こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
今日は、大人ピアノの話題です。
当ピアノ教室の大人レッスンでは、どんなことをしているのか、その内容の一例をご紹介しますね。
今日は、ショパンの【別れの曲編】です。
専門家以外の大人でピアノを習う方は、大きく2つに分けられると思います。
❤︎小さい頃に習っていたけど何かの都合でやめてしまった再チャレンジの方。
❤︎何か新しいことを始めたくて、長年の憧れを形にすべくピアノを選んだ初心者の方。
いずれにしてもピアノを習う時には大きな決断が必要だったはずです。
当ピアノ教室の大人ピアノの生徒さんは、現在、今までに鍵盤楽器の経験がおありのピアノ中級者から上級者の方々が中心ですが
独学ではわからない、深い内容が学べるレッスンとのご感想を多くいただいております。
実際にレッスンを受けてみて初めて腑に落ちるということが、たびたびあるのだそうです。
嬉しいですね。このようなお言葉をいただくと、さらに頑張りたい気持ちが湧き上がってきます。
私は常日頃から、せっかくピアノのために時間を割いてくださるのですから
◉身になる充実した時を過ごしていただき
◉成果を実感できて
◉前向きな気持ち
になっていただく指導でなければ、習っていただく価値がないと考えています。
だからこそ、たとえ趣味といえども真剣にピアノに取り組み、ピアノと生涯の友として付き合いたいと考えている方向けの、密な内容にこだわっているのです。
当ピアノ教室の卒業生の中には、在星中は休職している現役保母さんや(本帰国されたあと、みなさんすぐに教職に復帰されます)
お母さんが「もとピアノ講師」や「もと中学校の音楽の先生」で、基礎は、幼少時代にバッチリ仕込まれた、ピアノに関しての知識が豊富な筋金入りの生徒さんもおられます。
より高い演奏力や表現力を求めてご入会され、向上心に満ちて、まじめで研究熱心な生徒さんが多いことも特徴です。
そんな生徒さんのお1人、40代男性Yさんは、第一線でご活躍中の、行動力溢れるビジネスパーソン。
先日もフランスから戻られたばかりです。
現地では列車に乗車する前の10分間の待ち時間を上手に使い、駅構内でストリートピアノデビューを果たされました。
昨日のレッスンでは、時差のために体調がまだ本調子ではない中でも
「貴重な45分間ですから」
と自らに言い聞かせるように呟かれ、お疲れを一切見せず、精力的にレッスンをこなされました。大変ご立派です。
ご自身に厳しく、常に上を目指して努力を積み重ねていくことができるのは、Yさんの尊敬すべき点の一つでもあります。
Yさんは現在、ショパンの「別れの曲」を練習中です。
この曲は静かで美しい曲ですが、繊細さと高い集中力を必要とし、弾きこなすためには体力も使います。当然、難易度も高いです。
さて、どんなレッスンだったのでしょう。
◆序盤は、テンポの揺らし方をメインに。譜面には書いていない、書ききれない表現が、実はたくさんあります。
◆中盤は、技術面のアップをはかる具体的な練習方法についてフォーカス。フィンガートレーニングに最適なチェルニーの練習曲を選曲し、練習の際に注目すべきポイントも忘れずにアドバイス。これがあるのとないのとでは、全く効果が違ってくるからです。
◆後半は、エンディングのまとめ方を中心に。テーマが戻ってきたときに、どのような演奏をしたら最も曲を濃く印象づけることができるかがポイントです。曲想にあった、気高く気品ある仕上がりのためのテクニックを伝授。
Yさんもそうですが、ピアノ経験者は、ピアノが楽しいだけでないことを知っています。練習の大切さもよくご存知ですので、ご自身のペースでの練習が、うまく軌道に乗ることにまず焦点を当てた課題の提案をするように配慮します。
ムリは禁物だからです。
凝り性の方、せっかちの方は要注意ですよ。
気持ちに任せるまま、他のやるべきことを放り投げるようにして、1日何時間も弾きまくって熱くなって打ち込んでみても、やがていつか燃え尽きて、結局長続きしません。
何事も習得に必要なのは「継続させる力」「心の筋力」なのです。
その力を育てるには時間が必要です。程よい距離感を保たなければ息切れしてしまいます。がむしゃらに焦ってみても、良い結果を招くことはできません。どうぞ落ち着いて。
とは言っても、早く上手になりたいですよね???
当ピアノ教室では、時間がない人でも、一人一人のレベルにあった、即効性のある「最短距離の練習法」を伝え、小さな達成感を積み重ねて、上達を自覚していただくことを大切にしています。
大人ピアノでは
◆練習したい
◆だけど時間が取れない
といったジレンマを抱えた生徒さんが大多数なのです。
大人ピアノでは生徒さんとコミュニケーションを密接に取りながら、一人一人に最適なレッスンのペースを作り上げていきます。
アドバイスには、独学では難解な楽曲分析(アナリーゼ)も含まれます。
則子先生はピアノ講師、ピアニストとしての音楽歴にとどまらず、作曲、編曲の仕事の経験も豊富ですので、必要であれば通常のピアノレッスンではあまり教えてもらえない、ディープな音楽の《専門的領域》まで踏み込むこともありますよ。
ただ弾くだけでは物足りず、知的好奇心を満たしたい方にはピッタリです。
クラシックのピアノ曲では絶対NGですが、ポピュラーやジャズは、ピアノ譜になった時点で編曲されているので、弾きやすく、またはちょっぴりオシャレにコードやアルペジオに編曲して、弾き映えを狙うことなども、日常茶飯事です。
合格の基準は一人一人違います。
はやく合格して次の曲をやりたい生徒さんと、1曲を納得いくまで、完璧に弾き込みたい生徒さんがいます。
Yさんは後者の生徒さん。
レッスンの前に譜読みはできていて当たり前が、ご自身の標準値です。綿密な予習、復習も欠かしません。
だから、毎回のレッスンは、そのさらに奥の音の質感の追求や、全体の完成度をいかに高めるかに特化した、真剣勝負の45分間。
私も隣でずっと悠長に座っているヒマなどありません。
声を枯らすようにして、ときにはアクションも織り交ぜながら全力で指導し、毎回「全てを出し切る覚悟で」挑みます。
より高みを目指し、音に対してとことん追求していく喜びと、心地よい疲れに包まれ、最後はいつも期待に満ちた爽やかな笑いで終了する、Yさんとのレッスンです。
♬当ピアノ教室の大人レッスンの様子は、こちらもご覧くださいね♬
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当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している、出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なり、法律により、講師の自宅でお教室を開講することは認められていません。
当ピアノ教室は、シンガポール政府の定めた法律を遵守した、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。
講師 塚越 則子(つかごし のりこ)は、ヤマハ認定グレードにおいて、ピアノ、エレクトーンの演奏、指導共に最高位のグレードを保持する指導者であり、鍵盤楽器のプロフェッショナルです。