こんにちは。

シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
塚越 則子(つかごし のりこ)です。

 

 

 

今日はピアノ、デジタルピアノ
(電子ピアノ)周りの整理整頓や楽器の掃除がピアノ上達に与える影響をお伝えします。

 

 

最後には具体的なピアノの鍵盤のお手入れの仕方をお伝えしますね。

 

 

当ピアノ教室は、出張レッスンの利点を活かして、毎回のレッスンの際に必要に応じてお手持ちの楽器の具体的なメンテナンス方法をお伝えしています。

 

 

ピアノの調律のタイミングへのアドバイスやちょっとした不具合(鍵盤の立ち上がりが遅いなど)への対処法など、よくあるものから、電子ピアノの音色の微調整など内容は様々です。

 

 

 

楽器をお家に迎えたら大切に可愛がって下さいね。

 

 

最初に、おうちの方へのご提案です。今日から、お子さんがピアノの前に座ったら、すぐに弾いてもらいたい気持ちを抑えて、ほんの少しの時間を、お子さんと一緒に楽器のお手入れや周りの整頓をする時間に割いてみて下さい。

 

 

たった数分で構いません。

ピアノの周りを整えることは、ピアノ上達に様々な良い効果を生み出しますよ。

 

 

 

 

掃除が心身の健康に良い影響を与えることはよく知られていますね。シンガポールにお住まいの駐在員ご家族も日本への本帰国や他国への転勤に備えて、定期的にお家の荷物の断捨離をしながら上手に気分転換している方が多いようです。

 

 

 

楽器を大切に扱うことは音を大切にすること、音を慈しむことに繋がります。

 

 

♣︎ピアノ練習に入る前に、落ち着いてピアノの周りを片付けたり、鍵盤を磨くことで
「さぁ、これから練習に入るよ」と
ピアノ練習のモードに頭を切り替えることができます。

 

 

♣︎学校の宿題が終わったから、さぁ次はピアノ練習、と「やらなくてはいけないこと」をルーティン化することは、とても良い習慣づけですが、サッと気持ちをピアノスイッチに入れるのは、時に難しい事があります。
流れ作業のようにはいきませんね。

 

 

難しい問題を解いた後などは無意識に身体が緊張して余分な力が入っていることもあります。最近は肩凝りのお子さんも多いですね。

 

 

そんな時、集中力を高めて、より長持ちさせるために、ピアノ周りを整えたり、掃除をする「行動のワンクッション」を挟むことで、気持ちと身体がリセットされ、ピアノ練習へと落ち着いて向かう準備が整います。

 

 

当ピアノ教室では、簡単なストレッチを時々取り入れています。

 

 

血流を高めることで意欲がアップして、指もスムーズに動くようになりますよ。

 

 

さぁ、いよいよお片付け。

 

 

♣︎譜面立てのミゾや楽器の端にホコリがたまっていませんか。きれいに拭きましょう。

 

♣︎ピアノの上に譜面が平積みになっていたり写真や小物が所狭しと並んではいませんか。

 

ピアノの上には、なるべく物を置かないようにしましょう。

 

 

 

ピアノは、ピアノ内部にある「響板」から音を出していて、ピアノ全体が、その振動を伝えています。

 

 

「響板」はスピーカーのような役割ですが、ピアノの上に物が置いてあると、楽器が本来持つ響きを伝える妨げになってしまいます。

 

 

決まった音を弾いた時、ピアノの近くてジー、ビー、とノイズが聞こえることはありませんか?

 

 

その犯人は、写真立てや目覚まし時計などです。この現象を「共鳴」といいます。

 

 

 

 

きょうめい【共鳴】 の解説

[名](スル)

振動体が、その固有振動数に等しい外部振動の刺激を受けると、振幅が増大する現象。振動数の等しい二つの音叉 (おんさ) の一方を鳴らせば、他方も激しく鳴りはじめるなど。

goo国語辞書より引用

 

 

 

共鳴には共感の意味もあります。こちらは良い響きの言葉ですが、不快で耳障りな共鳴は練習の妨げです。気がついたら原因を見つけて早めに取り除きましょう。

 

 

稀に、ピアノ自体のトラブルによって内部から共鳴音がしている場合もあります。多いケースはネジの緩みですが、気になるときはチューナーにご相談下さい。

 

 

当ピアノ教室では、ヤマハシンガポールのトップチューナーをご紹介しています。

 

楽器のご用意について

 

 

楽器を大切に扱うことは音を大切にすること、音を慈しむことに繋がります。

 

 

ピアノの上に物があるとこんな弊害もあります。

 

 

特にデジタルピアノの場合、物を置ける場所の位置がアップライトピアノより低いため、楽譜を見る時視界の中に物が一緒に見えることで気が散って、注意力散漫になった結果ミスをしやすくなったり、気持ちが上の空になり間違えがすぐに直らなかったりします。

 

 

これではせっかく練習しても思うように効率が上がりませんよね。

 

 

 

 


マスコットやぬいぐるみの視線を上手く使うテクニック

 

見ているよ、聴いているよ

 

 

存在を意識することで優しい音を出す工夫をしたり、濁った響きを避けるようになり、一音一音に集中して、音を大切にする心が芽生えます。

 

ピアノレッスンの時に、お気に入りのぬいぐるみを持ってきて、そばに置きたがる生徒さんも多いです。子守唄の気分なのでしょうか。時々様子を気にして、なでてあげたりしながら弾いています。

 

 

優しい気持ちに寄り添ってお布団がわりにハンカチをかけてあげたり、少しお話を聞いてあげると安心してピアノに集中できるようです。

思い返してみれば私は小学1年の時、ピアノとエレクトーンを習っていた先生のことが大好きで大好きで、大切にしていたセルロイドのお人形さんに、先生のお名前をつけて熱心にお世話していましたよ。

 

 

ピアノの鍵盤は意外と汚れています。

 

 

できれば毎回ピアノ練習の前に、鍵盤を綺麗に拭く習慣を作るといいですね。

 

 

3分ほどタイマーをかけるのがお勧めです。

やり始めると夢中になるお子さんが殆どだからです。

これは反復運動がもたらすセロトニン効果によるものです。ピアノの鍵盤数は88ですから、88回の反復です!

 

 

反復動作をひたすら続けていると、気分を調整する作用があるセロトニンが増えて脳の中が鎮静化し、ストレスも減っていきます。拭き掃除の後の爽快感はこれですね!

 

 

ではここからは実際に、ピアノの鍵盤のお手入れの仕方です。

 

 

 

当ピアノ教室では、ニューノーマルの感染対策の意味もあり、指のアルコール消毒と併せて、鍵盤の清掃を徹底しています。お掃除の後は、鍵盤の油分も取れてサラサラ!感触の心地よさにびっくりする生徒さんも多いですよ。もっと弾いていたい気持ちになるようです。

 

 

専用のクリーナーが手元にない場合は、お手持ちの物を使用できます。

 

 

1週間に一回程度、ノンアルコールのウェットティッシュで鍵盤を縦に一つ一つ磨いて、そのあと柔らかい布で拭いて下さい。

 

力を入れる必要はありません。

 

 

アルコール入りは変色や変質の原因になりますので避けて下さいね。

 

◉タオルは、糸がほどけて中に詰まることがあり故障の原因になるので避けて下さいね。

 

メガネ拭きのような素材が適しています。

 

艶出し用の薬品を使用していないものがよいです。

 

◉同様の理由で、クイックルワイパーのようなドライシートも避けて下さいね。