こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
塚越 則子(つかごし のりこ)です。

プロフィール

 

 

今日は、先日の記事でご紹介した、当ピアノ教室で夏休み企画として現在実施中の「Long Long Stairs Project 」についての説明と、スケール(音階)の一つである、ダイアトニックスケールを上手に弾くための秘訣を3つご紹介します。

 

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さて、まず最初に

「ダイアトニックスケール」とは何でしょう?

 

 

ダイアトニックスケール(日本名「全音階」)とは、1オクターブが七音で構成されたスケール(七音音階)で、Cを基準として5つの全音と2つの半音が【全・全・半・全・全・全・半】という順序で構成されているものです。

 

【全音階】ダイアトニックスケールとは|音楽理論を理解しよう」より引用。

 

シンプルに答えると
ダイアトニックスケールとは
「隣り合う白鍵だけを使った音階(音の階段)」です。

 

 

代表的なのは
「ドレミファソラシド」
です。

 

 

 

 

 

名前でイメージがガラッと変わってきますね。ドレミファソラシド、または全音階より「ダイアトニックスケール」と呼んだ方がマニアックな雰囲気が漂って断然カッコいいと思いませんか?

 

 

 

 

白黒白黒、とギザギザに進んでいく半音階のことは「クロマティックスケール」と呼びます。

 

 

 

先日「エリーゼのために」を練習中の小学3年生に「今日は、クロマティックスケールをやるよ」と言った瞬間、たちまち目の輝きが増したのを則子せんせーは見逃しませんでしたよ

 

 

お友達とのピアノ談義でもオシャレ度アップが期待できるかな?

 

 

 

わたし今クロマティックスケールにチャレンジ中〜

いいね

 

 

 

ちなみに、レから白鍵だけを使ったスケール(音階)「レミファソラジドレ」
にも名前があると知っていましたか?

 

 

「ドリアン」といいます。

 

 

シンガポール在住の方は「果物の王様」と称される、あのドリアンを連想してしまうかも知れませんが、もちろん違います(笑)

 

 

余談ですが、シンガポールに住んでいると、あの何とも言えない独特の香りとは無縁ではいられませんが、お好きな方は、くれぐれも気をつけて下さいね。今、まさに旬ですがMRTやタクシーへの持ち込みは罰金の対象になってしまいます。。。

 

 

 

 

「ドレミファソラシド」「レミファソラシドレ」同様に「ミファソラシドレミ」にも「ファソラシドレミファ」にも、それぞれ「フリディアン」「リディアン」と名前があります。全部で7つありますが、それらを総称して「チャーチモード(教会旋法)」といいます。

 

 

スケール(音階)の世界は奥深く複雑なので、小学生の頃の作曲のレッスンではひたすら眠さとの闘いでしたが、大人になってからは改めて音の並びの理路整然とした法則の美しさの数々に魅了されています。

 

 

Long Long Stairs project とは

 

 

当ピアノ教室で2020年夏のレッスンで実施している現在進行中のプロジェクトです。ピアノの全ての白い鍵盤を使ってダイアトニックスケールの弾き方を学んでいきます。

 

 

お子さんはみんなピアノのはじっこからはじっこまで順番に音を鳴らすのが大好きですよね?

 

 

ピアノレッスンの前後に椅子から立ち上がってすみっこの音を出して喜んでいる生徒さん達を見ていて、その好奇心を指導に活かさないのはもったいないな、と思ってひらめいたのが今回の「Long Long Stairs Project 」開催のきっかけです。

 

 

どうせ弾くなら自分の好きな指で叩くように音を鳴らすのではなく決まった指使いを覚えてキレイに弾けるようになった方が断然お得!

 

 

遊びながら知らず知らのうちに4歳、5歳のピアノ初心者のうちから将来に備えてソナチネ、ソナタの「キメ」の部分をバッチリ練習していることになります。

 

 

当ピアノ教室ではひとたびダイアトニックスケールの練習を始めると止まらない生徒さん続出!作戦大成功です(笑)

 

 

ダイアトニックスケールをミスしないで上手に弾くコツは3つ

 

順を追って説明していきましょう。
今回は右手を使います。

 

正確な指使いを覚えましょう。

指使いには決まりがあります。ダイアトニックスケールは必ずこの指使いで弾くのが鉄則ですので動きを指に覚え込ませましょう。

 

 

 

 

鍵盤の並び方をよく見て下さい。1番左の鍵盤が「ド」です。順番に右に進むと白い鍵盤が2つ並んでいる場所がありますね。ミ→ファ、とシ→ド、の音です。ここでは、1番の指(親指)を下からトンネルのようにくぐらせて指を変えます。小指は使いません。

 

 

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ドレミファソラシドの指使いは

123⤴️1234⤴️1

です。

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水色の数字は指番号で、それぞれ3番は中指、4番は薬指です。

 

②1番の指(親指)をくぐらせるときには、それぞれの場所で軸になる指(3番、4番)を上下左右に動かしたりせずにしっかりと安定させて、肘を使った動きにならないように親指の動きだけを使います。

 

 

❌よくない例

 

 

 

⭕️良い例

 

 

 

③くぐらせた後の1番の指で弾くファ、ドの音の時、手のフォームは、できるだけ早く基本の形(指くぐりをしない時)に戻します。

 

 

❌よくない例

 

 

 

⭕️良い例

 

 

 

しばらく酷暑が続くようです。水分補給に加えて脳内にも涼を。リトルピアニストのみなさん!雪がうず高く積もった長い長い階段を指がゆっくり昇っていくイメージを頭に思い描きながら、ピアノの端からは端までのダイアトニックスケールにチャレンジして、ぜひ一緒にプロジェクトに参加してみてくださいね。