こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
今日の主役さんは、当ピアノ教室で最年少の大人ピアノレッスン生のMさんです。
昨年からシンガポールに駐在しているMさんは、ゲームが好きな20代の独身女性。
鍵盤楽器の演奏は未経験ながら、以前からピアノを弾くことに興味があり、シンガポールに住み始めて自宅にいる時間が増えたことをきっかけに一念発起してCASIOの最新の電子ピアノを入手し、自己流ながら、隙間時間に練習をしていたといいます。
レッスンのお申し込みをいただいたのは、昨年の発表会を間近に控え、練習が佳境に入っていた10月。
勤務が終わってからの遅いお時間のご希望だったので、すぐに調整することができ、早速、発表会の翌週からレッスンを開始しました。
レッスンを始められた頃はこんな感じでした。
先日のレッスンでは、簡単なヒアリングをさせていただきましたよ。
Mさんは現在、レッスン開始4ヶ月目に入り、坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」を練習中です。
Mさんより。
❤︎「正直、こんなにはやく弾けるようになるとは思ってなかったので嬉しいです」
❤︎「(楽譜を指差しながら)この曲なんて、弾ける気がしなかったのに、すごいですよねー」
❤︎「こんな短期間で、ペダルもできるようになるなんて思ってませんでした」
❤︎「急にうまくなった気がします。練習時間が特別増えたわけじゃないのに、なんだろう?」
❤︎「やっぱり週1で定期的に見ていただくと、モチベーション上がります」
❤︎「譜面もやっとわかるようになりました」
❤︎「わからないことがあったとき、探せばどこかに載ってるかもしれないけど、それじゃあやっぱり時間がかるし遠回りで効率よくないですもんね」
❤︎「大人になると、褒めてもらうってないから、(弾けるようになって褒めてもらうと)すごく励みになります」
こんな感じでスラスラ答えてくれたMさん。
後ろ姿の撮影をお願いすると
「わ、載っちゃうんですか?」
「わぁい、掲載されるんだ、わたし!」
と無邪気にはしゃいでいた姿が印象的でした。
この素直さが伸びる秘訣だなぁと改めて納得です。きっと職場でも、諸先輩方に大切に見守られ、可愛がられているに違いありません。
当ピアノ教室の大人のピアノレッスン生は、Mさんのような初心者さんはもちろん、しばらくピアノから離れていた方や、自己流のやり方で限界を感じて助けを求めて来られる方など、一人一人事情は様々ですが
レッスンを始めるときに私がお伝えすることは共通しています。
「わからないことは、なんでもきいてください!」
「やりたいことを、なんでも教えてください!」
「遠慮してたらもったいないですよ。」なぜなら
いまが、まさに、あなたの夢を叶えるチャンスだから。
則子先生は、音楽の世界でずっと生きてきたプロフェッショナル。
Mさんが生まれるずっと前からシンガポールで「ピアノの先生」をしています(笑)
ピアノの先生と一口に言っても、24時間、365日、ピアノのことを、音楽のことを常に生活の中心において、最優先にして生きると覚悟を決めた人、生きられる環境が整う人は、実際そう多くありません。
みなさんには、私の言葉の意味がお分かりになりますか?
人は、どんなに求めても、100%自分が望む通りに生きることができるわけではありません。
こればっかりは自分の力だけでどうにかなるものではないのですが、悲しいかな、私たちの世界では、血の滲むような努力をして、様々なことを犠牲にして生きてきて、最終的に〇〇音大卒、大学院卒、など立派な学歴を得ても、それが生活に直結するわけではなく、実際の現場では武器になるどころか参考程度にしか扱われないのが実情であり(これって結構プライドえぐられます)
結局のところ、ここ1番という時に腕(実力)が発揮できて、それが相手に認められなければ、運に見放されてしまえば、生きていくために音楽以外の仕事を余儀なくされてしまう、実にシビアな世界だということを、みなさんもよくご存知だと思います。
体調が…
家族が….
などの言い訳は、一流であろうとすれば許されません。
ですから、たとえ本人が望んでも、我が子に音楽の道に進ませることを断念するご家庭が多いのです。苦労してめでたく入学して無事卒業ができても、音大の就職率の低さはダントツですしね。。。「つぶし」もききません。ですので当然、人気は下がる一方(涙)。
今は、いろいろなところから、いろんな情報を見聞きすることができますから
何が正しいのか
何が間違っているのか
迷われる人も多いと思います。欲張って情報をたくさん詰め込みすぎた挙句「消化不良」を起こしてしまう人もいますね。
10代後半から音楽業界一筋で演奏、教育に携わり、今日まで約40年間、ノンストップで現役を貫き、音楽とともに生きてきた私が、今日のこの記事を読んでくださっているあなたに言えることは
大人がピアノを習うとき判断に迷ったら、3〜5年後、あなたがどうありたいかのビジョンで選べば良いのではということ。
どの道を選択しても「大好きなピアノ」に触れる毎日で満足を得ることはできるでしょう。ただ…..
それは心から望んでいた形なのか?
そこに、自分の大切な時間(命)を割く価値があるのか?
このあたりを基準に、自分の気持ちに正直に問いかけてみるといいのではないかと思います。
Mさんの「頑張ります!」の語気が、レッスンの回を追うごとに真剣味を増し、力強くなっていることに、指導者としてこの上ない喜びを感じています。
ようやく自信がついてきましたね!
これからもMさんの夢を貪欲に追及し続けてください。
一つ一つ夢を実現させて、これからも共に走り続けていきましょう。
手厚くきめ細やかなピアノ指導で、シンガポールの駐在員日本人ご家族との信頼の絆を築いて30年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。