こんにちは
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
講師の塚越 則子です。
しっとりと涼しい朝を迎えたシンガポールです。
昨夜も激しい雨でしたね。
今朝は鳥の鳴き声で目覚めました。
時々、生徒さんや保護者の方々から
「則子先生は、どこに住んでいるのですか?」
と、ご質問を受けることがあります。
そこで今日は、私の住んでいるエリアについて、少しご紹介したいと思います。
私の住まいは、シンガポール島内の北東部に位置する、ポンゴールという場所です。
20ほど前まで、ポンゴール一帯は「カンポン」とローカルの人たちが呼ぶ、昔ながらの集落が集まる地域で、ほぼジャングルでしたが、いまでは高層住宅や近代的なデザインのビルが立ち並び、将来的にはシンガポールで国内で最大級かつ最新ITのハブとしての役割を担う計画に沿って開発プロジェクトが組まれており、昔の面影は全くありません。
あ、そういえば最近、MRTが延長されて、新しいショッピングモールもできたんですよ。
グランドオープンに先駆けて、さっきチラッと偵察に行ってきました。
MUJI のCAFEやすき家が入っているようです。オープンが楽しみ😆
どんどん便利になります。
ポンゴールは、開発が急激に進んでいるとはいえ、まだまだ新しい、出来立てのニュータウンで、そこここに保護区が点在しているので自然も程よく残っており、環境もよいせいか
コンピュータやAIに特化したインターナショナル校や世界中に姉妹校を持つIB校、最先端の教育をモットーとしているモンテソーリー系の幼稚園なども多数あります。
チャンギ校のスクールバスも通っていると聞きました。
日本人の方も多く住んでいるようです。
当ピアノ教室の出張レッスンのエリアまでは、毎日1時間ちょっとかけて公共交通機関を利用して出向いています。
タクシーを使えば時間が短縮できますが、車を使った移動は便利な反面、渋滞や事故などに巻き込まれる危険と常に背中合わせで
到着時刻があやふやなことにストレスを感じたり、予約に手間取ったり、うまくいったと油断していると知らない間にキャンセルされていたりなど、予期せぬ事態への対応に、その都度精神的に疲れて、ムダにパワーを消耗してしまうため
コロナが収束してからは、自宅からの移動にタクシーは、ほぼ使っていません。経験上、どうやら車の移動に頼り過ぎないのが無難なようだと感じています。
シンガポールは、急な天候の変化も多く、道路事情もお天気に合わせて乱れがちですが、レッスンでは、できる限り遅れを出したくないというのが、開講当時からの当ピアノ教室の方針です。
そのために日頃から時間に余裕を見て行動することはもちろん、何通りかの移動手段を確保するなど、見えないところでの地味な努力や工夫を続けています。
特にF1などのイベント時には緊張しますね。遅れを出さずにうまくいくと、思わず心の中でカッツポーズです。
保護者の方々は、過酷な状況をご理解くださり、温かいお言葉をかけてくださったり、細やかなご配慮をくださったり
折に触れ、そのお気持ちにとても励まされ、助けていただき、ひたすら感謝の限りなのですが
移動しているんだし、多少時間がズレるのは当たり前
雨なんだから少しくらい遅れたっていい
などとは全く思いません。
ご好意はありがたく受け止めながらも甘えてはいけない、あぐらをかいてはいけないと自分を律しながら、この30年あまり、文字通り身体を張って、気力を振り絞り、現在に至ります。
当ピアノ教室のリトルピアニストたちは、ピアノ以外の他のお稽古にも精を出している、がんばりやさんの子どもたちが多いですから
できる限りお待たせしたくない
という強い信念を持ってレッスンに臨んでいます。
よりよい環境で、伸び伸びとピアノレッスンを受けてもらうことを何よりも最優先したいのです。
そのためならば多少、自分の身体の負担が増えたって構わない。なぜなら
指導者の熱意は子どもたちに必ず伝わると
長い経験のなかで実感しているからです。
住まいの話になりましたので、ちょっとお話が逸れてしまいますが…
みなさんのお知り合いやお友達で
「先生の自宅でピアノレッスンを受けていますよ」
という方はいらっしゃいませんか?
実はシンガポールでは、住民の健やかな生活環境を守るために
音楽教室の自宅開催は
法律により禁止
されています。
(外国人だけではなく、シンガポール国民や私のようなシンガポールPRも含まれます)
日本と同じようにとはいかないのですね。正式な手続きを踏めば、本来認可が下りない「はず」なんです。
ピアノの先生が持ち家の一軒家にお住まいだったり
同じく、持ち家のコンドミニアムにお住まいに限り
部屋の扉も含めて、完全防音のシステムが整っていれば、自宅でのピアノ教室の開催許可が、特例として降りる可能性もある「かも」しれませんが、実のところ、これまでにそのようなケースを聞いたことがありません。
シンガポールには「住宅は基本的に住宅としてしか使ってはいけない、営利目的で人を集めてはいけない」という決まりがある」からです。
ご自宅に生徒さんを招き入れ、住まいをスタジオと称してピアノのレッスンをしている方々に、ぜひ伺いたいのですが
部屋を防音にする工事をされたのでしょうか?
お話が前後しますが、「しかるべきところ」への届出をして、ライセンスを取得していますか?
働くためのVISAをもらうこと
と
自宅でビジネスをする許可を得ること
は、別の機関が取り扱っていることを知らない方も多いようなので、老婆心ながら、かなり心配です。
シンガポールでは一線を超えてしまうと容赦なく厳罰が待っており、知らなかったでは済まされないのが実情なのは、みなさんよくご承知の通りですのでね。
住宅への不特定多数の人の出入りに関して言えば、単一民族国家で生まれ育った日本人の常識では想像できないような厳しい規制が存在しています。(主に思想的なことに関係します)
お料理系や手芸系の自宅教室は、ヘルパーさんやセキュリティスタッフ経由での密告の例も耳にします。「ご褒美」がもらえるからです。怖いと思いませんか💦
お料理、デザート系は、衛生局が自宅教室の開催を許可してくれませんよ、これはキッパリと断言できます。軽はずみに参加するのは避けたほうが賢明だということをお伝えしておきますね。
自宅での音楽教室開催が認可されるのは、かなり難しい実情であるというのが、長年シンガポールで生きてきて、さまざまな情報から導き出した結論です。
疑問に思う方は、誰かの噂やどこかに書かれた内容を鵜呑みにするのではなく、時間と労力を割いて情報を集め、真偽のほどをご自身で確かめることを強くお勧めします。
話を戻しましょう。
私自身の住まいは高層住宅であり持ち家ですが
将来、楽器を設置している部屋を完全防音にするために改装工事をしたり、音響や照明設備を「スタジオ仕様」に整えることは考えていません。
その必要がないからです。
これからも、ご近所の方々の生活に充分配慮しながら、立場をわきまえて自分の練習に励み、日本人だからと差別を受けたり身の危険を感じることなく、安全に暮らしていけることに感謝しながら
シンガポールの住民の1人として法を遵守し、出張ピアノレッスンを継続してまいります。
◆おまけ◆
久しぶりのチキンライス!
ローカルの方々にひょっこり混じって(笑) おいしくいただきました。
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポール在住日本人ご家族との信頼の絆を築いて34年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
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