おはようございます。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
講師の塚越 則子です
当ピアノ教室のレッスン受講生で現在、1番小さな生徒さんは3歳のEちゃんです。
「3歳でもできることはありますか?」
「私自身、3歳からピアノを始めたので、娘にも弾けるようになってほしいです」
ショパンを弾きこなすお母さまから、このようなお申し出を受けたのが昨年の終わり。
年明けからレッスンを開始して今に至ります。
約半年たった昨日のレッスンでは、初めてのポストイットにハマり、ご機嫌で反復練習に取り組みました。
もっとやる!
もっと弾く!
と、やる気が加速して、こんなにたくさん弾いたんですよ。
きっと好きだと思ったんだよね💖
則子先生は、幼児さんのレッスンも経験豊富なので、仲良しになるのも得意です。
精神年齢が近いからなのかなぁ…(笑)
きめ細やかに面倒を見ることができるのは一対一のパーソナルレッスンなではの良さ。
そこを決め手に当ピアノ教室を選んでくださる方も多いです。
30年以上、たくさんの子どもたちと接してきましたので、ピアノの前で、2人でしばらく一緒にいると、どんな性格なのか、何が得意なのかがだいたいわかるようになりました。
3歳さんは、いきなり年長さんのように、スイスイなんでもすぐにできるようになるわけではありません。まずは
🌺レッスンを通して30分座っていることができたり
🌺自分の気持ちのコントロールができるようになるように
そんなところから徐々に成長を促していきます。
すこーしずつ、すこーしずつです。
則子先生は、幼児さんがピアノを習うとき、リトミックから入ることに慎重派の1人です。
ですので、専門知識を持ち合わせていますし、お問合せをいただくこともあるのですけれど
当ピアノ教室では、リトミックのレッスンは致しません。
リトミックは乳児対象の音遊び
と位置付けているからです。
プロのピアノ指導者として長年経験を積み、多くを学んできた私の結論です。
のちに詳しく触れますが、リトミックの経験が最初にあると、ピアノレッスンに移行した場合に弊害が発生することがあります。
リトミックの延長線上にピアノレッスンがあるわけではないんですね。
ですので、当ピアノ教室の幼児さんのレッスンでは、指導にリトミック的なエッセンスを取り入れることはありますが、あくまでも限定的です。
誤解のないように念のため申し上げますが、私は決してリトミックを否定しているわけではなく、あくまで
扱いに対して慎重である
ということです。
同じ考えを持って幼児さんの指導にあたっている、ハイキャリアのピアノ指導者が、業界内では結構多いことは実は世間ではあまり知られていません。
昨今では、ネットなどから情報を得て、ピアノを習う前にリトミックで下地を作ったほうが有利だという考えを持つ親御さんが多いですね。
それは決して間違いではありませんが、一方、デメリットまで調べ上げてからレッスン受講を検討している方は、どれだけおられるでしょうか。
これまでピアノ指導一筋で約40年生きてきた私の経験にもとづいた「肌感覚」をお話しすると
リトミックの経験が上達を妨げるケースというか
子ども自身が苦労してしまうことが残念ながら往々にしてあるんですね。
え、どういうこと?????
とびっくりしている方のために少々詳しくご説明していきたいと思います。
まず大前提として知っておいていただきたいのが
リトミックでは、ピアノを使うことはありますが、正しい音の出し方、指の形などを教えてくれることはありません。
明らかに「このほうがいいよ」とわかっていても、間違いを正す指導はありません。
子どもが自発的にする行動は全て肯定するスタンス。
ピアノの技術指導はしない
(その領域に踏み込まない)
音楽になじむことが目的なんですね。
そこが、ピアノレッスンと大きく違うところです。
みなさんにはこの違いが分かりますか?
わかりやすい例を挙げますね。
乳児にとっては手づかみで食べることも
「食べる楽しみを知る」
「自分で食べる経験」
です。
2歳を過ぎる頃には、少しずつスプーンの使い方を覚え、徐々にお箸のトレーニングを開始します。
リトミック的なピアノの使い方から本格的なピアノレッスンに移るということは、いうなれば
昨日まで、手づかみで食べていて褒められていたのに、練習のプロセスを経ることなく、突然お箸で食べる練習に入るようなもの。
子どもの心に、何かしらの負担が伴うわけです。
さらなる成長のためには、これまでのやり方を変えていかなくてはいけない
この事実をスッと受け入れて
へえ、そうなのか😃
と、積極的に興味を示して切り替えがうまくできる子どもがいる一方で
強い拒否感を示して、慣れ親しんだやり方に頑なにこだわる、慎重派の子どももいます。
Eちゃんのお母さまは最初からリトミックを望んでおらず、ピアノレッスンを強くご希望でした。
指の形を作る教具を使ったりしながらピアノ演奏のために必要な基礎をコツコツ積み上げています。
どうですか?
いい感じでしょう。
おうたは「れりごー」の熱唱が定番。
毎回アンコールがかかります💖
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポール在住日本人ご家族との信頼の絆を築いて34年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
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