こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
今朝、私の住んでいる地域は、雷雨でした。
皆さんのところはいかがでしたか?
シンガポールは、とても小さな国なのに、少し離れた場所ではお天気がまるで違っていて
トンネルを抜けたら《雪国》ではなく《スコール》ということが、たまにありますよね。さて
今日の主役さんは、当ピアノ教室で、ピアノを習い始めて2ヶ月のSくんです。
順調にレッスンが軌道に乗っています。先日めでたく1冊目のテキストを卒業しましたよ。
Sくん、おめでとう!!!!!
実はSくんは「飛び級」をしています。
体験レッスンのお申し込みをいただいた時、お母さんから
「ドレミが少しわかります」
と伺っていました。実際にレッスンで確認をすると
❤︎真ん中のドから1オクターブ内の音がスラスラ読める力があること
❤︎4分音符、2分音符も理解していること
などがわかりました。
無理に音を出そうとして鍵盤を上から力まかせに叩くこともなく、指先や手首におかしなクセもついていません。よかった!
これなら大丈夫!
私は心の中でGoサインを出し、1番最初のプレ導入テキストを飛ばして、シリーズの2冊目からレッスンを始める判断をして、現在に至ります。
この辺りの見極めは長年の経験によるものなので、言葉で説明するのは難しいのですが。
お家の人がピアノを教える時に気をつけていただきたいこと。
ピアノを習った経験のある方は、お子さんがピアノを習い始める前に、ご自身が教えたくなると思います。
本格的に学ぶ前に、少しでも下地があった方が有利なのではないか
そのように考える方も多いことでしょう。
楽器をお家に迎えると、ご家庭ではピアノへの関心が一気に高まりますよね。お子さんから
「おしえてー」
とせがまれることもあるでしょう。
「このくらいは私にもわかる」
「まだ覚えてる」
ピアノ経験者の親御さんならば、そう思うでしょう。
しかし
大変悲しいことに、おうちの方からピアノを教えてもらっていたと弾いてくれるお子さんの場合
あ。。。大変!
その指の形や座る姿勢、いますぐに直さないと、あとで弾けなくなって、すごーく苦労しちゃうよ!
リズムが間違えてるよ!
といったケースが多々あるのです。
当ピアノ教室の体験レッスンでは、初めてピアノを習うお子さんの場合、音に対しての興味や感度を調べたり、ピアノについてどれだけの知識があるかを確認するために、いくつかの質問をしたり、音を出してもらいます。演奏を披露してくれるお子さんもいます。
頑張って練習してくれたのだと思うと、つい嬉しくなって前のめりになり、指導者としての欲が出てしまう、則子せんせーです。
「よくできたね!」
「ここを直すと、もっともっとよくなるよー」
早速アドバイスをお伝えすると
「先生にお任せします」
「正しく直してください」
とのお言葉をいただくのが常ですが
そんな際、お家の方には、教えることとは一旦距離を置いて、お子さんをよく観察し、見守ることに全力を傾けていただくようにお願いをしています。というのも、時と場合によっては
ちょっぴり過酷な現実と向き合わなければいけないかもしれない
からです。
レッスンでは、生徒さんの気持ちに寄り添いながら、注意深く正しい弾き方へと慎重に導いていきます。決して無理をさせることはありません。
早く弾けるようになりたいと希望を膨らませて頑張っている子ども心を最優先で尊重し、伸ばしていきたいのです。
お子さんは、ピアノレッスンが本格的にスタートして
「これでいい」と信じていることを、もしかしたら直さなければいけないかも知れないということを理解し、受け入れる心の準備ができているでしょうか?
キチンと納得しているでしょうか?
何ごとも、土台がしっかりとできていなければ上に積み上げていくことはできません。
お子さんの年齢や性格によって違いはありますが、まだ出会って間もない「先生」に、パパやママから教えてもらったことと違うことを言われるのは、子どもにとって、大人が思う以上にビックリして動揺してしまう出来事なのですよ。
正しく直すことに抵抗を示すお子さんもあります。
ママに教えてもらうからやらなくてもいいよ
そう言って、レッスンで新しいことを学ぶことに消極的になったり、知らないことが出てくると尻込みするお子さんもいます。
せっかく習っていても、それではうまく才能を開花させてあげることが難しくなってしまいます。
当ピアノ教室は、プロのコンサートピアニストを養成する教育機関ではありません。
しかし、趣味でピアノを楽しむことが目的のレッスンであっても、しっかりとした基礎を身につけておかなければ、将来後悔することになります。
自分の力でピアノを弾く喜びを充分に得ることができないからです。
間違いがあれば正しく直すのがレッスンです。
可愛い生徒さんたちに遠回りさせたり、無駄な苦労をかけたくないからこそ、見過ごすことができない問題があれば、プロとして真摯に真正面から取り組みたい。だから任せてほしいのです。
3日連続おけいこごとだよ。
英語、ピアノ、サッカー
小学校1年生のSくんは、現在3つのお稽古ごとをしています。
学校は6時間授業の日も増えましたが、体力も気力も十分で元気に全てをこなしていて、良いペースが出来上がりつつあるようです。
Sくんにとって、今のお稽古ごとのボリュームは、ピッタリと合っているのでしょう。帰宅してからすぐのレッスンですが、いつもご機嫌で30分しっかりとピアノに集中することができています。
学ぶ意欲に満ちている姿は頼もしい限り。立派ですね!
近年の教育では、知識を中心とした学力だけでなく、考える力や表現する力も求められ、子どもが小さいうちから「いろいろな体験をさせることがいい」という流れになっており、幼少期にたくさんの習い事を詰め込んでしまいがちです。
習い事をさせること自体はいいのですが、やらせすぎには注意が必要ですよ。
子どもは学んだことを振り返り、反復してイメージトレーニングをします。そうすることで、学んだことを消化し、吸収して、栄養にしていくのです。
1週間のスケジュールが習い事でいっぱいだと、詰め込むばかりで振り返る時間がありません。せっかく学んだことが自分のものとして十分身に付かないのです。
いろいろ学んでいるはずなのに、ただこなしているだけの毎日で、忙しさからくる疲労感だけが募っていってしまう・・・
それではもったいないですよね。
当ピアノ教室では、レッスンの前後に、生徒さんとピアノ以外のお稽古ごとやハマっている遊びの会話もします。
一つ一つをバラバラにではなく、連携させて考えた方が、相乗効果で成長や上達に結びつけることができるからです。
ピアノへのモチベーションを底上げしちゃいます。
❤︎「このおゆびのトレーニングはね、力がつくから自転車に乗る時にハンドルがギュって握れるようになるよ」
❤︎「譜面をパッと見る練習はね、サッカーの時にパスをする時の目の動きと一緒だから使えるよ」
❤︎「背中をピーンと伸ばして弾いてごらん。速く泳げるようになるよ」
こんな話をすると、目を輝かせてうなづいている生徒さんたちです。
頑張ることを楽しむ力を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なり、法律により、講師の自宅でお教室を開講することは認められていません。
当ピアノ教室は、シンガポール政府の定めた法律を遵守した、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。
講師 塚越 則子(つかごし のりこ)は、ヤマハ認定グレードにおいて、ピアノ、エレクトーンの演奏、指導共に最高位のグレードを保持する指導者であり、鍵盤楽器のプロフェッショナルです。