのピアニストは存在しています。
利き手は、自分が持って生まれた大切な特性であり個性です。
左利きの人は右手を、そして右利きの人は左手をそれぞれ強化して、よりよいリトルピアニストになれるよう、日々練習を積んでいきましょう！
Hちゃん！2022年も一緒にがんばろうね。
今日は最後に「左手のピアニスト」のために書かれた素敵な曲を3曲ご紹介します。
♪ラヴェル
左手のための協奏曲
♪スクリャービン
左手のための小品
♪ゴドフスキー
オペレッタ ジプシー男爵の「宝石のワルツ」の主題による交響的変容
「左利きのピアニスト」のためじゃなくて、「左手のピアニスト」のための曲というところがポイントですよ。
さて、年明け2日からスタートした【弾き初めチャレンジ2022】も、いよいよ明日がシリーズ最終回です。
第10日目の明日は、本帰国後も日本からオンラインでレッスンを受講している「ゆあちゃん」8歳の、ギロックの演奏動画をご紹介します。
どうぞお楽しみに。
