こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
当ピアノ教室は、シンガポール政府のお教室ガイドラインに沿った出張ピアノ教室です。
4月、5月、6月は全てのレッスンをオンラインへと切り替えてレッスンを継続しました。その間生徒さん達は、初めての経験尽くしの毎日にも関わらず、大人達が対応に追われたり先行きの不安でいっぱいの中でも新しい時代の波に乗って明るい笑顔を見せながらスクスクと成長しました。そんなたくましい我が子の姿に胸を打たれたお母様方も多かったようです。
7月に入り、当ピアノ教室は出張ピアノレッスンを再開と同時にニューノーマルピアノレッスンを始動しました。
私自身レッスンを終えて自宅に戻るとまず最初に手を洗い、マスクを手洗いして干すのが日課になった現在、当ピアノ教室のレッスンスタイルはオンラインレッスン開始前に「戻った」のではなく、より充実した内容へと駒を進め、新しい生活様式に沿ったピアノレッスンへと「進化」しました。
今日は、ニューノーマルピアノレッスンの内容の一部を少しだけご紹介します。ニューノーマルピアノレッスンの柱は
♣︎新しい生活様式に沿った新型コロナ肺炎への感染予防対策の徹底
♣︎時代に適応した、デバイス併用によるオンラインを活用したピアノレッスン
です。
シュッ!でサラサラ&リフレッシュ
子どもは大人に比べて体温が高いため汗をかきやすく、洗ったばかりの手もしばらくするとペタペタしがちです。難しいことや新しいことにチャレンジしている時は緊張や興奮も加わり、尚更手はじっとり。まさに「手に汗を握る」状態ですね。
レッスンに伺う際、私が必ず携帯しているのは非売品の「業務用高濃度アルコール除菌液スプレー」のボトルです。
市販の製品よりも除菌効果が高く、除菌ジェルのように使ったあとも手に残ってベタベタせずにすぐに揮発してサラサラになり、お子さんが気になる香料も使われていません。
ピアノを弾く前
手のひらの汗が気になったらシュッ!
何だか集中できない、そんな時もシュッ!
弾けるかどうか心配、それなら先にシュッ!
ピアノの上達のためには反復練習が欠かせません。当ピアノ教室では自然に反復練習が身についていくようなトレーニングをレッスン初期から行なっていますが、単調な繰り返し練習で生徒さん達が飽きないように、一人一人に合ったモチベーションアップの工夫をしています。
ニューノーマルレッスン始動からは新しくそこに除菌&リフレッシュで「シュッ!」のアクションが加わりました。
難しいところを練習する前にもシュッ!
指がサラサラになったよ〜、次は上手く弾けるよ〜
おまじないみたいに神妙な顔をしながら開いた両手にワンプッシュ。あら不思議!本当にスラスラ〜と弾けるようになったり、頑張る力が増します。子どもの力は無限大。あれ?弾けた!生徒さん自身もびっくり。
そんな時は間髪開けずエアハイタッチ♡です。
もちろん、普段から楽器のお手入れを念入りにすることは気持ちよい演奏をすることにおいて大変重要で、ピアノ上達の秘訣でもあります。
タブレット端末やデバイスの共有機能を活用
これからは、ますます世の中はオンライン化が進みます。新型コロナ肺炎感染拡大前からすでに世界中でその緩やかな波はありましたが、今回一気にその波が加速し、時代が急激に変化しました。一説には春先からの数ヶ月間で、5年分くらい時代が早送りされたといわれている程です。今までは個々に選択の余地がありましたが現在は違います。シンガポールではQRコードの扱い方が分からなければショッピングモールへ入ることすらできません。
ピアノレッスンはピアノさえあればレッスン可能ですが、当ピアノ教室では、オンラインレッスンで身につけてたオンラインへの対応力を活かして手持ちのデバイスを最大限に利用することで、生徒さんによりわかりやすく、効率のよいレッスンを行なっています。
細かな指の動きや肘、手首の使い方は、生徒さんに目の前で何回お手本を示しても、なかなかすぐには理解して同じようにできません。頭で理解して身体がそのように動くには時間がかかります。
子どもの理解は大人よりゆっくりです。また内容によっては、レッスンの中ではできていたことがしばらく時間が経って一人で練習しようとした時には忘れてしまっていたり、勘違いをして次のレッスンでは別の弾き方になっていることもあります。
せっかく練習する気持ちがあってもわからないところがあると一気にやる気は冷めてしまいますし、もし間違えた練習のまま1週間を過ごしていたとしたら、また練習しなおさなければならず、弾けるまでに遠回りをすることになって余計な時間がかかってしまいます。
当ピアノ教室のニューノーマルピアノレッスンではポイントごとの理解を確実にするためにタブレット端末で動画撮影をしたり、写真撮影をしてデバイスを併用し、お手持ちのデジタル機器をレッスンに積極的に活用しています。操作は全て生徒さんに任せてデバイスを使った練習方法なども具体的に伝えながら、ご家庭での手助けを必要としなくても1人でピアノ練習ができるように指導しています。もし、わからなくなった時は次のレッスンを待たないで動画を送ってね、はいつものお約束です。
わからないことを次のレッスンまで持ち越さない。
レッスン以外の時間も練習動画へのアドバイスを実施しているのは当ピアノ教室の特徴の一つです。
レッスン中の演奏フォームの修正などは写真にマークアップで印をつけ、保護者の方がiPhoneユーザーであればその場でエアドロップして確認をしてもらいます。
上手に弾けた時も録画をしてすぐにエアドロップ。ピアノレッスンの成長記録の一つとしてご家族と一緒にシェアです。
どんな職業についても、どこで何をして暮らしていても、近い将来オンラインとは無縁での生活は成り立たなくなります。先行きの見えない時代に入り、何かわからないことがあったときに自分で調べたり、考えながら対処していく行動力や適応能力を強化していくことは、これからますます重要になっていくでしょう。
当ピアノ教室では、ピアノレッスンを通じて豊かな感受性を育みながら同時に、これからのグローバル社会で活きる一人一人の人間力を高めていきます。