こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
塚越 則子(つかごし のりこ)です。

 

 

1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。

シンガポールで1番長い指導歴の日本人ピアノ講師です。

 

 

プロフィール

 

 

当ピアノ教室は、シンガポール政府のお教室ガイドラインを遵守した、出張ピアノ教室です。

 

 

シンガポールのピアノ教室事情

 

 

Q&Aシリーズ⑩

先生のお宅でのレッスンはありますか?

 

 

 

今日は、楽器の練習の時に使う道具の一つである

メトロノームについての説明と、メトロノームを使ったピアノの練習の時に気をつけるポイントをお話しします。

 

 

 

メトロノームイタリア語: Metronomo英語: metronome)は、一定の間隔で音を刻み、楽器を演奏あるいは練習する際にテンポを合わせるために使う音楽用具である。

振り子を用いた機械式メトロノーム wikipediaメトロノームより引用

 

 

メトロノームは、楽器の練習をする時に使う、正確な速さを知るための道具です。

 

 

正しいリズムを理解して、一定の速度を保った演奏ができるようになるためのトレーニングに使います。

 

 

電子ピアノの標準機能にも、メトロノームが入っています。写真のどこにあるか分かりますか?

音に合わせて、赤いランプが点滅しますよ。

 

 

 

 

 

 

メトロノームの速度は数字で表します。
楽譜を見たとき、曲の始まりの部分に、このような

♩=数字、の表示を見たことはありませんか?

 

 

 

 

 

 

この楽譜は、「となりのトトロ」の中のイメージソング「風のとおり道」です。テンポ表示は、♩=ca86 とあります。

 

 

一拍を、86のテンポで弾いて下さい、という意味です。

 

 

この数字は、1分間に鳴るメトロノームの音の数を表しています。

 

 

 

もし♩=60と書いてあったら、その曲の速さは、秒針の動く速さと同じということになりますね。数字の前にあるcaは、イタリア語の「チルカ(circa)」の略で、「だいたい、約」の意味です。

 

 

 

ここで気をつけたいのは、指定されているテンポは、あくまで仕上がりのテンポの目安であって、練習の時の適正テンポではない、ということです。

 

 

 

「練習をして、間違えずに弾けるようになったらこのテンポで演奏して下さいね」という、これから目指していく「到達目標のテンポ」です。

 

 

 

 

最初から速いテンポで練習しようすると、指がその動きを理解して覚えていくのに時間が掛かって、弾けるようになるために余計な遠回りをすることになってしまいます。

 

 

 

また、弾けるところと弾けないところの差を作る原因にもなってしまいます。

 

 

 

 

最初はゆっくりから練習を始めて、指に曲の正確な動きを覚え込ませてから、少しずつテンポを上げて、目標のテンポに近づけていくのが、正しい練習の方法です。

 

 

 

 

 

 

メトロノームを使って練習をする時には、特に気をつけるポイントが2つあります。

 

 

戻ったり止まったりしない

 

 

練習をする時、間違えるたびに止まったり戻ったりを繰り返していると、リズム感を養うことができず曲の流れを掴むことができないので、曲が仕上がるまでに多くの時間が必要になってしまいます。

 

 

 

リズム感を養うために大切なことは、とにかく止まらない、戻らないことが一番重要です。曲の流れに乗って、前に向かって進んでいくスピードをイメージするように意識します。このあたりの練習では、運動神経も影響してきます。

 

 

 

シンガポールでも大人気!ピアノとの相乗効果を生むスポーツ系習い事5つ。

 

 

 

もちろん、すぐにできるようにはなりませんが、諦めずに繰り返して練習をしていくと次第に感覚が掴めてきて、必ずできるようになりますよ。

 

 

テンポを落としてゆっくりと、根気よく反復練習をすることが大切です。

 

 

 

ズバリ教えます!ピアノを効率よく上達させるために必要なたった一つのこと。

 

 

 

メトロノームの音と音の間を意識する

 

 

 

メトロノームを使って練習する時、メトロノームの音が鳴るタイミングだけにフォーカスしていると、単に「メトロノームに合わせようとする練習」になり、勘に頼ることになって、身体の内側にリズム感を養っていくことができません。

 

 

 

音符には長さがあり、幅があります。

 

 

 

その幅の距離感をメトロノームの音を聞きながら掴んで、最終的にはメトロノームがなくても自分の身体の中に正しいリズムを刻む「マイ・メトロノーム」を確立していくことが、メトロームを使った練習の最大目的です。

 

 

 

 

 

 

メトロノームはいわば「音楽の定規」のような存在です。

 

 

 

例えば1センチの長さを思い浮かべて、そこに次に5ミリ、1ミリのメモリを加えてみて下さい。次に10センチの長さを想像してみて下さい。

 

 

 

きちんと正確ではなくても「だいたいこれくらい」という、おおよそのイメージは誰にでもありますよね?  「目測」と呼ばれるものです。

 

 

 

メトロノームを使った練習は、目測の耳バージョン、いわば「耳測」の力を強化していくトレーニングと言い換えることもできます。

 

 

 

耳で音の長さを測ってリズムを身体で感じて指で音を出す。改めて言うまでもなく、ピアノを演奏するときは五感をフル活用しているので、五感を磨く=ピアノ演奏に必要な音感を磨くことにもつながっているのですね。

 

 

シンガポールのピアノレッスン/あなたの耳、大切にしていますか?

 

 

【ママからのご質問5】音楽のゲームアプリを使うことはピアノ練習にプラスになりますか?

 

 

シンガポールの出張ピアノ教室/最新リクエストはこんな曲を弾いています!

 

 

 

人気沸騰中の「鬼滅の刃」の練習には、メトロノームが必需品です!

 

 

 

日本で依然大人気の「鬼滅の刃」。シンガポールの小学生にも大人気で、当ピアノ教室の生徒さんも現在練習中の男の子が2人います。

 

 

 

様々なパターンのリズムが複雑に掛け合わされている「鬼滅の刃」の練習には、メトロノームは欠かせません。

 

 

シンガポールのピアノレッスンでも大人気/小3男子「鬼滅の刃」ピアノ練習記。

 

 

ピアノ練習に使用するメトロノームは、以前はカチカチと鳴る振り子式のタイプが主流でしたが、今はアプリ使用が主流で、私もiphoneのアプリをダウンロードして利用しています。

 

 

 

使いたい時に手軽に使えて、テンポの微調整ができるので大変便利です。

 

 

 

「ダメだ〜」

「むず〜い」

 

 

 

そんな弱音を吐きながらも、決して練習の手を休めない生徒さん達。

 

 

 

ピアノ練習の時間は、好きな曲が弾けるようになりたい一心で、普段温存しているパワーを120%発動しているのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

猛特訓の甲斐があり、目指すゴールがうっすらと見えてきました!!