こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子（つかごし のりこ）です。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している、出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR（永住権）保有者。
シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なり、法律により、講師の自宅でお教室を開講することは認められていません。
当ピアノ教室は、シンガポール政府の定めた法律を遵守した、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。
講師 塚越 則子（つかごし のりこ）は、ヤマハ認定グレードにおいて、ピアノ、エレクトーンの演奏、指導共に最高位のグレードを保持する指導者であり、鍵盤楽器のプロフェッショナルです。
今日からはシリーズで、当ピアノ教室の小学生の生徒さん達が、コロナ禍の2021年のシンガポールで、夏休みをどのように過ごしているか、その様子を、ピアノの先生の視点からお伝えしていきます。
第1日目は、シンガポール日本人小学校クレメンティ校4年生のIちゃんです。
「ピアノお手玉」を自由研究に選びました！
当ピアノ教室で、最近、指の形を整えたり、手の甲の筋力アップにと大活躍している「ピアノお手玉」。
シンガポールの出張ピアノ教室/ピアノ用お手玉?!その効果とは。
このお手玉は「ピアノの手」を育てることを目的に研究、開発された教具なので、普通のお手玉よりもサイズも大きく、重さも250gと、ズッシリしています。
握ったり、つまんだりと、アイデア次第で使い方は色々あるのですが、私の持参した市販の純正品（？！）を触ってみて、虜になる生徒さん続出です。
実は、この「ピアノお手玉」、サイズや重さが決まっていますが、4枚の長方形の端を縫い合わせるだけなので、お裁縫が得意な人であれば、手作りすることができます。
市販のお手玉を日本から取り寄せてもいいのですが、黒くて地味なうえ、コロナ禍の現在は、普段より配送にも時間がかかるため、好きな生地で手作りすることをお勧めしたところ、何人かの生徒さんのお母さんが早速挑戦して下さいました。
よかったら、先生のもお作りしますよ
と、嬉しいお申し出まで！お言葉に甘えて、作成していただいたのが、こちらです。
どうです？かわいいでしょう？今はもう、こればかり愛用しています。(嬉しくて、手に取るたびに♡なでなで♡)
一時帰国の時、フラッと立ち寄った日暮里の生地やさんで一目ぼれした虹色の音符柄の布は、じっと静かに出番を待っていましたが、ようやく命が吹き込まれました!!大切に使います。どうもありがとうございます♬
当ピアノ教室でピアノを習い始めて4年目の小学校4年生のIちゃんは、この「ピアノお手玉」を自分で手作りしようと思い立ち(素晴らしい!)作成の過程と、お手玉を使って得られる効果を、2021年の自由研究にして、学校に提出することに決めました。
8月は学習塾の集中授業もあり、夏休みといえども決してヒマではないIちゃんですが、時間を捻出して、2学期に学校で開催される、自由研究の展示会に向けて、現在着々と作業を進めています。
努力家で真面目、自分に厳しいタイプ。アーティスト気質で几帳面な性格のIちゃんです。
レッスンのたびに、自由研究の進捗状況を見せてもらっていますが、毎回驚きの連続！
初めてのミシン縫いも堂々とこなし、端縫いもスイスーイだったようです。”ぶきっちょさん”の私には到底無理な技・・・尊敬です。
Iちゃんが作成しているのは「ピアノお手玉」の作品だけではありません!
先日のレッスンでは、お手玉に添えるレポートを見せてもらい、私はその文章力の高さやレイアウトの斬新さに、またしても舌を巻いてしまいました。
参考資料には、お気に入りのメトロノームも登場。
平成っ子は当たり前のようにコンピュータを使いこなしますよね。
グローバル化や人工知能・AIなどの技術革新が急速に進み、予測困難なこれからの時代です。子ども達には自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、自ら判断して行動し、よりよい社会や人生を切り拓いていく力が求められます。
学校での学びを通じ、子供たちがそのような「生きる力」を育むために、すでに昨年2020年には学習指導要領が約10年ぶりに改訂され、小学校から順に実施されています。
小学校中学年から「外国語教育」も導入され、小学校における「プログラミング教育」を必修化するなど、学校の現場では今、社会の変化を見据えた新たな学びへと改革が加速化しています。
そんな中、ピアノの先生も、学びから遠ざかっていたら取り残されてしまいます。昭和の時代のやり方に固執して「私のやり方が正しい」とばかりに意固地になって「井の中の蛙」になってはいけない。
子ども達は、私達大人に、そのことを折りに触れ行動で示し、教えてくれています。
生徒さんあってのピアノの先生。時代が大きく動いている今だからこそ、ピアノ指導者の責任は重大です。
大切なピアノの基本を継承することを守りつつも、キャリアに甘んじず常に新たな挑戦を続け、生徒さん、保護者の方と力を一つに合わせて変化の波に乗る覚悟と勇気を持ち、自分を省みることを忘れず、日々努力と研鑽を積むことに全力を傾けることが、「ピアノの先生」に求められている、プロとしての理想の姿であると、私は実感しています。
Iちゃんは、学校で習う前にひと足早く、一昨年からプログラミングを学んでいるため、ITの操作はお手の物。お母さんと兼用のMacBookをササササッと打つ、その指さばきの華麗さに、思わずぽ〜っと見とれてしまった、則子せんせーです。得意分野を存分に活かして最先端を独走状態のIちゃん、頼もしさ120%です。
まだ発表前ですので、自由研究の詳細をここでお見せできないのが残念ですが、アーティスト気質のIちゃんのレポートには、たくさんのこだわりが詰まっていますよ。練習効果の説明も、極めてわかりやすく丁寧です。
ビフォー
アフター
デジタル機器に強く、新しいことにも果敢に挑戦して、好奇心に満ちたIちゃんを見ていると【次世代の申し子】という言葉がピッタリだなぁと感じます。オンラインレッスンでも生き生きしているもんね!
お手玉を使って、こんなことができるようになるよ、こんなに良くなったよと、自分で感じたことを文章にまとめているのを目にして、改めて、ピアノレッスンを通して、長いスパンでIちゃんの成長を見守ることができることに、指導者としての喜びが込み上げてきました。
初めて会ったのは4年前。小さな声でお返事するのがやっとで、下を向いて恥ずかしそうにしていた年長さんは、ピアノ大好きな、元気いっぱいの理数系女子へと、美しい進化を遂げました。
これからのIちゃんの未来には、どんな輝く出来事が待っているのでしょう???
Iちゃんのそばに、これからもピアノがずっと仲良く寄り添っていますように🍀
Iちゃんの2021年の4年生の夏休み、大成功です！
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
