こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
塚越 則子(つかごし のりこ)です。幅
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保護者。
シンガポールで1番長い指導歴の日本人ピアノ講師です。
当ピアノ教室は、シンガポール政府のお教室ガイドラインを遵守した、出張ピアノ教室です。
今日は、ピアノを弾く時の身体の使い方に着目した内容です。
日本でもシンガポールでも今、お子さんに大人気のスポーツ系の習い事の中から、ピアノと相性がよく、一緒に習うとメリットの高い習い事を5つご紹介して、その理由を説明します。
相性が良いのは、以下の5つです。
♣︎水泳
♣︎バレエ
♣︎チアリーディング
♣︎ゴルフ
♣︎サッカー
ピアノを弾く時には、大きく分けて運動能力と空間認識能力の2つの身体能力が必要になります。
スポーツで、この2つの能力を鍛えていくと、ピアノ演奏にも大変良い影響があります。
身体を無理なく使って深みのある良い音が出せたり、効率の良い身体の動かし方や力配分が自然にできるようになって、ピアノの上達が早くなります。
では早速、この2つの内容について説明していきましょう。
ピアノを弾く時は、身体全体を使っています。
運動能力とは、体の複数の動きをコントロールしたり、指先、腕、脚などに力を入れたり抜いたりをコントロールする力です。
この力が弱いと、ピアノを弾く時、指先を思うように動かすことができません。
ピアノを弾く時、鍵盤に触れているのは指先だけですが、指は身体の一部分なので、実際ピアノを演奏するときに使うのは身体全体です。
もし指先だけを使っているのだとしたら、ピアノを演奏している姿はPC作業をしている時と同じようになるはずですが、実際の動きは全く違いますよね。
写真の生徒さんは、当ピアノ教室でレッスンを初めて約半年の4歳さん。現在の課題曲では、クロスハンドとスタッカートを練習しています。
ピアノは椅子に座って弾く楽器なので、直接楽器に触れる指のフォームと併せて、正しい姿勢を保つために正しい椅子の座り方を知ることも大切です。
運動能力を高めていくには、最初に身体の軸をしっかりと作ってバランスを整えていくことが基本です。「体幹トレーニング」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。
体幹を鍛えることは、身体を支える筋肉を鍛えてバランス感覚を養うことでもあります。
これらは、バレエやチアリーディングを習うことで、自然に養われていきます。
水泳やゴルフを習うことで鍛えられていく肩周辺や肩甲骨周りの筋肉は、ピアノを弾く時にも重要な役割を果たす筋肉なので、柔軟に動かすことができるようになると、身体の力を効率よく指先に乗せた、深みのある演奏ができるようになります。
当ピアノ教室でも、水泳を習ってから肩周りの筋肉が養われて、体が成長するにつれて上腕がしっかりと支えられるようになったことで指の形がバッチリ決まるようになり、芯のある美しい音が出せるようになった生徒さんがおられますよ。
ピアノ演奏中は、空間認識能力「フル稼働」状態です。
空間認識能力とは、身の回りにあるものの大きや、空間、スヒードを正確に認識することができる能力です。
実際にはない空間をイメージして、その場にないものを推量する力でもあります。
物の形、時間の流れ、量感など。
空間認識能力は、ピアノを習わせている、これから習わせようと考えている親御さんは、着目されることが少ない能力の一つだと思うのですが、実は、この能力こそ、ピアノ演奏と密接な関係があって、ピアノ上達のカナメとも言える重要な能力です。スタッカートやスケール(音階)、ブラインドタッチの習得にも、空間認識能力が必要になります。
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動きながら瞬時に判断して、相手との距離に合わせてパスを出す能力が求められるサッカーは、空間認識が強化されるスポーツで、ピアノと相性のよい球技の一つです。
当ピアノ教室の小学生の男の子の生徒さんは、サッカーを習っているお子さんが多く、最近ピアノレッスンで「鬼滅の刃」の猛特訓を始めた生徒さんは、早速コーチから「身体の動きが良くなった」とお褒めの言葉をいただいたそうですよ。さすがプロのコーチ、着眼点が鋭いです!
シンガポールのピアノレッスンでも大人気!/小3男子「鬼滅の刃」ピアノ特訓記。
ピアノとスポーツは密接な関係があります。
ピアノとスポーツは、かけ離れたイメージがあるかも知れませんが、決してそんなことはありません。
リズム感、間合い、テンポ
これらはピアノにもスポーツにも共通して求められる大切な能力です。
ピアノ導入期の子供の音感を磨く2/裏拍でカウントしてみよう!
私自身は子供時代にスポーツを習っていた経験はありませんが、小学校時代はドッヂボールにハマっていて、休み時間はチャイムが鳴ると、友達と競い合うように走って校庭に出て、思い切り身体を動かしていました。
時には突き指をすることもありましたが、次第に自分なりに突き指をしない「技」を編み出して楽しんでいましたよ。今思えば遊びの中で「空間認識能力」が培われていたのでしょう。ドッヂボールに燃えていたことは、ピアノの先生にはナイショでした(笑)
ピアノの先生的【ドッヂボールでの突き指の応急処置&突き指を防ぐ方法】
当ピアノ教室の生徒さんは、ピアノと相乗効果を生むスポーツ系の習い事とピアノレッスンを上手に両立している生徒さんが大勢おられます。
ラグビーの福岡選手は、年少時代から習っているピアノが趣味で、試合中も頭の中ではお気に入りのピアノ曲が鳴っているとインタビューで答えて「スポーツ系ピアノ愛好者」の先駆けとして注目されましたね。
鬼才”福岡 堅樹”選手のもう一つの才能を芸術の国が特集「ベートーベンでリラックス」
当ピアノ教室の卒業生からも、将来「ピアノが趣味のプロゴルファー」や「ピアノが得意なプロサッカー選手」が誕生する日が来るかも知れません。
そんなことを想像するたびに、ワクワクが止まらなくなる則子せんせーです♡