こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
1992来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールで1番長い指導歴の日本人ピアノ講師です。
今日は、当ピアノ教室の生徒さんのお母様からいただいたご質問に答えるシリーズ④です。
【ママからのご質問②】ピアノをやめたいと思ったことありますか?
【ママからのご質問③】電子ピアノをリビングに置く時に気をつけるポイントは?
♦︎インターナショナルスクールに通っている小学4年生の女の子のママより♦︎
「先生は普段どんな音楽を聴いているのですか?」
我が家はよく、流行りのJPOPや洋楽を聴いていますが、ピアノの先生はどんな音楽を聴いて過ごしているのかなぁと思っています♪
好き嫌いなく幅広い音楽ジャンルの曲を聴くように心がけています。
ちなみに今朝、家を出る時は雨でしたので、雨にちなんだ曲をMRT の中で聴いていましたよ。
J-POPやグローバルのヒットチャートもSpotifyやApple Musicで常にチェックしています。
J-POPを聴く時、私は歌詞よりもサウンド先行でバックミュージシャンのアドリブやベースラインに注目しながら、曲の構造を意識して音楽の縦のラインをメインに聴いています。
先の展開が予想できてしまうものより、一捻りした凝った作りの曲が好きです。でも奇をてらうのではなく、セオリーに忠実に作られたものでないと後味が悪いので、選曲のポイントはズバリ、曲のアレンジの完成度です。
髭男は、クオリティが高いなと感じています。スガシカオやJUJUも、スタイリッシュな音選びでバックミュージシャンの演奏の質が高く、好んで聴いています。
今はストリーミング配信が主流になり、いろいろなジャンルの音楽を手軽に聴くことができて本当に便利ですよね。
移動中はBoseのワイヤレスイヤホンを愛用しています。スポーツ仕様なので外れにくく、快適な装着感で、Boseならではの重低音を重視した迫力あるサウンドが気に入っています。
常に情報のアンテナを張り巡らせて、どんな音楽が流行っているのかを知って、リクエストに応えていつでもピアノで演奏ができるように普段から準備を整えておくことは、ピアノ指導者として生徒さんの気持ちに寄り添っていくために大変重要なことの一つだと考えています。
シンガポールの出張ピアノ教室/最新リクエストではこんな曲弾いてます。
アニメの曲一つとってみても、ドラえもんの歌はもう「あんなこといいな、できたらいいな」は、とっくに終わっていますし「ヒーリングっど❤︎プリキュア」の主題歌を歌いたい生徒さんに対して
知りません、弾けません、弾きません、ピアノの時のおうたは童謡のみ。秋のお歌は「むしのこえ」にしましょう!
的な対応しか返ってこないとしたら、正直つまらないですよね? 生徒さんたちにとってピアノのレッスンは普段の生活とは、まるでかけ離れた「ピアノのレッスンの世界だけに存在する昔の音楽」を学ぶ場になってしまいます。
せっかくピアノを習っているのに音楽を身近に感じることができないのだとしたら、こんな勿体無い話はありません。奏でる楽しさを見出すことはおろか、やがてピアノを習うことの意味すらも見失ってしまうことでしょう。
クラッシックピアノを聴く時は勉強の時間
私は、リラックスタイムに、クラッシックピアノを流すことはありません。ピアノ曲を聴くのは表現力について学ぶ時なので、真剣に静かに聴くことだけに集中します。
全てのピアニストから、それぞれの演奏の良いところを学んでいきたい気持ちを常に持っているので、特定の演奏者に傾倒したり、好き嫌いでピアニストを比較する聴き方を好まず、幅広いピアニストの演奏を聴くようにして、偏らないようにしています。いろいろな人たちの演奏を聴くと、正解のない音の世界の奥の深さを改めて感じます。
ピアノ演奏以外のクラッシック音楽は、心を穏やかに保ちたいときに好んで聴きます。チェリストのヨーヨー・マの演奏からは音楽の力をダイレクトに感じることができるので好きです。
チェロの音に温かく包容力のある人柄が滲み出ていて、聴くたびに心に明かりがともります。昨年、世界36か所のランドマークで演奏する「バッハプロジェクト」の一つで、アメリカ・テキサス州のメキシコとの国境に架かる橋の前で演奏した時は、「文化は橋を作ります、壁ではなく」と力強いメッセージを発信して、大きな話題になりました。
私も海外シンガポールで日本人ピアノ指導者として、これからの世界の未来を担う子どもたちを導いていく責任ある立場。
ピアノの指導者としてはもちろん、一人の大人としても、お手本を示せる存在となれるよう、ますます研鑽を続けなければと、静かな決意を新たにさせてくれる高潔な響きは、私の理想とするプロフエッショナルスピリットを象徴する一曲「Another Sky」とともに特別な光を放っています。
In culture, we build bridges, not walls.Our country is not a hotel, and it’s not full.I’ve lived my life at the borders, between cultures, between disciplines, between musics, between generations.— Yo-Yo Ma ウィキベディア ヨーヨー・マ より引用