シンガポールの出張ピアノ教室/ピアノはどうして88鍵盤なの?

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こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
 

 

 

当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している、出張専門のピアノ教室です。

 

 

 
プロフィール
 

 

 
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。

 

 

 
指導方針
 

 

 
ピアノレッスンコース
 

 

 
シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なり、法律により、講師の自宅でお教室を開講することは認められていません。
 
 

 

 
シンガポールのピアノ教室事情
 
 

 

 
当ピアノ教室は、シンガポール政府の定めた法律を遵守した、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。
 

 

 
 
Q&Aシリーズ⑩先生のお宅でのレッスンはありますか?
 
 

 

 

講師 塚越 則子(つかごし のりこ)は、ヤマハ認定グレードにおいて、ピアノ、エレクトーンの演奏、指導共に最高位のグレードを保持する指導者であり、鍵盤楽器のプロフェッショナルです。

 

 

 

ヤマハ認定グレード

 

 

 

今日は、普段、レッスンのときに生徒さんや保護者の方からいただく、ピアノについての素朴な疑問にお答えします。

 

 

 

どうしてピアノは88鍵盤なの?

 

 

 

よくよく考えてみると、どうして88鍵盤なのか、その理由が気になりませんか?鍵盤の数は一体どのようにして決めたのでしょう?

 

 

 

 

 

 

 

ピアノの鍵盤の数が88なのには理由があります。

 

 

 

人間に聞こえる周波数が88鍵程度の音階が限界

 

 

 

だからです。

 

 

 

ピアノの鍵盤数が88鍵なのには、人間の聴力が関係していたのですね!

 

 

 

 

人間の耳で聞こえる音の周波数は約20Hz(ヘルツ)から2万Hz程度であると言われています。

 

 

 

 

聞こえると言っても、ノイズとして聞こえる周波数の範囲もありますので、人間に音階として聞こえる(識別できる)範囲は、せいぜい20Hzから4,000Hzまで、と言われています。

 

 

 

 

 

 

 

 

88鍵のピアノの音階は7オクターブ+1/4。周波数でいうと、27.5Hzから4,186Hzです。

 

 

 

 

この数字を見ると、人間が音階として聞き取れる範囲の周波数と、ほぼ重なっているのが分かります。

 

 

 

 

これ以上低い音を出しても、唸りのように聞こえますし、高い音を出してもキーンというノイズのように聞こえてしまいます。

 

 

 

 

当ピアノ教室では、ピアノを習い始めたばかりの小さい生徒さんに「高い音」「低い音」を理解してもらうときに

 

 

 

低い音は「カミナリゴロゴロ♬」

 

 

 

高い音は「お星さまキラキラ♬」

 

 

 

と表現して、鍵盤の左右それぞれ一番端っこの音の違いを聴き比べてもらい、そこから遊び感覚でイメージを膨らませ、音階のイメージをつかみ、ピアノ演奏に必要な「音楽の耳」の下地作りをしますよ。

 

 

 

 

97鍵盤のピアノも存在している?

 

 

 

 

88鍵盤の範囲を越えた音は、音階としては認識できなくても、完全に聞こえないかというと、そういうわけではありません。

 

 

 

 

 

聞こえる周波数帯は人によって、また年齢によって様々ですので、20Hzから4,000Hzよりも広い音が聞こえる人も当然います。お子さんは大人に比べて一般的に高い周波数の音が良く聞こえることは有名ですねよね。

 

 

 

耳年齢チェック

 

 

 

音階として聞き取れなくても豊かな響きを演出する効果がありますので、そのようなニーズに応えるために、海外のピアノメーカーの「ベーゼンドルファー」等では、特注で97鍵盤のピアノを製造しています。(ベーゼンドルファー・インペリアル)

 

 

 

 

 

 

 

 

とはいえ、これらの特注のピアノでも、実際には増えた分の鍵盤を弾くことは、ほとんどありません。

 

 

 

 

私が初めて97鍵盤のピアノを見たのは12歳の時です。

 

 

 

 

ヤマハ音楽振興会が主催する「ジュニアオリジナルコンサート(JOC)」の全国オーディションに合格し、オーストラリアのシドニー、メルボルンに14日間滞在し、地元のテレビに出演したり、コンサートに出演したときにお世話になった楽器店の売り場に、そのピアノは鎮座していました。

 

 

 

 

97鍵盤のピアノを目にした時、脳裏に走った、電流のようなショックは、今もしっかりと心に焼き付いています。

 

 

 

 

超上級になると、使うピアノも一般人とは違い、鍵盤の数が増えるのだとすっかり勘違いした私は

 

 

 

 

上には上がいるもんだ!世界は広いんだなぁ・・・

 

 

 

 

と、飛び上がるほどビックリして、もっともっと高みを目指したい!と奮い立ったことを、よく覚えています。

 

 

 

 

その時の感覚は、小学校1年生の時、転校先で、ピアノを習っているとクラスメートの1人に告げると「バイエルの何番を今弾いてるの?」と聞かれ、「バイエルは幼稚園の時に終わったよ」と答えると

 

 

 

 

バイエルには赤、黄色の次に「青」がある

 

 

 

 

と告げられ、驚いていると

 

 

 

 

「え?そんなことも知らないの?」

 

 

 

 

と言われて愕然とした時に感じた感情と、よく似ていました。

 

 

 

 

ピアノの先生に確認して、それは、その年代によくありがちな作り話だったことが、後々判明したのですが、広島から横浜に転校してきたばかりだった私は、疑いもなくその話を信じ込み、『私は今まで本当のことを何も知らずにいたんだ・・・』と、ガーンと衝撃を受けたのでした・・・笑

 

 

 

 

ピアノという楽器は、1709年にイタリアのクリストフォリによって発明されました。

 

 

 

 

この最初のピアノは「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」と呼ばれ、当時大変画期的な発明でした。

 

 

 

 

音色は、現在のピアノとは大きく異なり、チェンバロに近い音色だったといいます。

 

 

 

 

バッハはピアノ曲を作曲していない?

 

 

 

 

みなさんは、バッハという作曲家をご存知ですよね?

 

 

 

 

バッハ(ヨハン・ゼバスティアン・バッハ 1685-1750)は、さまざまな名曲を生み出した「音楽の父」と呼ばれている人物です。

 

 

 

 

(写真は、Wikipedia からお借りしています。)

 

 

 

 

『主よ、人の望みの喜びよ』が有名な教会カンタータや『ブランデンブルグ協奏曲』、冒頭のメロディーが印象的な『トッカータとフーガ』、バイオリンでよく演奏される『G線上のアリア(管弦楽組曲)』など、バッハは様々な楽器のための曲を残していますが、ピアノのための曲を作曲していません。

 

 

 

 

バッハがいた時代に、現在の「ピアノ」は存在していなかったからです。

 

 

 

 

バッハは鍵盤楽器のための曲を数多く作曲しており、今日、それらはピアノで演奏されることが多いため、もともとピアノ曲だと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが

 

 

 

これらは全て、本来チェンバロのために作曲された曲です。ビックリですよね?!

 

 

 

バッハの時代、鍵盤楽器といえばオルガンかチェンバロでした。チェンバロとピアノは形がよく似ていて、どちらも鍵盤を指で押さえて演奏します。

 

 

 

 

見た目に大きな違いはありませんが、性能にはさまざまな違いがあります。例えば

 

 

 

 

◉チェンバロは、爪で弾くことで弦を振動させて音を出す「撥弦楽器(はつげんがっき=指で弾いて音を出す楽器。お琴も、その仲間です)」ですが

 

 

 

 

◉ピアノはハンマーで叩いて弦を振動させ音を出す「打弦楽器」であること

 

 

 

 

また、チェンバロは楽器の性質上、音の強弱をつけることができません。

 

 

 

 

ピアノは、指のタッチの違いで強い音も弱い音も出すことができる他に音を持続させるペダルもありますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

バロック音楽を上手に弾きこなすためには、これらの情報は必要不可欠です。バッハの指導では必ず時代背景と共にチェンバロの特性についても加え、具体的な曲の表現作りに反映させます。

 

 

 

 

バロック音楽は、曲の仕組みもショパン、モーツァルトなどとは大きく異なるため、攻略法も異なりますよ。好みが分かれるのも大きな特徴です。

 

 

 

 

私はバッハを弾くと左右の脳が活性化している感覚があって、頭がスカッとするので好きです。計算し尽くされた、縦、横の緻密な音の組み合わせにも美しさを感じます。

 

 

 

バッハ苦手さんへ。Stay Home中の人気商品から学ぶ極意とは。

 

 

 

シンガポールの出張ピアノ教室/バッハの曲を解剖?音楽理論入門編(12歳ピアノ歴9年)

 

 

 

 

クリストフォリによってピアノが発明されたその当時は、なんとピアノの鍵盤数は54鍵しかありませんでした。バッハの曲の音域が狭いのは、そのためです。

 

 

 

 

しかし時代が進むにつれ、表現力をどんどんと必要とするピアノ演奏家が増えたため、次第に楽器も研究が重ねられて音域を拡大することになります。そうして、現在の88鍵のピアノの原型が出来上がったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

初心者がピアノの練習する時に、最低限必要な鍵盤数はどれくらいですか?

 

 

 

このご質問は、これからお子さんのピアノレッスンのために楽器を用意しようと考えている保護者の方から、時々いただくご質問の一つです。

 

 

 

 

実際、ピアノを始めてすぐの間は、たくさんの鍵盤を使うことはなく、61鍵盤のキーボードや76鍵の電子ピアノでも十分なことがほとんどです。

 

 

 

しかし、上達するにつれ、すぐに鍵盤の数は足りなくなってきます。

 

 

 

 

時期は年齢や進み具合によるので一概には言えませんが、一年もすると、不都合が生じるようになってきます。

 

 

 

 

キーボードとピアノの違いは鍵盤の数だけではありません。ピアノの鍵盤はキーボードよりも深さがあって重いので、キーボードで練習を続けていても、ピアノの演奏に必要な指の力を養うことができず、思うような上達が望めません。

 

 

 

 

また、これはなかなか気が付きにくいことなのですが、小さなお子さんにとって、ピアノの演奏に必要な空間認識を身につけるために、視界に入る情報を常に同じに保つことは、思いのほか重要なポイントの一つです。

 

 

 

 

当ピアノ教室では、導入期の一番最初の段階から、ピアノを弾くときはいつも真ん中に座って、中央のドを意識してもらうことを繰り返し指導するのは、そのような理由によるものです。

 

 

 

 

また、正しい座り方を覚えることは、良い演奏のために大切な基礎の一つでもあります。

 

 

 

 

ピアノ初心者が最初に確認したい正しい椅子の座り方のポイント2つ。

 

 

 

 

小さい子どもは、目の前に見えている景色が大人とまるで違います。視界の広さも違いますね。

 

 

 

 

鍵盤数が少ない楽器でいつも練習していると、発表会の時など、いざ「ホンモノ」のピアノの前に座った時、いつもと見え方が違うため戸惑い、萎縮してしまって、本来の力を存分に発揮できない可能性も・・・

 

 

 

 

これらの理由から、当ピアノ教室では、レッスンを始める際、88鍵のフルサイズの鍵盤数の電子ピアノ、アコースティックピアノを最初から選ぶことをお勧めしています。

 

 

 

シンガポールの出張ピアノ教室Q&A〜②キーボードでもレッスンできますか?

 

 

 

末広がりで縁起良く♬

 

 

 

ここから先は余談になりますが、「八」という漢字は上から下に末広がりに広がる形から、日本では縁起の良い数字として昔から尊ばれています。

 

 

 

 

ピアノの鍵盤数88は、西洋では「努力に見合った幸運が訪れる」という意味があるそうですよ

 

 

 

 

まさに「ピアノ」を一言で表現しているようなメッセージ!私はこのことを知った時、嬉しさのあまり、思わずニンマリしてしまいました♬

 

 

 

ピアノを弾いているだけで、幸運に恵まれるような気持ちになりませんか?(至って単純です 笑)

 

 

 

 

八という漢字には、「数え切れないほど多い」「あらゆるもの」という意味もあるそうです。

 

 

 

 

「八百万の神」とは、数え切れないほど神様が存在することを表す言葉。他にも「八重桜」「八百屋」など、日本には「八」がつく言葉がたくさんあります。

 

 

 

 

「八」は、あらゆる方向へ広がる縁起の良さの象徴なのです。そういえば日本一の山、富士山も末広がりですね!

 

 

 

 

 

 

 

今日から8月に入りました。先の見通しが立ちにくい昨今ですが、少しずつ明るい兆しも見えています。年末に向かって、明るい末広がりの流れを大いに期待したいですね!

 

 

 

 

シンガポールではナショナルデーを間近に控え、あちこちで華やかなデコレーションが目立つようになってきました。ナショナルデーソングも流れていますね。

 

 

 

 

シンガポールの出張ピアノ教室/シンガポールナショナルデーテーマソング2021「the Roa Ahead」

 

 

 

 

シンガポールでは現在、多くの幼稚園、小学校が夏休みに入っていますが、自由なお出かけが出来るようになるまで、あとしばらく辛抱が必要です。

 

 

 

 

外出を控えて自宅で過ごすことが多くなると思いますが、時間がたっぷり取れるこのチャンスを活かして、いつもよりちょっぴり、ピアノに注ぐパワーを増量して、一緒に難しいことや新しいことにチャレンジしましょう!

 

 

 

「七転び八起き」

 

 

 

やれば必ずできる♡

 

 

 

 

 

 

当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。

 

 

ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。

 

 

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