こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
塚越 則子(つかごし のりこ)です。

 

プロフィール

 

当ピアノ教室は、シンガポール政府のお稽古ごと教室ガイドラインに沿った出張ピアノ教室です。

 

 

個人のピアノ教室でピアノを習う際、日本では、先生のご自宅に伺う「通いのレッスン」が昔からの慣習として一般的ですが、シンガポールでは事情が異なります。

 

 

シンガポール政府は、シンガポール人、外国人に限らず賃貸、分譲全ての高層集団住宅において、講師の住まいの一室をスタジオ利用した個人のピアノ教室の運営を法律で認めていません。

 

シンガポールのピアノ教室事情

 

 

「鬼滅」弾きたい!

 

 

「鬼滅の刃」相変わらず大人気ですね!当ピアノ教室でも小学生の男子生徒さん達を中心に「鬼滅の刃」のアニメ漫画は大変人気があります。

 

 

当ピアノ教室でも、2人の小学生男子が楽譜をヤマハの「ぷりんと楽譜」から入手して、現在果敢に、主題歌のピアノ演奏に挑戦中です。

 

 

今日はその1人、小学3年生のレッスンエピソードをご紹介します。1年生の弟くんと2人揃って当ピアノ教室でレッスンを開始して足掛け3年です。

 

 

 

 

「鬼滅の刃」は、少年ジャンプの連載漫画としてスタートし、その後アニメドラマ化されて動きと色彩が加わったことによって更にダイナミックに活きいきとした魅力を増しましたが、音楽家として最も気になるのは、やはり主題歌「紅蓮華」です。

 

 

この読み方わかりますか?私は最初楽譜のタイトルを見たときに分からなくて急いで調べました。「ぐれんげ」と読むそうです。もうすでに独特の世界観が滲み出ていますね。

 

 

難しさを鉄棒に例えて

 

 

鬼滅チャレンジャーに「逆上がりできる?」と尋ねたら「一回だけ出来たことがある」との返事。

 

 

「鬼滅の難しさは、逆上がりが今一回できたキミが、これから足掛け逆上がり連続20回に挑戦していくようなものだよ、頑張れる?先生は一緒に頑張る覚悟をもう決めてきたよ」そう伝えると

 

 

「先生は逆上がりできる?」

 

 

 

と、まさかの質問返し(笑)
できるよ、と答えて、私の逆上がり練習エピソードを話すと、まじー?まじか??と眼を白黒させながらも、ひとしきり真剣に考えるような仕草を見せた後、最終的にGoサイン!バッチリ男気を見せてくれました、えらい!

 

 

2人で作戦会議の結果(笑)普段の30分レッスンから「鬼滅の刃」が仕上がるまでは2倍の1時間のレッスンに延長した集中レッスンで効率よく一緒に頑張ることになりました。

 

 

 

 

プリントアウトした楽譜をきれいに製本して下さったお母さんも、好きな曲なら頑張れるのですね!と、長男くんの意気込みに嬉しそうです。

 

 

もとより目標を定めてコツコツ努力ができるタイプです。前回の発表会では、ベートーベンの「トルコ行進曲」を堂々と演奏しました。

 

 

忘れてしまったらもったいないよ、と話したところ、ほぼ毎日、指ならしとして弾くことも欠かさないそうです、アドバイスを聞き流すことなく素直に行動に移す実行力も素晴らしいです。継続は力なり、です。着実に自分への「自信の貯金」は積み上がっていますね。

 

 

 

 

練習の最中、次男くんもお兄ちゃんに感化されたのか、自分のレッスンの順番が待ちきれない様子で何回も「まだ?まだ?」と時間確認。「ピアノやる気熱」が上昇気流に乗りました、嬉しいですね。もう少しだけ待っててね!といいながら頭なでなで♡

 

 

 

 

 

余談になりますが、ピアニストはインドア派で大人しいイメージを持っている方が多いようですが、ピアノを弾くには体力が必要なのでスポーツ好きで活発な人も多いです。

 

 

 

少し前の投稿ではドッヂボールでの武勇伝を書きましたが、私は小学生一年生の冬、どうしても逆上がりができるようになりたくて、ピアノとエレクトーンの練習を終えた夕方、近くの公園で1人、日が暮れるまで何回も練習を繰り返して逆上がりをマスターして達成感に包まれて意気揚々と帰宅したまではよかったのですが、両手のひらにはキレイに4箇所ずつ潰れたマメが残り、お風呂上がりに母に散々叱られながら、泣きたいのを我慢して赤チンを塗ってもらったエピソードがあります。

 

 

当時日曜日がレッスンだったので、マメができることも想定して、治るまでの日数を数えてから月曜日に練習を決行したことを覚えています。北風の吹く寒い日でした。

 

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「鬼滅」のリズムはクラッシックの弾き方ではカッコ悪い?

 

「紅蓮華」はクラッシック曲ではなく、ポピュラーピアノのカテゴリに入ります。

 

ポップスやジャズの音楽のルールとクラシックの音楽理論は同じ土台の上にありますが、クラシックピアノの弾き方そのままにポップスやジャズを弾いたら、おかしな出来栄えになってしまいます。リズムの捉え方のスキルが根本から全く異なるためです。

 

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最近流行りの曲を弾きたいと思ったとき、楽譜を探す際、クラッシックとポピュラーの演奏法に違いがあると知らずに

 

 

ピアノを習っているからこれくらいの楽譜なら簡単に弾けるはず

 

 

と譜面の「音符の黒の数」を眺めて判断して購入したはいいものの、実際弾こうとするとクラッシックとは全く異なるリズムの複雑さに手が追い付かずに全く歯が立たなくて根をあげてしまう、というのは、よく聞く話です。

 

 

ポピュラーピアノの楽譜は一見シンプルに見えるかも知れませんが、ポピュラーピアノには、クラッシックピアノとは違う弾き方のルールが存在して、演奏法もまた別の勉強が必要なのですが、クラッシックだけを勉強しているだけでは、そのことに気がつくことができません。

 

 

クラッシックこそ正統派、ポピュラーやジャズは単なる「遊びの延長」のような思い込みを持つ人もいます。

 

 

楽譜からはその内容を読み取り、理解できるのは、ポピュラーピアノ、ジャスピアノ経験者だけですので、クラッシック畑だけでずっと生きてきたプロの中にはコードがわからない、アドリブができない人もたくさん存在しています。

 

 

 

 

 

 

しかしそれは音楽の専門分野の違いによるものですので、その人達の音楽的能力が劣っているという意味ではありませんが、クラッシック一筋の先生の中には、ポピュラーピアノやジャスピアノの演奏や指導を敬遠されて、その世界と距離を置く人もいますよ。

 

 

先生、これ弾けますか?
この質問に気分を害した、というクラッシック専門の同業者の声を聞いたことがあります。「お手並拝見」みたいな気がしてプライドが傷ついてしまうようなのでご用心。。。

 

 

当ピアノ教室でも、レッスンの際生徒さんのリクエストを遠慮がちに代弁するお母さんから、時々「こんなことをお願いして失礼ではありませんか?」の声なき声が聞こえて、こちらが申し訳なく思ってしまうことがあります。

 

 

昭和のピアノ教室の思い出の名残りでしょうね。思い返すと私自身もピアノと作曲の先生には、練習が足りなくて数々のお叱りを受けながら「厳しくお稽古をつけていただいてきた」1人です。

 

 

一方で、エレクトーンの先生の対応は180°違っていて「明るく厳しく」のイメージでしたので、ピアノ、作曲、エレクトーンの先生それぞれのレッスンから違う雰囲気を経験できたことは指導者としての指針を定める上で有利だったと実感しています。

 

指導方針

 

 

則子せんせーは「聴いたことある曲=弾ける曲」です。

 

 

日本でのブライダルプレイヤー時代は教会式ウェディングのウェディングマーチや賛美歌に始まり、披露宴ではJ-POPや演歌もリクエストに応じて弾いていました。歌伴は、その人その人の声に合わせて、その都度高さを調節して弾きます。

 

 

 

ヤマハのデモンストレーター時代は、国内外でヒットしたスタンダードナンバーなどジャンルを問わず演奏していました。

 

プロフェッショナル私流

 

ヤマハデモンストレーター時代

 

 

シンガポールでピアノレッスンを開始してからは色々なリクエストをいただき、そのたびに曲を聴いて、楽譜が入手できないときは生徒さん一人一人に合ったピアノ譜を作ってきました。弾きたい曲のリクエストがある時は遠慮なく教えて下さいね。

 

 

 

 

 

 

まだ指が届かなかったり、指の力が足りなかったり、など理由があってすぐに弾くことができない時もありますが、目標に向かって進むための具体的な練習方法をお伝えしてしっかり弾けるようになるまでフォローしていきますよ。

 

 

一歩ずつ、奏でる憧れを形にするために一緒に歩いていきましょう!