こんにちは。
今日から2020年後半がスタートですね。
シンガポールの出張ピアノレッスン教室
fairy wish creation 塚越 則子です。
シンガポールに移住したのは1992年6月10日。ピアニストとしての活動を経て、演奏中にお声掛けいただいたことをきっかけに、ご紹介ベースで出張ピアノレッスンを開始。
気がついたらシンガポールで1番長い指導歴の日本人ピアノ講師になっていました。
当ピアノ教室では、この約3か月の間、オンラインピアノレッスンを実施し、未曾有の状況の中においても、生徒さん、保護者の方々とのコミュニケーションを保ちながらピアノと共にある毎日を守ってきました。
6月に入り、シンガポールは日本同様に数々の制限が段階的に緩和され、現在人々の関心は「ニューノーマル」に向かい、その具体的なスタイルのあり方が模索されています。
この新しい日常は、より一層、デジタルと深い関わりが加速されていくことは紛れもない事実である一方で、改めて、人と人との結びつきやお互いを思いやる優しさや心配りなどの大切さが注目されています。
言葉を越えたコミニュケーション。今こそ音楽の真価が問われています。
奏でる喜びを実感できる毎日を目指します。
fairy wish creation の出張ピアノレッスンは、この約3か月のオンラインレッスンでの経験や、ネット先進国としてのシンガポールの利点を活かし、本日7月1日より、既成概念に縛られることなく、時代に合わせ柔軟性を持った、オンラインとオフラインを組み合わせた新しいスタイルの
ニューノーマル型出張ピアノレッスン
を始動します。
ピアノレッスンを通して、1人1人の人間力を高めていきます。
先行きが見えない時代だから動かない、ではなく、先行きが見えないからこそ変化を恐れずに果敢にしなやかに未来を切り開いていく。
海外と日本という捉え方ではなく、世界全体をボーダーレスに俯瞰しながら、これからの未来をたくましく生きていくための、1人1人の豊かな人間力を育みます。
ピアノ教室の先生は、チームのリーダーです。
日本と異なる環境のシンガポールでの暮らし。知らず知らずのうちに肩に力が入ってしまいますね。予測もしなかった状況に漠然とした不安を感じることもあるかも知れません。ピアノレッスンの事情も日本とは異なります。
心配なことがありますか?
何でも聞いて下さいね。
ピアノレッスンの時間は、お家の方にとって、お子さんの成長を見守るゆったりとした、安らぎの時間であって欲しいと思います。日本からいらしたおじいちゃん、おばあちゃんに、ピアノレッスンでの頑張る姿を披露する生徒さんもいますよ。
私がシンガポールに来た頃は、まだタカシマヤもなく、エスプラネードもなく、クラークキーもボートキーもなく、マリーナベイサンズの辺りは、のどかな海でした。
バスにはエアコンはなく、インターネットもなく、携帯はなくポケベルの時代。
同年代の同性の日本人に知り合うチャンスもなく、シンガポール人の知り合いに紹介してもらって日本人の友人ができるまで約1年かかりました。日本人幼稚園の先生でしたよ。
何回も食事を共にしたり一緒に旅行に行った先で、同じ海外に住み志を同じくする同士、教育に関しての熱い想いを夜通し語り合った日々が、まるで昨日のことのようです。
こんなこと、ピアノの先生に聞いてはいけないかしら?
こんなこと、ピアノの先生に話しては失礼かしら?
そんなご配慮は、水くさいです(笑)
お父さん、お母さんと5分お話をさせていただく。
そのたった5分で、ピアノを囲んで、お家の中に笑顔が広がるならば、例えそれが何気ない世間話でも私にとっては価値ある時間なのです。
お教室に出向くレッスンスタイルは時間の縛りがありますが、シンガポールならではの出張レッスンでは、フレキシブルな対応ができます。
遅れたならば走ればいい。
タイミング悪く雨が降ってしまったなら潔くタクシーをオンコールすればいいだけです。
21階からエレベーターで降りる時、地下までノンストップで動いた後急に止まり、中に30分閉じ込められた時は、さすがにどうしようかな、、、と焦りましたけれど。。。
エレベーターの中は電波も繋がらず、次の方への連絡もなす術がなく、非常ベルに連動しているマイクからセキュリティスタッフに叫び
I am a piano teacher、Please call this this number。。。。。。。
まあ、そのような緊急事態は20年に一度あるか、ないか、ですし、ご心配をおかけしてしまったのが申し訳なかったものの、ばっちり対処法も学べたので
結果オーライ、全く問題なし、です。
オンラインレッスン継続中に、私のシンガポールピアノ指導歴は、29年目に入りました。
新しい歴史の一歩を踏み出しました。
これからも、当ピアノ教室のリーダーとして、日々是研鑽、全力で邁進してまいります。
どうぞ宜しくお願い致します。