こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している、出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なり、法律により、講師の自宅でお教室を開講することは認められていません。
当ピアノ教室は、シンガポール政府の定めた法律を遵守した、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。
講師 塚越 則子(つかごし のりこ)は、ヤマハ認定グレードにおいて、ピアノ、エレクトーンの演奏、指導共に最高位のグレードを保持する指導者であり、鍵盤楽器のプロフェッショナルです。
今日は、音楽に関係する日をご紹介する「今日は何の日」シリーズの第2弾です。第1弾は「ピアノ調律の日」についてでした。
シンガポールのピアノ教室/「ピアノ調律の日」を調律の日知っていますか?
今日、6月6日は、楽器の日です。
楽器の日とは?
「楽器の日」は、1970年に全国楽器協会により制定されました。
「芸事の稽古は、6歳の6月6日から始めるのが良い」というならわしに由来し、 また、指で折って数を数えると、ちょうど6の時に小指が立つことから、 「子が立つ」縁起のよい日とされています。
室町時代に記された能の理論書『風姿花伝』によると、稽古初めは7歳、とあります。
当時は、実際の年齢に1歳加えた数え年が一般的だったので、7歳は、今で言う6歳にあたります。
ちなみに『風姿花伝』を書いた世阿弥は「初心忘るべからず」と説いた人でもあります。
実は、この「初心忘るべからず」の「初心」には3つの意味があることを、皆さんはご存知ですか?
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しかれば、当流に万能一徳の一句あり。
初心不可忘(わするべからず)。
此句、三ヶ条の口伝在(くでんあり)。
是非(ぜひ)初心不可忘。
時々(ときどき)初心不可忘。
老後初心不可忘。
此三、能々(よくよく)口伝可為(すべし)。
出典:文化庁デジタルライブラリー:花鏡|世阿弥の業績「花鏡を読んでみよう(花鏡 奥段より抜粋)」
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◉1つ目は、「物事を始めたときの『初心』」。
◉2つ目は、上達していくステップごとにある『初心』。
◉3つ目は、達人になった時点の『初心』。
端的に言うと、己の技術に慢心せず、芸を磨きつづけなさい、といったところでしょうか。
世阿弥にとっての「初心」は、普段の生活において、新しい事態に直面した時の対処の仕方や、試練を乗り越えていく時の心構えにも通じていると私は感じています。
つまり、「初心を忘れるな」とは、人生の試練の時に、どうやってその試練を乗り越えていったのか、という経験を糧にして、忘れずに次に活かしていってくださいね、ということ。
これは、まさに今、激動の時代で最も必要とされている、生きる力「レジリエンス」に言い換えることもできますね。
レジリエンス(resilience)とは、跳ね返り、弾力、回復力、復元力という意味を持つ言葉です。
「レジリエンス」は、「ストレス(stress)」と共に、物理学の分野で使われていた言葉でしたが、近年では個人・組織ともに通用する「さまざまな環境・状況に対しても適応し、生き延びる力」として使われるようになりました。
「レジリエンス」は、心理学の分野だけでなく、組織論や社会システム論、さらにはリスク対応能力、危機管理能力としても広く注目される用語でもあり
仕事の現場においても、困難や失敗を乗り越えて「立ち直る力」がいかに大切か、ということを、第一線で活躍するビジネスパーソン達も強調しています。
【「レジリエンス」を高めるために、たくさん失敗をしていい】
【失敗があるから、それを乗り越えることの大切さを知って、達成感を得られることができる】
とは、大勢の人の命を預かる現場で働く友人の言葉です。
シンガポールの出張ピアノ教室/新時代に必要なライフスキルを育成するピアノレッスンとは。
未知のウィルスの出現によって私たちは今、好むと好まざるとに関わらず、未体験のことへ挑戦していく際の「初心」が問われています。
誰もが認める、時代の大きな変革期にある今、既存の常識に囚われていたり、古いやり方を押し通しているばかりでは通用しなくなっていることを実感している人も多いことでしょう。生活の中でのIT化も急速に進んでいます。
しかし、新しいことに取り組むときに、とかく失敗はつきものです。だからこそ、失敗を前向きに捉える「能力」を、子どものうちから身につけておくことが、ますます重要になってくるのですね。
新型コロナ肺炎との闘いは、ワクチンの普及によって「守り」から「攻め」の段階に入りました。
「ニューノーマル」の時代は、すぐそこまでやってきています。初めてのことに怯えたり不安を感じたりすることなく、失敗を恐れずに果敢に挑戦を続けながら、明るい希望を持って前へと進んでいきたいものです。
ピアノレッスンは、新しいことに日々挑戦しながら、たくましい心の筋力「レジリエンス」を養っていくのにピッタリなお稽古事としても今、子育て世代から熱い注目を集めています。
シンガポールの出張ピアノ教室/「ピアノ習ってますは武器になる」AI時代の子育て戦略(書籍のご紹介)
絶好調のHちゃん♬オンラインでも着々と進歩しています。
さて今日は、最後に、「楽器の日」にちなんで、ピアノと仲良しの関係を築いている1人、5歳のHちゃんの演奏動画をご紹介しましょう。
当ピアノ教室で、ピアノを習い始めて8ヶ月目です。
Hちゃんは、とても熱心にピアノ練習を続けて、順調に上達を遂げている生徒さんの1人で、コツコツと努力をすることが得意な、真面目でチャーミングな女の子です。
当ピアノ教室でピアノを始めた時は、すでにコロナ禍だったため、今回オンラインレッスンになって初めてお互いにマスクなしでご対面♡となりました。(嬉しい♬)
今日ご紹介する演奏動画は、テキストの課題曲ですが、Hちゃんは今週、オンラインレッスンの特別課題にも積極的に取り組み、1週間足らずで、ほぼ完璧な仕上がりまで弾き込んでいましたよ。相変わらず絶好調です!
ご家族のサポートの成果で、夜寝る前の練習がすっかり定着しました。え?夜にピアノの練習?と思われるかも知れませんが、最新の脳科学によると夜、寝る前の学習は脳に記憶を定着させるのに、最も効果があると証明されていますよ。
動画では、レッスンの時は、いつも別の部屋でお利口さんに、大人しくしている妹ちゃんも、楽しそうにお歌で参加してくれています♬
丁寧で、とても美しい演奏をお楽しみ下さい♡
当ピアノ教室のレッスンは、音楽の力の恩恵を受けながら、未来をたくましく生きる人間力を養う、心と音楽のレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代に必要な「人間力」を育てます。
シンガポールの出張ピアノ教室/体験レッスンへのお問い合わせの最近の傾向についてお話しします。
シンガポールの出張ピアノ教室/私がピアノ指導者として「ごあいさつ」を大切にする理由。