こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している、出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なり、法律により、講師の自宅でお教室を開講することは認められていません。
当ピアノ教室は、シンガポール政府の定めた法律を遵守した、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。
講師 塚越 則子(つかごし のりこ)は、ヤマハ認定グレードにおいて、ピアノ、エレクトーンの演奏、指導共に最高位のグレードを保持する指導者であり、鍵盤楽器のプロフェッショナルです。
先日、投稿の中でもチラッと触れたのですが、最近、定期的に皮膚科で診察を受けています。
この2年あまりのマスク生活で、もともと敏感な肌がすっかり悲鳴を上げているので、専門家のお力を借りようと重い腰を上げたのがきっかけです。
通っているのは、日系のクリニックで、主治医は私よりも少しお若い女医さんです。
初診の先生との会話の中で、シンガポールに住んでいる日本人の中に、私と同じようなお悩みを抱えている方が大勢おられ、治療の成果がでていることを伝えていただきました。
その現実を知っただけでも、診ていただいた価値があったと感じて、一気に気持ちが軽くなった私です。
もう1人であれこれ悩まなくてもいいんだ!
この安心感って、とても貴重だと思いませんか?
これは、どんなことにも言えると思いますが、今は自分でカンタンに情報を集めることができる便利な時代になった一方で
果たして自分が触れた情報が真実を語っているのかを見極めることが大変困難になっています。
いわゆる、フェイクニュースと呼ばれる類いのものは、ピアノの世界にも溢れていることをご存じですか?
たとえばyoutubeの動画配信ひとつをとっても、編集技術を駆使して、幼い子どもが速弾きをしている映像に、別のピアノの音を被せるなどザラですし
ゆっくり弾いている映像を早回ししているケースもあることは、意外と知られていない事実です。
もちろん、ピアノ、エレクトーン奏者の《りっちゃん》や、ドラマーの《よよかちゃん》のように、たぐいまれな才能を開花させている子どもたちもたくさん発掘されている世界なので、見識を深めるために注目すべき点は多々あります。
溢れる情報の中から、いかにしてウソを見破り本物の情報をゲットするか、そんな知性と感性を磨くスキルも、ネット時代には欠かせないサバイバル術の一つだなと感じている昨今です。
さて、話をもとに戻しましょう。
先日の診察で、医師から今後の治療方針の説明を受けたとき
「ところで、お仕事は何をなさってるの?」
と尋ねられたので
「ピアノを教えています」
「生徒さんのおうちに伺ってレッスンをしてるんです」
と話した途端、医師の表情がみるみる変わっていくのがわかりました。
「あなた、マスクして、毎日それは大変だよー、だってさ、シンガポールだもん」
「うちの子もピアノ習ってるけど、もうね、うちに来ていただける、それだけでホントにありがたいことだと思ってるよ」
とおっしゃっていただき、さらに嬉しいことに
「わかった、きれいにしてあげるから、一緒にがんばろう」
と、励ましのお言葉まで頂戴してしまいました。
みなさんよくご存じのように、シンガポールでは日本で先生が自宅で音楽教室を開くように、お住まいのコンドミニアムをスタジオにして生徒さんに来ていただいてピアノのレッスンをすることは、外国人、シンガポール人共に法律上一切認められていません。
これは労働ビザの有無とは関係なく、最適な住環境を守るための環境省のお達しによるものです。
他民族国家、シンガポールならではの法律ですよね。
シンガポールで個人でピアノを合法的に教えるには生徒さんのご自宅に伺う出張レッスンか、スタジオを借りて教室を開講するかのどちらかの選択肢しかありません。
どちらを選ぶにしても、教える側は自宅で生徒さんが来るのを待つのではなく、レッスンをするために出向いていく必要があるという点では共通しています。
出張ピアノ教室という、自分にとって当たり前のことをしているにもかかわらず「ありがたい」と感謝され、突然ねぎらいの言葉までいただいたことに正直戸惑い、びっくりしてしまいました。
「仕事にきちんと集中したいから、日常でマスクが外せるときが来たときに備えて、今から少しずつ万全の体制を整えておきたいんです」
初診のときに伝えた私の言葉を、やっと理解されたようで
「そうか、なるほど、そうだったのねー」
と、深く息をつき、うなづいて納得しておられる姿に、医師の素のままおの飾らないお人柄が垣間見えたような気がして、フッと緊張が溶け、微笑ましい気持ちになりました。
と同時に、頭の中には、一人一人の生徒さんやおうちの方達の顔が浮かんでいました。
普段、言葉には出さなくても、みなさん、この医師と同じ思いを抱いてくださっていることは、会話のやりとりやお心遣いから感じています。改めて
ありがたくて泣きそうになっちゃいましたよ。
医師はさらに言葉を続け
「うちの子、全然練習しなくて、先生も何も言わないから・・・」
「やめさせるよ、って言うんだけどね、それは嫌だって言うのよ 笑」
と困ったようなそぶりを見せながら、だけど、口調はとても嬉しそうでした。
どこのご家庭でもありがちな「あるある」です。
感謝できると言うことは、すべてが自分1人でやってきたことじゃないんだということに気づくことだと思います。
周りの人がしてくれたことに対して当たり前だと思わずに、ありがとうの気持ちを持って接することができる、ありがたいと感謝できるというのは最強だと思います。さて
本日、当ピアノ教室の公式ホームページは、皆様のおかげで無事、開設2周年を迎えることができました。
みなさまの温かい応援に心より感謝いたします。
これからも、ピアノを奏でることを夢見る人たちの願いを一つでも多く叶えることができるように、より研鑽を積んでまいります。
頑張ることを楽しむ力を育てる
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