こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
現在、当ピアノ教室の生徒さんたちの間では”年内のうちに” ”善は急げ”とばかり、アコーステイックピアノのお迎えラッシュが続いています。
昨日は、月曜日にレッスンに伺っているRちゃんのおうちにアップライトピアノが無事に搬入されたとの一報が入りました!
例年、発表会でグランドピアノでのお子さんの演奏を聴いたり、年上の上手な生徒さんに、未来の我が子の姿を重ね合わせたりするうちに
やっぱり我が家も、ホンモノのピアノがほしい!
と感じる気持ちが高まり、アップライトピアノを入手するための情報を求めるご家庭が多いのが例年の傾向でしたが、その流れが戻ってきた感覚です。
こんなところからも、コロナショックからの回復の兆しを感じられると心が弾みますね。
当ピアノ教室では、電子ピアノでピアノを習い始めて初級レベル卒業くらいまで上達すると、表現の幅が限定されたり、打鍵速度などに問題が生じるため、状況に応じてアコースティックピアノへの変更をお勧めしています。
シンガポールの場合、日本に比べると選択肢は豊富で恵まれた環境にある一方で、だからこそ判断に迷う人が多いのも特徴ですが、プロの視点から最適の一台の決め手となるポイントをズバリ、お伝えしています。
たとえ高級機種の電子ピアノであっても、上のレベルに進むにつれ限界が生じるようになるのは当たり前のこと。
そもそも楽器メーカーは、あえて(←ココ、強調します!)電子ピアノをアコースティックピアノと【同じように】作ることを目指していません。なぜならば
楽器にはそれぞれの役割があるからです。
電子ピアノの役割の中で【ピアノの代用品】というのは、ほんの一部だということを、みなさんはご存知ですか?
電子ピアノの担っている使命は【電子楽器しかできない機能の充実を図り、より幅広い鍵盤演奏を可能にすること】です。
◉音量が調節できたり
◉調律が不要だったり
◉ピアノ以外の楽器の音が出せたり
◉録画機能やメトロノームが内蔵されていたり
などがそれにあたります。
だからこそ、楽器作りが本職ではないメーカーも市場に参入しているのです。CASIOなどがそうです。
さらに踏み込んだ説明を加えると、Bluetoothで繋いで、データをダウンロードして、オーケストラをバックに演奏するような臨場感が味わえたり、AIが瞬時に自分の音に合わせて即興でつけてくれるフレーズと連弾ができたり、MIDIで同期させて、別のデジタル楽器の音やリズムをリアルタイムで鳴らすことができることなどは、電子ピアノだからこそ成せる技です。
ですから消費者である私たちは、きちんとそこを見極め、使い分ける必要があるというわけです。
タッチが劣るから
音が悪いから
単純にピアノと比較して、電子ピアノを酷評し、電子ピアノからアップライトピアノへの変更を【アップグレード】と表現しておすすめするピアノの先生もおられますが、実に情けないと感じます。
厳しい言い方になりますが、来星前、ヤマハのデモンストレーター時代に、全国の楽器店や街の個人教室のピアノの先生方へのセミナー講師を数多く経験し
現場の先生方に、鍵盤楽器の特性を活かした指導の実践法を説いてきた立場から見ると、専門家として勉強不足であり、偏った知識からの視点なのが明白だからです。
本来、音楽家として生きるために必要不可欠である、楽器への愛情も感じられませんしね。。。
❤︎電子ピアノがあったから、ここまで弾ける実力がついた
❤︎これからは「必要としている人のところで立派にお役目を果たしてね」
と、感謝の気持ちを持って電子ピアノを送り出せるような感性を育てることも、ピアノ指導者としての大切な役割のひとつなのではないでしょうか。
当ピアノ教室では、アコースティックピアノを迎えたあとも、電子ピアノを手元に置いておいておきたいとのお子さんの願いを受け入れ、リビングに2台鍵盤楽器を並べているご家庭がありますよ。
今年の発表会でショパンの「華麗なる大円舞曲」を演奏し、初めてオリジナル曲の弾き語りに挑戦したKちゃんです。
ジャズピアノを弾くときはアコースティックで演奏をしながら電子ピアノのリズムを使ったりと贅沢な環境の中、電子ピアノは今も現役で元気に活躍中です。
2台楽器を並べるにはそれなりのスペースも必要なため、Kちゃんのような恵まれたケースは稀ですが
日頃から、たくさんのボタンを「飾り物扱い」するのではなく、「どんなことができるのだろう」と興味を持って活用する意欲を持ち続ければ、楽器はきっと喜んで、上達に手を貸してくれることでしょう。
生まれ持った才能を存分に発揮させてもらうチャンスが与えられ、愛情深く接してもらっていれば、電子ピアノはピアノレッスンに貢献しようと全力で張り切ってくれるでしょう。
故障とも無縁のはず。たとえ不具合が生じても、不死鳥の如く蘇ってくれるでしょう。当ピアノ教室ではそんな奇跡のような出来事も経験済みです。
変圧器のトラブルから楽器が生還を果たしました!
シンガポールの出張ピアノ教室/アクシデントを乗り越えピアノ再開へ。小2女の子。
レッスンでは、電子ピアノの使い方のフォローもしていますよ。
シンガポールの出張ピアノ教室/最先端!電子ピアノの機能をフル活用の10歳♬
当ピアノ教室では、最適な環境の中で、最高の学びを得てもらうための手間を惜しみません。
❤︎本帰国の予定
❤︎ピアノにかける予算
など、ご家庭など、様々な事情にあわせて、一人一人の状況を見ながら
◉アコースティックピアノ、電子ピアノの新品購入
◉アコースティックピアノ、電子ピアノの中古購入
◉アコースティックピアノ中古レンタル
のご提案をしています。最新の楽器事情なども併せてお伝えできるのも当ピアノ教室ならでは。
音楽仲間には演奏家を含め、楽器製造の中枢を担っているエンジニアや楽器販売のブロフェッショナルもいますので、様々な角度から総合的なアドバイスができることも強みです。
最後になりますが
当ピアノ教室では、お問い合わせフォームから頂戴するご連絡に、レッスンご希望以外にも楽器購入に関して具体的なアドバイスや仲介(先生の生徒さんで電子ピアノをお譲りになりたい方がいたら紹介してください、また、お勧めのメーカー名、モデル、値段等を教えてください、中古購入のポイントを教えてください、など)のご要望を書き添えてくださる方がおられるのですが
◆実際に、まだお会いしたことのない方とのメッセージでの言葉のやり取りのなかで、音楽的背景もわからないまま専門用語を交えず、わかりやすく内容を伝えるためには、思いの外時間と労力がかかるうえ、具体的なアドバイスをすることは大変困難であり、中途半端にならざるを得ないこと。
◆長年の音楽キャリアの積み重ねでしか得られない専門的な知識や情報を軽々しく扱うことは、プロとして出来かねること
から、楽器の購入やメンテナンスに関してのアドバイスは、すべて体験レッスン内で承っております。
ご理解のほどよろしくお願いいたします。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。