こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
今日はオクターブについてのお話です。
日本に本帰国した後も、zoomを使ったオンラインで毎週土曜日の夜、当ピアノ教室のレッスンを継続してくれているゆあちゃん。
シンガポールを離れて2年が経ちましたが、その間もメキメキと上達を続けて現在に至ります。
最新のレパートリーは、オースティン作曲の
お人形の夢と目覚め
この曲は「お風呂が沸きました♪」の音楽としてもお馴染みですが
発表会や演奏会で小学生が好んで弾く「弾き映えする曲」としても必ず名前が挙がることでも、よく知られています。
夏休みに熱心に練習を重ね「お人形の夢と目覚め」を納得のいく出来に仕上げたゆあちゃんは、満を期して、現在、オクターブを攻略するための練習に入っています。
ゆあちゃんが当ピアノ教室でレッスンを始めたのは今から4年前。5歳のときです。
最初はドからソまで届くのがやっとでした。
当時のゆあちゃんの、ポッチャリとフワフワした手の感触や、手の甲にクッキリ浮かんだエクボを、今もはっきり思い出すことができます。
今では手元もすっかりお姉さんの姿に成長しました!
アクションも決まってます!
ピアノを習い始めて数年すると、人それぞれに悩みがでてきます。
曲の難易度によるテクニカルな悩みに限らず
◉手が広がらない
◉小回りが効きにくい
◉速い細やかなパッセージが苦手
◉和音をちゃんと押さえられない
などなど。
課題は人それぞれ、いろいろあると思いますが、”コレは苦手”と決めつけてしまうのってどうでしょう…..
特にオクターブに関しては実際、「私は手が小さいからオクターブはきつくて」というご相談を、大人のレッスン生からも寄せられることがありますが
「手が小さいから広がらない」とか「オクターブを弾くのはきつい」というのは、捉え方次第、トレーニングの仕方次第で克服することができるのですよ。攻略法を知っていれば怖くない!
一例を挙げると…..
ピアノでオクターブが続くフレーズでは、無意識のうちに力を込めて頑張ってしまいがちです。すると
◆次第に手が張ってきて思うように動かない
◆疲れてきて、最後までスタミナがもたない
といった弊害が出てきます。こんな症状が思い当たるなら、意識を変えてアプローチしてみるのがオススメ。
ピアノに「向かっていかない」
「戦いに行かない」
これがオクターブ・フレーズをラクに弾くコツの1つです。音を出す前の心構えも大切なのですね。
挑戦的になればなるほど筋肉は固まり、可動域が狭まり柔軟性は失われていきます。どんなに力んだところで手は広がらないばかりか、いい音は出せず、音楽的な演奏とはかけ離れていってしまうのです。だから
何事も最初が肝心。
当ピアノ教室では、リトルピアニストが、初めてオクターブの練習に入るときは、打鍵するための動きを、手首で助けてあげて「脱力」するテクニックのトレーニングなどからまず指導を始めます。
「いきなり曲を弾き始めない」で「どうしたらいいのか」「落ち着いて考える」というアクションを挟むのです。ピアノを離れて日常生活でも手軽にできるトレーニングをご紹介することも忘れません。
このあたりは、文章だけでお話しするのは難しいなぁ…….
レッスンでは手取り足取り体感してもらっていますよ。だから効果も抜群!
ゆあちゃんは、レッスンの間の、たった30分の間の練習でガッツリとイメージをつかみ、肩や腕に負担をかけることなく、きれいなフォームでオクターブを無理なく弾ける自信がついた模様。1週間後にはクリアな音が出せるようになり
緊張がほどけたら、手首の柔軟性も出てきてスラーが美しく決まるようになり、音の深みも増してきました。やったね♬
大切なのは、音を出す前に指の形や腕の使い方を明確にイメージすること
弾く時には指だけで弾かずに頭も使い、よく考えるということです。
目指すゴールまでのプロセスがあやふやなまま「とにかく音を出せば、いずれなんとかなる」とばかり鍵盤に向かっても、うまく行かないのは当たり前。
そんなアプローチを繰り返していると、最初は気持ちが高揚しても、次第にうまくいかないことでストレスだけが溜まり、やがて練習そのものに嫌気がさして、ピアノに向かう時間が、まるで修行のようになってしまいます。。。
ピアノは楽しいけれど難しい。 だけど
難しいからこそ、弾けた時の達成感は格別。
これは体験した人にしかわからない、至福の感覚でもあります。
しかしピアノが上手になるための練習には相応のテクニックが多数存在するため、自己流でマスターするのは極めて困難で、かつ遠回りです。
年齢やレベルに応じて一つずつ「わかりやすく」「噛み砕いて」「具体的に」ポイントを伝え、上達への最短距離、いわばその人だけの「スペシャルルート」を伝授するために最善を尽くす
それが真のピアノの指導者だと私は考えます。
そしてさらに
ピアノがもっと弾けるようになったら…..の未来に大きな希望を思い描いてもらうこと♡
当ピアノ教室のレッスンは
挑戦したい!
意欲を高めながら成功体験を積み、一人一人の可能性をグーンと広げます。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。