こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している、出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なり、法律により、講師の自宅でお教室を開講することは認められていません。
当ピアノ教室は、シンガポール政府の定めた法律を遵守した、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。
講師 塚越 則子(つかごし のりこ)は、ヤマハ認定グレードにおいて、ピアノ、エレクトーンの演奏、指導共に最高位のグレードを保持する指導者であり、鍵盤楽器のプロフェッショナルです。
今日は、新春特別企画【弾き初めチャレンジ2022】の第8日目です。
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本日、8日目に登場してくれるのは、8歳のSちゃん、ピアノ歴2年目です。
現在Sちゃんは、テキストと併用して、ブルグミュラー25の練習曲の11番「せきれい」を練習しています。
新年の決意も力強く宣言してくれました!
ピアノを学んだことのある方ならブルグミュラーの名前を知らない人は、ほとんどいないのではないでしょうか?
「25の練習曲」という曲集名ではピンとこない方でも「アラベスク」や「バラード」「乗馬」というタイトルなら聴いたことがあると思います。
ブルグミュラーはレッスンで習うだけでなく、発表会で演奏する曲としても大変人気があります。
ブルグミュラーのコンクールというものもあるんですよ!それだけブルクミュラーを弾いている人が多く、親しまれているということなのでしょうね。
ブルグミュラーの練習曲は、ピアノ初級の後期にテキストと併用するのが一般的です。
ピアノの導入~初歩の教材は、現在とてもたくさん出版されており、教材を選ぶのは、とても大変です。
しかし、選択肢が増えたことで、昔よりも生徒さんにとって学びやすい、指導者にとっても教えやすい教材を吟味して選別できるようになりました。
ピアノを始められる時期は生徒さんによってそれぞれですが、最も早いお子さんで3歳から4歳くらいです。
その年齢ですと、鉛筆もまだ持てなかったり、右左がわからないお子さんもいます。
小学校に入学するくらいまでは、お子さんによって理解度や身体能力などにかなり個人差がありますので、導入に使う教材や指導の内容にはとても気を使い、一人一人違うアプローチをします。
導入の教材には様々な特徴があり、1曲ごとレベルアップしていくものもあれば、1冊を通してあまりレベルが上がらず、ゆっくりのペースで学んでいく教材などがありますが
当ピアノ教室で、この数年使用しているメインテキストは、「ぴあののアトリエ」シリーズです。知らないうちに、みるみる実力がつくと、保護者の方に好評のメソッドです。
シンガポールの出張ピアノ教室Q&A〜⑥レッスン初心者の教本にバイエルは使わないのですか?
ピアノの導入期~初歩の段階で目指す【演奏の目標】とは?
ズバリ、この2つです。
❤︎音が読めること
❤︎リズムが理解できること
どの教材を使ったとしても、最終的には、この2つがしっかりとマスターできていればいいわけです。
◆この教材でなければ上手にならない
◆この教材を使えば理解が早い
といったものは存在しません。どんなに優れた教材も、特徴を活かして生徒さんの個性や適性に合わせて使いこなさなければ意味がないのです。
要は使い方、指導者の技量次第。
当ピアノ教室の生徒さんは、ピアノを始めて数年が経ち、小学2,3年生頃になると、ブルクミュラーの「25の練習曲」に進める実力がつきます。
もっと早い段階で弾かせていらっしゃる先生もおられると思いますが
当ピアノ教室では自分で確実に楽譜を読めるようになってからでないとブルグミュラーに進ませないので、もしかすると弾かせる時期が他の先生方よりも少し遅いかもしれません。その理由は
生徒さんの音楽的自立を指導の柱としているからです。
おうちの人に譜読みを助けてもらったり、ドレミを数えてもらいながら「やっと弾く」のではなく、文字を読むように、見てすぐに、自分の力で楽譜を読めるようになっていないと、難しい曲はなかなか弾きこなすことはできません。
そのトレーニングがみっちりできるのは導入の時期だけ。
小さい頃に楽譜を読むということをしっかりやっていないと、譜読みが面倒になり、やがて嫌いになってしまいます。
しかし曲が難しくなればなるほど、それに比例して楽譜は難しくなり、使う音数はどんどん増え、リズムは複雑になっていきます。。。
楽譜を読むことが嫌になると、遅かれ早かれピアノを弾くことが嫌になって、レッスンに挫折してしまう結果を招いてしまうのです。
そうなってしまわないように・・・当ピアノ教室のレッスンでは、まず音を1人で読むこと、リズムを自分で理解できる力を、小さいうちにじっくりと身につけていくことに指導の重点を置いています。
小学生になってからブルグミュラーを弾かせるのには、もう1つ理由があります。
この曲集の前に使う教材は、指のエクササイズが中心ですから曲らしい曲というものがほとんどありません。
つまり、生徒さんにとって、このブルクミュラーの「25の練習曲」が初めての曲らしい曲になるわけです。
ブルグミュラーは、これまで習った練習曲とは違い、強弱などの表現をつけるように指示がたくさん書いてあります。
また、ブルグミュラーの曲集の25曲には、1曲ずつ全てタイトルがついていることも特徴です。
タイトルから、どんな曲なのかを想像し、音のイメージを膨らませることができるのです。
これはお子さんにとって、ことのほか魅力的に映るようで、どの生徒さんも、タイトルに強い興味を示します。
曲について想像したり、構成を分析をしたり、それに合う表現を自分で考えて演奏するということは、小さなうちは無理です。
背伸びをして弾いても、結局うわべの音を拾うだけで終わってしまうので、もったいないですよ。
ある程度そういうことの理解が追いつく年齢になって弾くからこそ、ブルグミュラーを学ぶ本来の価値があるのです。
音楽的財産としての演奏力や表現力を、曲を通して着実に身につけることができることがブルグミュラーの醍醐味なのですから。
楽譜が読めるようになったらそれで合格だった導入期から一歩先へ進み
テクニックを学ぶのと同時に、少しずつ表現をつける力を養って、幅広い音楽性を身につけていく次のステップに進む時に最適な曲集、それが、このブルクミュラーの「25の練習曲」なのです。
Sちゃんは、イマジネーションを膨らませて、音で自分を表現する力がとても強く、曲奏をつかむのが早いです。
お母さんのお話によると、国語の音読も得意だそうですよ。納得!
今年はペダルの曲にも挑戦しましょうね! 元気な曲が続いたので、次の曲は少しおしとやかな曲調の曲を考えていますよ。
2022年もたくさんの曲を弾いて、ピアノを奏でる世界を伸びやかに優雅に楽んでいきましょう♬
さて、年明けからシリーズでお届けしている【弾き初めチャレンジ2022】も、いよいよあと2回を残すのみとなりました。
今年は、日本からのエントリーもありました。
明日からの2日間は、日本からの演奏動画をご紹介します。
第一弾に登場するのは、一時帰国中の日本から動画を送ってくれた6歳のHちゃん♬
どうぞお楽しみに。