こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している、出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なり、法律により、講師の自宅でお教室を開講することは認められていません。
当ピアノ教室は、シンガポール政府の定めた法律を遵守した、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。
講師 塚越 則子(つかごし のりこ)は、ヤマハ認定グレードにおいて、ピアノ、エレクトーンの演奏、指導共に最高位のグレードを保持する指導者であり、鍵盤楽器のプロフェッショナルです。
今日は、昨日の投稿からの続きです。
昨日の投稿はこちら。
ボカロってなぁに?
ボカロとはボーカロイドの略称です。
ボーカロイド(VOCALOID)は、ヤマハが開発した音楽用の音声合成技術の名前です。
楽譜に合わせて歌詞を歌う機能に特化しているため、会話は、ちょっぴり苦手。
音声合成を行うソフトは製品ごとに「架空の人物(キャラクター)の声」として販売されており、「初音ミク」が有名です。
ボカロで曲を制作する音楽家をボカロpと呼び、pは、プロデューサーの頭文字です。
ボーカロイドが最初に世の中に登場したのは、2003年のこと。
ボーカルを作り出すソフトということで、ボーカル+アンドロイドで“ボーカロイド”と名付けられたそうですが、奇抜なソフトだったこともあり、一部で注目を浴びたものの、あまり大きな話題になりませんでした。
そのボーカロイドが一気に注目を集めることになったのは、第2世代のVOCALOID2が発表された後。
北海道札幌市にある会社、クリプトン・フューチャー・メディアが「初音ミク」を発売したことがきっかけです。
「初音ミク」はヤマハのボーカロイドをエンジンとし、ここにクリプトン・フューチャー・メディアが作った歌声データベースをセットにした歌声合成ソフトです。
アニメのような可愛いキャラクターが当てられた「初音ミク」は、女の子の歌声を簡単に作り出せるということで、アニメ好きの人たちを中心に大ヒットとなり、そこから数々の音楽が誕生していったのです。
ボカロ=初音ミクと思っている方も多いようですが、ヤマハはボーカロイドエンジンを多くの会社にライセンス提供しており、鏡音リン・レン、Megpoid(メグッポイド)、がくっぽいど、結月ゆかり、東北ずん子、IA(イア)……と数多くのラインナップが次々と誕生していきました。
これらを総称してボカロと呼んでいるわけです。
なぜ、ボカロがここまで大きな存在になったのか?
ボカロが画期的だった点は、業界にパラダイムシフトを起こしたことです。
パラダイムシフトとは、それまで当然と考えられていた認識が根本的に変化すること。
ボカロが画期的だったのは、それまで頭の中で素敵なメロディーを思いついてはいるものの、実際に歌声に乗せて録音・演奏する術を持っていなかった若者たちに世に出るチャンスを与えた点だといえます。
浮かんだメロディと情熱さえあれば、自分の部屋で作業するだけで、オリジナルの歌を世界に発信できる
これってすごいことなのですよ。
いい楽曲は、動画サイトの再生回数が増えることで露出が増えて知名度を得るため、音楽の才能がコンテストやスカウトから見い出されるスタイルに依存されなくなりました。
〇〇先生に師事しているとか、〇〇大学卒とか、〇〇の知り合いとか、派閥も一切関係なし。ただシンプルに
いい作品が作れるかどうか
だけが問われる、音が全ての100パーセント実力勝負の世界。
それはある意味シビアな状況とも言えますが、思いもよらぬ着想を持った、斬新な曲や詩が最近増えたのは、このような「本物志向」へと音楽市場が一気に成熟した背景によるところも大きいでしょう。
「初音ミク」が発売された当初、バックコーラスとしての活用が見込まれていたといいます。
しかし、創作者たちは自分で作った音楽に「初音ミク」をメインボーカルとして使うことにこだわりました。
ちょうどニコニコ動画やyoutubeなど動画公開の場が整ったことも追い風となって、まるで閉じられていた栓がポンッと開けられたように日本の若者の才気が溢れ出しました。
この一連の流れは、音楽業界だけのムーブメントに留まらず、人類史に刻まれる大変革といえるでしょう。
未来のボカロpを目指せ♬
当ピアノ教室の卒業生には、現在TikTokのスタッフの一員として、音楽シーンの最前線で活躍中の生徒さんがおられます。
TikTokご就職おめでとう!〜エディくんとのシンガポールのピアノレッスンの思い出〜
将来音楽関係の仕事に就くことはご本人も全く想像していなかったそうですが、ぜひにと請われてTikTokに就職がとんとん拍子で決まったとき、真っ先に頭に思い浮かんだのは、シンガポールでのピアノレッスンでのことだったそうです。
一つ一つのエピソードが記憶に刻まれていて、未来につながっていったのだと思うと嬉しいですね。
音楽を楽しむベースが子ども時代にしっかりと確立されていたからこそ、迷うことなくチャンスの波に乗ることができたのだと思います。
そう考えると、ピアノの先生の責任は、これからの時代、ますます重大です。
ピアノレッスンが楽器を奏でる世界でのデビューとなっている生徒さんは多いですから、ピアノの先生は、単に《ピアノの演奏技術を伝える人》では役不足。幅広い視点と音楽的知識を持っていなければ務まりません。
新しい情報は次々と入ってきますから常にアップデートし、積極的に知識を積み上げていくことも必要。ウカウカしていると、流行に敏感な世代の生徒さんから遅れをとってしまいます。
ボカロでの曲作りには、作曲の基礎知識が必要ですが、これらは普通にクラッシックピアノを習っているだけでは身につけることができません。
曖昧な勘に頼っているだけでは、機械の操作は無理なのです。デジタルに強くなることも求められます。そのトレーニングは、まず音符やリズムの数字に慣れることから始まります。
当ピアノ教室では講師の音楽経験を活かして、レッスンに楽典的要素を加えたり、ソルフェージュや簡単な聴音などを「さりげなく」取り入れる工夫をしています。
実は、このさりげなくが、ポイント。
特別にテキストを準備していただいたり、「〇〇をやりますよー」と声高らかに宣言してしまうと、うまくいかないことがあるからです。
子どもの場合、一歩進んだことを学習すると知るやいなや、無意識に力が入り、「難しいことが始まるのかもしれない」と身構えて緊張してしまい、それまでの伸び伸びとした取り組みから一転して、急に萎縮したようになり、力を発揮できなくなることが往々にしてあります。
そうならないために、「何を」「どれくらい」のバランスで指導するかは、そのときの生徒さんの状況次第で臨機応変に変えていきます。同じテキストを使っていてもアプローチは一人一人当然違います。
生徒さんの反応や出来具合を見ながら、一つだけのオリジナルレッスンを実施して、より力を伸ばしていくのは当ピアノ教室の指導法の大きな特徴です。大切にしているのは
❤︎一人一人の力を信頼し、自主性をうまく引き出すこと。
❤︎急かさずに、ペースを尊重すること
❤︎子ども特有の感情に寄り添いながらも、翻弄されずに
❤︎一貫性を持ち、着実にリードする
これらの指導テクニックは、すべて長年の経験から得たものです。一つ一つを事細かに保護者の方に説明することはありませんが、どうぞ安心してお任せください。
全方向にアンテナを巡らせて、一人一人の生徒さんがピアノで輝くために
音楽的感性をフル稼働させてレッスンをしていますよ。
あと数年したら、当ピアノ教室の卒業生から、時代を代表する人気ボカロpが誕生するかもしれないと、私は大きな期待を抱いています♬
頑張ることを楽しむ力を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
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