こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している、出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なり、法律により、講師の自宅でお教室を開講することは認められていません。
当ピアノ教室は、シンガポール政府の定めた法律を遵守した、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。
講師 塚越 則子(つかごし のりこ)は、ヤマハ認定グレードにおいて、ピアノ、エレクトーンの演奏、指導共に最高位のグレードを保持する指導者であり、鍵盤楽器のプロフェッショナルです。
あれ、いつもと違う?
昨日のレッスンにて。小学5年生のMちゃんが、レッスンの前に、いそいそとノートパソコンを開き、画面と真剣に数分間「にらめっこ」をしていました。
レッスンを始めて3年目。こんな光景は初めてでしたので、声をかけようかどうか迷ったのですが、帰り際にその理由を聞いて安心しました!
Mちゃんの大切にしている「ダッフィちゃん」のぬいぐるみは、現在「怪我の治療」のため「日本のお医者さん」のもとに「入院中」です。
Mちゃんは、シンガポールから日本のお医者さんに「ダッフィちゃん」を送った時、荷物にお手紙を同封して、9月16日が「ダッフィちゃんのお迎え記念日」だということを書き添えたそうなのですが、その時一緒に
「お迎え記念日に、ダッフィちゃんの様子をメールで知らせて下さい」
と、お願いをしたのだそうです。
昨日はまさにその日。どうやらMちゃんは、ピアノのレッスンが始まるとわかっていてもメールが届いているかどうか先に確かめたい気持ちが我慢できなかったようです。
Mちゃんは、お医者さんが願いを聞き入れてくれたのを知ってホッとして、満たされた気分でレッスンに臨めたようでした。どうりで、いつもより笑い声のボリュームが大きかったわけです。よかったね♬
レッスンが終わってから、一連のエピソードを私に説明するのを楽しみにしていたようで、レッスン終了のご挨拶を済ませると、PCの前に直行して、いきさつを早口で説明してくれました。
Mちゃんが見せてくれたメールには、お風呂に入って泡に包まれた「ダッフィちゃん」の様子や、治療しているところなどの写真が何枚も添えてあり、私は、画面がスクロールされるたびに歓声を上げたり、ウルウルしたりと大興奮してしまいました。
日本にはぬいぐるみの専門病院があるのですね!(お母さんいわく”執念”で探したそうです 笑)
手厚い看護を受けながら「ダッフィちゃん」は嬉しそうに微笑んでいるようでしたよ♬
「ダッフィちゃん」は治療を終えたあとは、おばあちゃんのもとに一旦「里子ちゃん」として預けられ、Mちゃんのお迎えを待つのだそうです。
あぁ、早く一時帰国がしたいね!
元気になった「ダッフィちゃん」を抱きしめてあげたいね♡
何を隠そう、私もぬいぐるみが大好き。キティちゃんやリラックマなどをはじめ、大小様々な仲間たちがいます。Mちゃんの気持ちがよーく理解できますよ♬
キティちゃん同盟♡〜ゆりなちゃんとのシンガポールのピアノレッスンの思い出(5歳から11歳)
Mちゃんは今、大曲に挑戦しています。初めての3ページ!夏休みに苦手を克服しようと取り組み始めたこの曲には、速い音符がたくさん出てきて、一筋縄ではいきませんが
責任感の強いMちゃんは【自分でやると決めたからにはやり遂げる】といった強い決意を瞳にみなぎらせ、昨日もレッスン時間終了ギリギリまで練習の手を休めることはありませんでした。
「ダッフィちゃんが頑張っているから私も頑張るね」
そんなMちゃんの心の声が聞こえてくるような気迫でした。よく頑張ったね!
何気ない会話に心が和みます。
レッスン先で、生徒さんやおうちの方が、嬉しかったことや楽しかったことを打ち明けてくれるのは、心を開いてくれている証。とても幸せな気持ちになります。
「こんなことがあったよ!」
「こんなことができたよ!」
「ほら、則子先生に見せてあげて♬」
心弾むお話を聞かせてもらうのは、幸せのお裾分け。心にホンワカとした明かりが灯ります。
温かい心と心の交流ができるのも、ピアノが運んでくれたご縁があってこそだと思うと、改めて音楽の力に感謝です。
ピアノ教育を通して心を育てる
私は、ピアノの先生は、ピアノを通して心を育てる存在だと思っています。
昭和の時代ならいざ知らず、今は知りたいことは瞬時に分かる便利な世の中です。
単に曲の弾き方を知りたいだけならば、スマホやタブレットでアプリを使ったりYouTubeを見ればいい。わざわざ人の手を借りる必要はありません。コンピューターは子どもの遊びの世界にも広く浸透していますしね。
ピアノの先生は、ピアノを教えるのが仕事だから
はい、そうです。
だけど、ピアノを教える人=演奏スキルの伝達係、ではありませんよね?
人には心があります。音には心が宿ります。
日常の些細なエピソードは一見ピアノのレッスンと関係ないことのように思えるかもしれないけれど、音楽と生きている私にとっては全てが音楽に繋がる大切なストーリー。無駄なことなど何一つありません。
保護者の方との何気ない会話には、ピアノレッスンを通して「我が子にこんなふうに育ってほしい」願いを読み解くヒントのエッセンスがたくさん詰まっています。
ピアノを離れた日常の生活の中にこそ、ピアノを学ぶ価値の核心に触れるカギが潜んでいる。
幅広い視点を持って、それらを見つけてすくい上げ、丁寧に磨きをかけて、レッスンの現場で活かしていくことも、ピアノ指導の持つ面白さの一つだというのが、私の長年の指導経験で得ている実感でもあります。
人として心を育んでいくこと。これが大切。心が育たないと、技術の成長もありません。そして技術が伴わなければ心を伝えることもできません。どちらが欠けていてもよい結果を得ることはできないのです。
心が育っていないと、何事も極めることはできませんよね。それはピアノに限ったことではありません。
勉強、スポーツ、仕事・・・
なんでもそうでしょう。ある程度まではいくけれども、それ以上は伸びない。伸びない原因が自分ではわからない。何かが違うと気がついても、何が違うのかが自分でわからない・・・
ピアノ指導者にも、「心を育てる」ことがどんなに大切かを分かる人とわからない人がいます。知ろうとしない人もいます。
狭い世界で完結して「私はこれでいい」と満足している人もいるでしょう。大人になると、凝り固まった考えを変えるのは容易なことではありません。
しかし子ども達は違います。子ども達は、環境次第で自由自在に柔軟に変化し、グングン吸収して、ドンドン成長して、ビュンビュン進化していきます。子どもの持つ力は未知数、無限大なのです!!!
できないことではなく、できることに目を向ける力
どんな状況でも心をプラスに変換する力
私が今週、生徒さん達から学んだ心意気は、この2つです。
則子せんせーも、みんなから日々、たくさんのことを教えてもらい、たくさんの力をもらっていますよ、いつもありがとうね♡
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
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