こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
塚越 則子(つかごし のりこ)です。

 

 

1992来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールで1番長い指導歴の日本人ピアノ講師です。

 

 

プロフィール

 

 

今日は、当ピアノ教室の生徒さんのお母様からいただいたご質問に答えるシリーズです。

 

 

【ママからのご質問①】ピアノの発表会の緊張への対処法

 

 

【ママからのご質問②】ピアノをやめたいと思ったことありますか?

 

 

【ママからのご質問③】電子ピアノをリビングに置く時に気をつけるポイントは?

 

 

【ママからのご質問④】ピアノの先生は普段どんな音楽を聴いていますか?

 

 

【ママからのご質問⑤】ピアノのゲームアプリを使ってピアノを弾くことは練習になりますか?

 

 

♦︎最近レッスンを始めたばかりの、3歳男の子の生徒さんのママからのご質問♦︎

 

 

先生は絶対音感がありますか?
周りの音がどんな風に聞こえているのか興味あります。
やっぱり音楽が聞こえると気になるのですか?

 

 

 

 

絶対音感については、以前にも関連した記事をいくつか書いています。

当ピアノ教室では、以前から言葉を知ってはいても、その詳しい実態がわからずに、お子さんがピアノレッスンを始めることをきっかけにして、改めて興味を持ち、正しい知識を得たいと質問をされる保護者の方が多いです。

 

 

絶対音感がありますか?/マニアックな音感の話。

 

 

 

絶対音感と相対音感の双方から回答します。鉄道マニアで話題となった、京急vvvfインバータの「ド、レ、ミ」

 

シリーズ1

 

シリーズ2

 

シリーズ3

 

 

 

私は、絶対音感、相対音感、共にあります。

 

 

街を歩いていて音楽を耳にすると、自動的に頭の中で「ドレミ」がサッと並びます。

音楽に気をとられて、そちらに注目してしまいがちなので、人といるときは「失礼な人」にならないように気をつけます。条件反射的に会話より音楽が優先されてしまうことがあるからです。(涙)

 

 

 

 

 

 

とても親しい仲間は、その点を理解してくれているので、多少不思議ちゃん的な振る舞いでも大目に見てくれるのでありがたいです。また音楽仲間と一緒にいるときは、会話が急に途切れることは日常茶飯事で、お互い頭の中で起こっているであろうことは手に取るようにわかるため、いちいち気にする人は誰もいません。

 

 

 

 

私の絶対音感と相対音感は、年少時から音楽を総合的に学びながら音楽性を養って来た過程で、自然に身についたものです。

 

 

 

 

私は年少時代からピアノ、エレクトーン、ドラム、作曲法を学んできました。先生達から、それぞれの専門分野の内容を教えていただくことはあっても、絶対音感トレーニングのような形で、音感をつける目的のためだけの特別カリキュラムはありませんでした。

 

 

 

 

 

 

ピアノ指導者の立場になった現在は、自分がレッスンを受講したときに学んだ経験を活かしつつ、生徒さん一人一人の興味や適性、成長過程に合わせて、無理なく自然に音楽を耳にしたときに音の高さを「ドレミ」で聞き分けて識別できる「相対音感」の能力を高めていけるような様々な工夫を織り混ぜています。

 

 

 

 

 

効率よくレッスン効果を高める目的のために、強化トレーニングのような時間を設けることをせず、別の教本の使用もしないため、普段からレッスンで実施している内容には、テキストから学べる音楽的スキルを超えた高濃度の栄養が豊富に含まれていることに気がつかない保護者の方もおられるかも知れません。

 

 

 

 

一方で、音を聴いて周波数の数値レベルで高低をHz(ヘルツ)で判断する「絶対音感」のトレーニングは、音楽的感性を育てることと結びつかない内容であり、いわば身体の器官としての耳の機能を高めていくエクササイズの領域となるため、その習得のための時間をピアノレッスンに割くことはありません。

 

 

 

 

 

当ピアノ教室の生徒さんたちは、ピアノを学ぶ過程で、音に対しての感覚がシャープになり、やがて時期がくると自然に、一人一人の持っている音楽的感性のタネが活性化されて、しっかりとした音感が芽生えてきます。

 

 

 

 

 

 

 

レッスンを始めて半年くらいすると、少しずつ音階の聴き分けができるようになり、知っている曲の一部分を弾いてくれて、尋ねてみると「自分でピアノで弾いてみたよ」という答えが返って来て、突然のお子さんの音楽的才能の開花にビックリする親御さんもおられます。

 

 

 

 

オリジナルの曲を披露してくれることもあります。

 

 

ボク、小学校一年生。始めてピアノで作曲に挑戦したよ。

 

 

 

激動の3ヶ月を経て兄妹が奏でるBeautifui Harmony

 

 

 

 

私が長年のピアノ指導を通じて、何百人もの生徒さんと触れ合ってきた中で改めて実感していることは、ピアノ演奏のために必要な、音感の最も大切な本質の部分を学ぶチャンスは、楽器に向かっているときに限らず普段の生活の中にも無限に広がっているということです。

 

 

 

 

 

 

音感を養うことは、音感を磨くことです。いかにして音に対しての感受性を高めていくか。いかにして音に対しての感性を研ぎ澄ませていくか。

 

 

 

 

その意識を常に持つことが大切だと感じます。それはピアノを弾いているときだけに限ったことではありません。

と言っても、それは常日頃から音に対して神経質になりましょう、という意味ではなく、「音の存在を粗末にしないで大切に扱いましょうね」という意味です。生活の中の静寂を意識することも立派な音へのリスペクトです。

 

 

シンガポールのピアノレッスン/あなたの耳、大切にしていますか?

 

 

 

 

私たちの日常には音楽が溢れています。カフェやレストランに入ると必ずBGMが流れていますが、皆さんは、そこで流れている音楽を、じっくりと耳を済ませて聴いたことがありますか?

 

 

 

 

 

私は、一人でカフェに入るときは時間調整のことが多く、レッスンの前の時間に気持ちを明るく前向きに整えるために、多少不便だったり遠くても、その店のBGMのジャンルの傾向や音量ボリュームの好みを優先させてお店を選ぶことが多いです。

 

 

 

 

無印良品のカフェ「MUJI CAFE」では、世界の伝統音楽が聴けて、異国情緒に浸りながら旅気分を味わえるので楽しいですよ。私はアイルランドの「ケルト音楽」がお気に入りです。

 

 

 

 

 

 

また私は、小1から小6までドラムも習っていた影響もあって、音楽を聴いた時、メロディだけではなく、曲の拍子やリズムも気になってしまい、つい身体でビートを刻んでしまいたくなります。

 

 

 

 

鳴っている音楽に合わせて、頭の中で勝手に、もう一人のドラマーとして参加している感覚で、時には真剣に自分だけのfill in を加えて、脳内一人ライブで盛り上がりながら歩いていることもあります(汗)

 

 

 

 

 

この質問をいただいたのは、レッスン最後のお歌の時間に「DON DON DONKI」の曲のリクエストをいただいた時でした。

 

 

 

 

シンガポールに住んでいる日本人なら誰もが知っている日本のディスカウントショップ「ドン・キホーテ」がシンガポールに出店してから約3年。私も仕事帰りによく立ち寄って日時用品の買い物をします。日本の旬の果物が豊富にあるのは嬉しいですね。

 

 

 

 

 

 

店内に流れている軽快なテーマ曲を聴きながら、リズムのキメの部分では、周りに誰もいないことを確かめて、時々こっそりと一緒にアクションをつけてます。ビッタリ決まると、なんとも言えない爽快感です。

 

 

 

 

タカシマヤシンガポールでは、その日の売り上げが達成されたことを売り場スタッフに知らせるときに流れる「テーマソング」があるのをご存知ですか? 最後の歌詞が「Takashimaya  you Can do!」で終わる歌で、この曲が流れるのは大体夜7時前後です。

 

 

 

 

他のGGMに比べてボリュームが大きいのですぐに音楽に気がついて、音楽を聴きながらオープン当時からタカシマヤのシンガポールでの躍進を見守って来た在住日本人の一人として気分が一気に高まります。

 

 

 

 

 

 

「ああ、今日も無事にみなさん1日お疲れ様、明日も安泰、よかった!」と心から安堵する瞬間は、私もタカシマヤサポーターのメンバーとして、目には見えないたくさんの人たちとの繋がりを一人静かに噛み締めながら、ほんわか気分に包まれています(笑)

 

 

 

イセタンスコッツでは、矢野顕子さんが歌っている「ISETAN-TAN-TAN」」が一時期流れていたのをご存知ですか?

 

 

 

地下のスーパーのキャッシャーそばのモニターでPVが流れていて、そのポップで可愛い歌に一気に魅了された私は、最後の終わり方を知りたい気持ちが抑えきれず、お会計が終わってからも、しばらく立ち止まって隅っこに佇んでいたことがありました。

 

 

 

 

 

 

このような話をすると、たいていの人は、街で流れている音楽を、それほど気に留めることなく過ごしているようで「???」な反応が返って来ます。聞こえ方や感じ方が全く違っているのでしょうね。

 

 

 

 

 

そんなことを思いながら、この間レッスンの帰りに乗車したタクシーでは、乗車した時、ちょうど気になっていた、シンガポール出身のC-POPの人気歌手「JJ LIN」の歌が流れていてラッキー♬と思っていたら、私が日本人だとわかった途端に、パパパパっと瞬速で「北国の春」に変えてくれたドライバーさんの心遣いに苦笑したことを思い出した、則子センセーです(笑)