こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
先月、当ピアノ教室にお迎えした大人ピアノのレッスン生のMさんは、入社3年目、20代の駐在員女性です。
レッスンは、平日の夜8時過ぎからのスタートと遅い時間帯なので、音量は控えめに。
Mさんは、CASIOの最新の電子ピアノ、PX-S1000を愛用中。
このモデルを含む、CASIOの電子楽器のアンバサダーは、先日、シンガポールでの初公演を大成功させたばかりの人気ピアニスト、Cateenさんです。
Mさんは、シンガポールに来てまだ3ヶ月でおられ
休日は、あまり外出せずに、自宅でゲームをしたりお仕事をして過ごしているそうです。
ピアノを習うのは初めてということでしたが、初心者向けにアレンジされたピアノソロの譜面をダウンロード購入したそうで、楽譜には手書きの印もあり、1人で練習を重ねていた様子が伺えました。
◉戦場のメリークリスマス
◉Summer
◉いつも何度でも
好みの傾向がなんとなくわかるラインナップですよね?
私がレッスンの最初の曲に選んだのは”自力で頑張って何とか弾けるようになったかも”とおっしゃった
「やさしさに包まれたなら」
です。
鍵盤楽器を習った経験を持たないMさんですが、いざ演奏を聴かせてもらうと、たどたどしさがあるものの、いろいろ調べながら努力して頑張った痕跡が手の動きの随所に見受けられ、胸がいっぱいになりました。
全くの初心者で、ここまでできるようになるには、かなりの努力が必要なことは、プロが見れば一目瞭然です。
きっと、何に対しても真摯に、粘り強く取り組む姿勢をお持ちなのでしょう。わからないことがあっても、できるだけ自分の力で解決していこうとする自立心も垣間見えます。
Mさんに限らず、当ピアノ教室の大人ピアノレッスン生は
時間があるからピアノでも弾こうかな
ではなく
時間がない、だけどピアノが弾きたい
と、ピアノに対して熱い思いを抱く方たちばかりが不思議と集まってきます。
貴重なお時間をピアノに捧げてくださっていると思うと感謝の念が湧き上がり、指導にもおのずと熱が入りますね。レッスンでは時間が経つのもあっという間です。
前回、イントロの部分のリズムに苦戦していたMさんですが
一音ずつ確かめながら弾き進み、気がつくと小声で
つらい….
つらい….
と呟いているではありませんか!
だけど、目の奥は笑っていて、終始ニマニマした表情。
言葉とリアクションがちぐはぐで、なんとも奇妙な光景ですが、レッスンの終わりには
すっごく楽しかったです✨
のお言葉をいただけたので、細かいことは気にしない、気にしない(笑)
自己流で学んだ人にありがちなおかしなクセもついていないので進みが早く「私の見立てよりもずっと早く仕上がりそうですよ」と伝えると
「え、ほんとですか?」
「やった!」
と胸元で小さくガッツポーズ。
こんなふうに喜びを素直に表現してくださると、指導者としても張り合いが出るというもの。
ピアノレッスンは、今まさに始まったばかり。Mさんのシンガポールライフにピアノが鮮やかな彩りを添える、価値ある存在に定着することを願って、指導に全力を注ぎます。
《追伸》さらなる「つらい」ご提案も、すでに考案中です。ふふふ、乞うご期待♬
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。