こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
私がシンガポールで日本人の先生として、初めてピアノの出張レッスンを開始してから30年が経ちました。
多くの仕事と同じように、この間実に色々なことがありました。
悩んだり、落ち込んだり、傷ついたり、いっそのこと、全てを辞めてお教室を閉じてしまおうかと思い詰めたこともあります。
シンガポールの出張レッスンの「ピアノの先生」は、タクシーで「ドア to ドア」で移動をして、座っておしゃべりしていて務まるような「優雅なお仕事」ではありません。
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【シンガポール歴29年】ピアノの先生が実践している、最強のメンタルマネージメント
それでもなんとか辞めずに続けることができているのは、信頼してくださる生徒さんたち、保護者の方たちの存在のおかげです。
開講以来、ご紹介ベースを中心に運営している当ピアノ教室ですが、新たなる挑戦に挑むべく公式サイトを立ち上げる決意をし、公開を開始したのは2020年の5月1日です。
半年以上の期間を準備に費やし、記載したい内容を書き出していく中で
私は長年の経験により、一つの結論に達しました。
これから出会う方々に、お教室の「教育理念」を示すことで、教えるための「軸」のようなものを知っていただくことができる
それにより、生徒さん、保護者の方との関係、ひいてはピアノ教室の運営自体にも良い効果があるということに気づいたのです。
今日は、そんなちょっと抽象的だけれど、とても大切なことを、みなさんにお伝えしていきたいと思います。
まずはじめに
「理念」とは何でしょう?
理念とは 理念とは、物事において「このようにあるべき」という、根本となる考えを意味するものです。 「根本的なもの、価値観」のような意味で使われ、「会社組織は何のために存在するのか」「事業経営をどんな目的で行うのか」「組織の存在意義や使命」などを普遍的な形式で基本的な価値観を表しています 「HRBrain」より引用。
例えば、子どもが受験をするとき、親は、それぞれの学校が掲げている「教育理念」にまず着目しますよね。
各学校はそれぞれ教育方針を持ち
このような人を育てたい
という根本的な考えを持っています。それこそが教育理念であり、受験生は、そのあり方を参考に受験校を決定します。
企業なら「経営理念」になりますね。
「企業理念」は、社会に対する、その企業のあり方、どのような方針で社会に貢献していくのかという、根本的な考え方を世に示すものです。
企業や学校と比べるとはるかに規模は小さくなりますが、私はピアノ教室も同じだと考えています。
なぜならば、ピアノという狭い範囲ではありますが、お金を頂いて、人の教育に携わる責任ある立場だということに何ら変わりはないからです。
一本筋の通った、ブレない「軸」といいますか
私は、このようなコンセプト(理念)のもとでピアノ教室を運営しています
と胸を張って言えるような基本姿勢を持ち、それを全力で貫いてこそ、一流のピアノ教室、一流のピアノ指導者といえると私は思っています。
ピアノ教室の理念とは、「どのような教室でありたいか」「どんな生徒を育てたいか」を表すものといえます。
当ピアノ教室の教育理念は
奏でる喜びを実感できる毎日を目指します
です。そのために
❤︎生徒さん一人ひとりの成長に寄り添うこと
❤︎自分の力で楽譜を読み、音楽を形作る力を育て、音楽的自立を確立させること
❤︎ピアノが生徒さんの生活に溶け込み「大切な存在」になるように導くこと
を常に頭に置き、指導にあたっています。
ピアノ教室の理念は、様々なものが考えられるでしょう。たとえば
◆「生徒さんのご都合に極力合わせた運営をします」
◆「コンクールで上位入賞させる教室を目指します」
◆「とにかく楽しくレッスンをします」
など、どれも立派な教室理念ですね。
ピアノを習う、習わせる目的は様々ですが、価値観が合ったお教室であれば生徒さんの上達もはやく、将来長くピアノを続けていくモチベーションにも繋がっていくと信じています。
「教室理念」は、指導者がピアノを教えていく上での指標となるものです。
またそれは、指導者自身の音楽に対する考え方や向き合い方、さらには生き方そのものの本質に迫るものとも言えます。
人は自分にウソはつけません。そして音もウソはつけません。
だから借り物の「教室理念」を掲げてみても結局居心地が悪く、やがて歪みも出てくるに違いありません。
当ピアノ教室の教育理念は、私のピアノ指導にかける意気込みを集約しています。
自分の思いを、この一文の言葉にして形にするまで、かなりの時間を要しただけに思い入れもひとしおで、目にするたびに身が引き締まり、心の底からパワーがみなぎってくるような気分になり、はるか昔の開講当時を思い出します。
シンガポールの出張ピアノ教室/1992年の来星当時を思い出して
シンガポールの出張ピアノ教室/恩送り〜来星直後のエピソードより。
さあ、今日からまた新たな1週間が始まりました♬
昨日、おとといは3年ぶりに待望のF1が開催され、街は活気に溢れていましたが、私は人混みがあまり得意ではないためパスしました。家にこもってじっくり取り組みたい作業もありましたしね。
しかし、友人が、昨日のF1 ファイナルを、なんと、ランボルギーニのスイートの超VIPシートで、レースコーナーを真上から観戦している動画を送ってくれたので、白熱したレースの様子を存分に堪能することができました♪
シンガポールはこのところコロナの感染も落ち着いており、生徒さん達の体調も良く嬉しい限りですが
引き続き油断せずに健康管理に努め、今週も、出張先での一回一回の指導に全力を尽くしてまいります。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。