こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室 fairy wish creation
講師の 塚越 則子(つかごし のりこ)です。
当ピアノ教室で、ピアノレッスンを始めて、もうすぐ3年目に入るRちゃん。
先日のレッスンでは、久しぶりに、ダンパーペダル(1番右にあるペダル)の踏み方をじっくりと練習をしました。
ダンパーとは、ピアノの弦の振動を止める役割を担っているパーツです。
ダンパーペダルを踏むと、ダンパーの部分が上がったり下がったりするのでダンパーペダルと呼ばれます。
ダンパーペダルを踏まない状態では、鍵盤を下げた音(弾いた音)のダンパーだけが上がるので音が鳴ります。
鍵盤から手を離し、鍵盤が元の位置に上がると、ダンパーが弦に当たって響きを止めるので音も止まります。
ダンパーペダルを踏むと、全ての鍵盤のダンパーが上がり、鍵盤から手を離した音も止むことなく鳴り続けるので(時間の経過とともに減衰していきます)、音が重なり、さらに倍音効果も加わって響きが豊かになるのです。
✳︎高橋ピアノ調律さんから画像をお借りしています。
ペダルの踏み方でまず問題になるのが
濁ってしまう
こと。
濁る原因は
◆タイミング
◆深さ
◆スピード
この3つのいずれか、あるいは複合です。
解決方法は
✅ペダルを踏むタイミングを遅らせる
✅浅く踏んでみる
✅ペダルを踏み替えるスピードを速くする
ですが
これでいい!
という決まった正解はありません。
よく音を聴いて、曲のイメージ、フレーズの性格にふさわしくなるように洗練させていくというのが、ペダルの練習に望まれるもっとも大切な姿勢です。
ペダルは耳で踏む
という言葉もあるくらいですからね。
この日のレッスンでのRちゃんも、自分の音をよく聴きながら、左手+ペダル、両手、と、慎重かつゆっくりと弾くことを心がけで練習を重ね、満足いく仕上がりになりました。
ペダリングは、ピアノ演奏の「清潔度」を左右しますので
美的感覚を研ぎ澄ませて臨む必要があります。
その点、Rちゃんはバッチリ合格♬
このあとの盛り上がり部分では、さらに複雑なパッセージも出てきますが、ペダルを踏むと一気に「ピアノらしい、優雅な響き」になるとあって、次のパートの練習に入るのを心待ちにしています。
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポールの駐在員日本人ご家族との信頼の絆を築いて31年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。