こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している、出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なり、法律により、講師の自宅でお教室を開講することは認められていません。
当ピアノ教室は、シンガポール政府の定めた法律を遵守した、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。
講師 塚越 則子(つかごし のりこ)は、ヤマハ認定グレードにおいて、ピアノ、エレクトーンの演奏、指導共に最高位のグレードを保持する指導者であり、鍵盤楽器のプロフェッショナルです。
先日、ある記事を見ていると、幼いときの記憶が、ふと蘇りました。
みなさんは、同じ出来事なのに、大人と子どもでは、まるで違う解釈をすることに驚いた経験はありませんか?
今日は、ピアノから少し離れて、お天気に関する話題です。
わたしも同じこと考えてた!
NHKラジオの人気番組「子ども科学電話相談」で、ある小学生から寄せられた質問が「深い」「感性の豊さに感動」などと、SNSで話題になっています。
私は同じことを感じている子どもがいることを知って嬉しくなり、心の中で思わずガッツポーズ。
放送されたのは1月30日の回で、天気・気象のコーナーです。
質問者である東京都の小学5年生が、気象予報士の福田寛之さんに「なぜ雨の日は天気が悪いというのですか?」と尋ねました。
福田さんが「これは、誰かがそう言っているのを聞いたんですか?」と問い返すと、質問者の小学生は
「お母さんとか」と回答。続けて、福田さんが
「天気が悪いという言い方をするのは、なんで不思議だと思ったんですか?」
と尋ねると、小学生は
「雨が好きだっていう人もいるから」
と返しました。
回答者の意見を受けて、福田さんは「今答えてくれたことで半分以上正解なんですけど」と前置きした上で
「世の中には、雨が降るのが好きな人もいれば、ちょっと嫌だなって人もいて。
でもどちらかというと、雨が降ると外で仕事ができなかったりとか、出かける時に傘を持っていく必要があったり
自分にとって都合が悪いことがあると思う人が多かったから、みんなが雨の日のことを『天気が悪いですね』と言うようになったんじゃないかなと先生は思います」
と回答されました。さらに福田さんは、回答者が好きだという「雪」を例に
「雪が好きな人がいる半面、降雪量の多い地域などでは雪が降ってもワクワクしない人もいる」と言及し
「自分がどう思うかでその人が天気が良いなとか、悪いなと言うと思うので。
もしお母さんが『今日は天気が悪いね』と言ったとしたら、お母さんにとって今日の天気はちょっと都合が悪いんだな、というふうに感じてもらえたらいいのかなと思います」と伝えました。
さすが、深い回答ですね!子どもにわかりやすい説明の仕方や言葉の選び方、相手の気持ちに配慮することをさりげなく伝えているところなど、ピアノ指導者として参考になることばかりです。
気象キャスターとして、ラジオで天気予報を伝えることもある福田さんは、予報の際には
「雨が降っても『天気が悪い』とはめったに言いません」
とのこと。
なぜ「天気が悪い」と言わないようにしているのか?と問われ、福田さんは、
「聞いている人にはいろんな立場の人がいて、雨を待っている人もいるかもしれない」ことを理由に、天気を予報する側が、いい、悪いを決めつけて発言しないよう意識していると話しました。
主観を交えずに、事実だけを伝えるということですね。
このエピソードから、私は、はるか昔、5歳の頃を思い出しました。
当時の私は雨が好きでした。買ってもらったばかりの黄色い長靴を履きたくて、雨の日が楽しみで仕方なかったからです。
朝起きて雨が降っていると嬉しくなって心は踊っている私と、母のテンションが噛み合わないのが不思議でたまりませんでした。
「長靴はいてもいいよね?」
とウキウキしながら訊いて、「いいよ」と言われてるとたちまち有頂天になり、バス停まで歩く道すがら、水たまりをわざと歩いては、そのたびに注意されました。
長靴はいてるから濡れても大丈夫なのに、どうして?
アタマの中は?????でいっぱいでしたが、口にしたことは一度もなく
「そうなんだ….」
と、あっさりと納得していたことを覚えています。
もともとポーッとした大人しい子でしたし、雨の日のお出かけは、様々な楽しみに満ちいていて、ひとつのことに執着する理由など、どこにもなかったからです。
❤︎ナナホシテントウは、葉っぱの上を得意げにお散歩していたし
❤︎カタツムリは伸び伸びと気持ちよさそうにツノを動かしていたし
❤︎お花は喜んで笑っているように見えました。
雨の日の香りも好き♡
雨の日の空気がまとっている「非日常感」はイマジネーションを膨らませてくれます。
いま自分が大人になって、雨が嫌いかというと、実はそんなことはなく、気持ちが落ち込むことはありません。しいて言えば
タクシーが拾いにくくなっちゃうな・・・
と感じることくらい。それでも今は昔に比べると格段に便利になったので、スコールの中をびしょ濡れで歩くような経験は、過去の思い出の中だけの出来事になりつつあります。
◆先入観で見ない
◆決めつけない
これらは、子どもたちに接する上で、私が大切にしたいことでもあります。ピアノレッスンで日々子どもたちに接していると、瑞々しい感性にハッとして、学ぶことが多々あります。
忘れていた「何か」を思い出すこともあります。
想像を超えた優しさに感動を覚えることもあります。
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