こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
日本はいま、春真っ盛りですね。
昨日、東京特派員(※)から、滞在先の地方都市からのソメイヨシノの写真がたくさん送られてきました。
この時期特有の心地よい空気を風景の中に感じながら、贅沢な気分に浸っています。
そこで今日は、それらの美しい写真の数々を、ちょうど3年前、2020年のこの時期に、クラビノーバで弾いた、アンジェラアキさんの「サクラ色」の演奏とあわせて、みなさんにお裾分けしたいと思います。
3年前の自分の演奏を聴いて、改めて思ったのは
この音は、もう2度と出せない
ということ。
もちろん、楽譜があるわけではなく、ふいに思いついて、メロディとコードを思い出しながら、指が動くままに弾いたので…ということもあるのですが、正確には
このときと同じ感情で、ピアノを弾くことはできない
ということです。
当時、日を追うごとに深刻さが増していく中で私の中に芽生えていったのは【覚悟】。
私が、ヤマハ音楽振興会が主催する「ヤマハ・ジュニア・オリジナルコンサート(通称JOC)で、自作の曲を発表し、受賞をきっかけに国内外での演奏活動を始めたのは小学校3年の夏、9歳のときです。
13歳のときに作曲したエレクトーンの曲は、レコードになりました。
自分で演奏しています。(MCは松島トモ子さん)
5歳で音楽の世界を知り、たくさんの先生方にお世話になり、たくさんの仲間たちと「いつか、あのステージに立ちたいね」とか「いつか、あんなふうに演奏したいね」と夢を語り合い、諸先輩たちの激励を受けながら、切磋琢磨してきました。
数々の演奏経験や指導経験を経て
20代半ばでシンガポールへの移住を決意し
誰もまだ始めていなかった「出張ピアノレッスンの先生になる」という新たな挑戦に挑み
無我夢中で走り続け
気がついたら、結構いい年齢?!になっていたわけですけれども…笑
その過程で、全てを投げ打ち、死に物狂いで頑張っていたけど夢破れて音楽の道を諦めて去っていった仲間やライバル達をたくさん見てきました。
こんなときだからこそ、音楽と生きる自分に課された使命は必ずあるはず。
顔をあげて
前を向いて
コロナによる規制が厳格さを増していく日々の中、自分を奮い立たせるようにピアノに向かい、弾きながらぼんやりと頭に思い浮かんでいたのは、空にいる両親のことでした。
次に会ったとき、私は、この経験を、どんなふうに2人に話すだろう
それを聞いて、2人はどんな表情で、なんと答えるだろう
月日が経つごとにだんだんと薄れていってしまう懐かしい面影や口調を懸命に手繰り寄せながら、再び新しい思い出を一緒に創り出すことが叶うであろう未来に希望を見出すことは、あの頃の私の密かな楽しみのひとつでもありました。
プロの音楽家と一口に言っても、実に様々な人たちがいますが、究極は2つのタイプに分かれると私は思っています。
◆演奏することで、曲を書くことで、教えることで、人よりもっと優位に立ちたい、自分が特別な存在になりたい
◆演奏することで、曲を書くことで、教えることで、人ともっと繋がりたい、みんな同じなんだと実感したい
私は紛れもなく後者の1人。
「則子先生だからできる」ではなく「則子先生にできるんだから私にも、ボクにも」と、1人でも多くの人に感じてもらって、奏でる喜びをお互いに分かち合うことが、指導者としての願いでもあります。
これからも、ピアノが授けてくれた出会いに心から感謝しながら、一つ一つのレッスンに心を込めて、新たな挑戦に挑み続けます。
(※)東京特派員は、多くの人の命を預かる第一線で活躍するビジネスパーソンであり、fairy wish creationと志を共にする公式パートナーです。
手厚くきめ細やかなピアノ指導で、シンガポールの駐在員日本人ご家族との信頼の絆を築いて30年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。