こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
今日は発表会についての話題です。
当ピアノ教室では、毎年発表会を開催しています。
2022年は、第26回目の開催が決定しています。本番はまだまだ先ですが、レッスンでは、すでに少しずつ練習に取り掛かっています。
二学期に入ると学校行事も目白押しですからね。良い演奏をするための準備は、余裕をもって始め、入念にするに越したことはありません。
しかし一方で、幼児の生徒さんは早く練習に入ってしまうと曲に飽きてしまうこともあるので、練習に入るタイミングは一人一人の年齢や性格、能力、他のお稽古ごとや勉強とのバランスを見て慎重に決めます。
シンガポールの出張ピアノ教室Q&A 16/発表会はありますか?
当ピアノ教室では、発表会は、年に一度の欠かせない大切な行事という位置づけです。
小学校だと、学校では毎年運動会や音楽会、中学や高校ならば文化祭などが実施されますよね。それと同じような意味合いで
ピアノ教室でも1年に1回、何か一つ
❤︎子どもたちの気持ちに張りが持てる、励みになるイベントをしてあげたい
❤︎おうちの方々に、一年という節目で、ピアノを通して我が子の成長を実感してもらいたい
と、「毎年の開催」に、こだわっています。
昨年、2021年は、記念すべき、第25回目の発表会でした。
人が大勢集まるイベントの開催や、ライブ演奏に関して、数々の厳しい規制がありましたので、今まで経験したことのない、予想外の様々な手続きに追われてしまいましたが、保護者の方々とガッチリとスクラムを組み、おかげさまで、2年ぶりに会場で開催をすることができましたよ。
場所は、在星日本人の方々にとってお馴染みの、日本人会にあるホールです。
もちろん、シンガポールの日本人のピアノの先生が主催するピアノ発表会では最多回数です。
当ピアノ教室では、コロナ禍の規制で会場開催ができなかった2020年も、発表会を中止することはありませんでした。
予想すらしなかった事態に戸惑い、体勢が整わなかったり方針が定まらないなどの理由から、多くのピアノ教室で発表会開催を断念しましたので、この記事を読んでくださっている方々の中にも
「コロナのせいで、うちはピアノ発表会がなかった」
という方々もおありでしょう。無理もありません。しかし
コロナなんかに絶対に負けない!
と、未曾有の危機に直面したことで、逆に強い闘志を燃やした当ピアノ教室は、発表会の開催をどうしても諦めきれず、何日も考え抜いた末
オンラインと対面をドッキングさせた「ハイブリッドピアノ発表会」というオリジナルの開催法のアイデアを思いつき
まだ、誰も足を踏み入れたことのない新境地にもかかわらず、保護者の方々のお力添えや温かい励ましに支えられて、無事、成功を収めることができました。
当時の状況を振り返ってみれば、「ハイブリッドピアノ発表会」は、準備から本番に至るまで全てが初めてづくしで正直不安の連続でしたが
❤︎リトルピアニストたちの、2度と戻らない成長の過程の足跡を残したい!
❤︎シンガポールで1番長い指導歴の日本人ピアノ講師としてのプライドを賭けて、誰にも負けない生徒さん達への愛情を示したい!
そんな一心で、ひたすら駆け抜けた思い出があります。
2022年の発表会では、さらに進化してパワーアップしたステージを披露できそうです。
盛り上がること必至!
その理由は
大人ピアノレッスン生の方々の発表会【参加表明】が相次いでいるからです。
シンガポール国内で、ようやくコロナの規制が緩和され始め、開放感が増していることも後押ししているかもしれません。
この2年、わたしたちは、直接的にしろ間接的にせよ、人との触れ合いや交流に、常に飢えた状態にありましたからね。
今こそ音楽の力をみんなで分け合い享受するとき。ピアノLover達の発表会への参加表明は、新しい世界の幕開けを感じる、喜ばしいニュースです。
大人がピアノを演奏するためにステージに立つ
その事実だけで胸を打つ、感動する出来事だと思いませんか?
私は、ピアノを愛する仲間の1人として、大人レッスン生たちの勇気を心から讃え、惜しみない拍手を送り、大きなエールを贈ります。そしてもちろん
本番の瞬間まで手を抜かず全力サポートすることを誓います!
◉目標に向かってがんばりたい
◉よい緊張感を味わいたい
◉もっと成長したい
このような前向きなお言葉が数々届いていております(感涙)
大人がピアノを習うメリットはたくさんありますが、コロナ前までは、発表会というと二の足を踏む生徒さんが大多数でした。
人前でピアノを弾くなんて、考えただけで足がすくむ、絶対あり得ない。
そんな声を、いままで何回耳にしたことでしょう。
その気持ち、よく理解できます。私自身、ピアノを弾いているから「人前に出るのが好きな」「目立ちたがり」に違いないと、無条件に先入観を持たれ、即座に否定しても信じてもらえないことがよくありますが
元来、人前で話をすることは決して得意ではありません。
大勢の集まる場所も苦手ですし、プライペートでの初対面同士で集まるパーティなどでは、もっぱら聞き役です。コロコロと目まぐるしく変わる話のテンポにも、追いついていけません。(笑)
しかし、矛盾するようですが、こうも思うのです。
プロであれ、アマチュアであれ、ピアノは人前で弾いてこそというか、そもそも「音楽」は人に聴いてもらってこそ意味があるのではないかと。
ピアノを演奏するとき、音には、空間には、演奏者の思いが満ちています。
それらは、時に複雑で繊細でうつろいやすく、言葉では表現できないようなものだったりします。
音を聴いて、聴き手もまた様々な感情が呼び起される。
そうして相互の関係が生まれるのですが、それらは目で見て確かめることはできず、その場限りで消えてしまう、儚い存在でもあります。
言葉を介さない、だから言葉にできないような複雑な思いも生まれ、その場その場で違った光の存在を放つ
だからこそ貴重であり
だからこそ美しく
だからこそ心を揺り動かされる
だから、音楽には演奏者と聴き手の両方が必要だと思うのです。
「発表会」という、人前で演奏する機会を設けることで、自分の演奏を聴いてもらい、みんなの演奏を聴かせてもらう
そして、演奏者と聴衆との間に生まれる様々な感情を味わう。
それが「発表会」を行う意味、目的なのだと私は思っています。
さらに高みを目指して。
日ごろの練習の成果を披露する、「こんなに弾けるようになりました」を、大勢の方々に見ていただく。
それも、もちろん大切です。
しかし私は、もう一段上がった次元に自分を引き上げて
ひとりの演奏者としてピアノを奏でることで思いを届ける
という視点から、音を通して自分を表現する喜びを味わう経験を、発表会の演奏を通して実感してもらえたら嬉しいと、ピアノを愛する仲間の1人として願っています。
それは、子どもの生徒さんに対しても、大人の生徒さんに対しても同じです。
さらに高みを目指して日々努力を続け、ピアノを学ぶ過程で「何か」を感じ、「何か」を掴み取ってもらいたい
「何か」は教わるものではなく、自分自身で時間をかけて見つけ出すもの、巡り合うもの、その人だけの唯一無二の、価値ある宝物であると私は思っています。
音には、その人が現れます。
うまい、へたは一切関係なく、比べるものでもありません。
音に宿っている魂は、聴いている人に必ず伝わり、そこから「何か」かが生まれると私は信じています。
昨年に続いて、いち早く参加を決意されたYさんに続き、火曜日はNさん、木曜日はSさんと、大人レッスン生から相次いで発表会参加のご連絡を受けました。
早速、弾き映えを考えて選曲に入っていますが、候補がたくさんあって実に悩ましく・・・なかなか一曲に絞ることができません。。。
指導者としての欲は尽きることなく・・・嬉しい悲鳴は、しばらく続きそうです♬
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なり、法律により、講師の自宅でお教室を開講することは認められていません。
当ピアノ教室は、シンガポール政府の定めた法律を遵守した、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。