こんにちは。
首都圏は「自粛から自衛へ」と局面が変わりましたね。当ピアノ教室では6月に入ってシンガポールから日本への本帰国が決まった生徒さんがあり、昨日は、そのうちの1人の最終レッスンでした。
事前に送ってもらった練習動画ではまだ完璧ではなかった左手ですが、レッスンでは、アドバイスに沿って頑張って練習してくれていた成果を発揮して、すぐ弾けるようになり早速次のステップへ。
共有画面の楽譜に私が書いた両手揃うタイミング箇所を確認しながら自分で譜面に記入。
時間内に無事両手練習まで進みました!
さぁ、ここから先は日本の先生へとバトンタッチです。
シンガポールでのピアノ指導28年目にして初めての、画面越しの
「元気でまたね」
いざとなったら私が一時お引き受けする心づもりでいたアップライトピアノも ギリギリのタイミングで新生活の場が見つかり一安心です。
Hちゃんとは同じコンドミニアムの生徒さんからのご紹介で、発表会にいらして下さったのが初めての出会い。ピアノを個人売買で入手されたタイミングに合わせて調律師さんをご紹介し、メンテナンスを待ってレッスンを開始して約2年半。
シンガポールでピアノレッスンデビューでした。
最初にお母さんとお話ししたときのことが思い出されます。
「先生、娘は左利きですが、レッスンしていただけますか?」
一瞬何のことかわからずにいたのですが
左利きと伝えたらピアノレッスンをお断りされるケースがあると聞いたとの事でした。
数多くいる仕事仲間たちや先輩、友人との情報交換や交流の中で、身近にそのような話は一度も耳にしたことがありません。
一瞬、都市伝説かと思いましたが、どうやら他にも形を変えた、ある種の「選り好み」は存在しているようで、それを知った時はショックでした。悲しいですね。
説明するまでもなく、Hちゃんは利き腕で何かレッスンに支障など一切なく、いつも熱心に課題に取り組んで順調に上達してテキストは4冊目終了間近まで進み現在に至ります。バランス感覚に優れています。
ピアノを奏でる自由は等しく誰にでもあり、その夢を叶えるために私達ピアノ講師は存在しています。
当ピアノ教室は、シンガポールのピアノレッスン事情に合わせた出張レッスンです。
移動時間を考慮するため、レッスン開始のタイミングや、曜日、時間等、すぐにご希望に沿うことが難しい場合もあります。
しかし、できる限りの調整をして対応し、
新しいピアノ仲間との全ての出会いを大切にしています。
出会った頃は全部乳歯だったHちゃん。今は上下の前歯が永久歯に生え変わり、ぐんとお姉さんの面立ちに成長しました。
次に会えるのはいつでしょう?
どんな素敵なレディになっているかな?
そのときも今と同じように
好きな色は紫、かな?
シンガポールのピアノレッスンで培った基礎を大切に、これから先はピアノへの奏でる喜びを日本でさらに大きく綺麗に花開かせてね!