こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairly wish creation
塚越 則子(つかごし のりこ)です。

 

 

1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。シンガポールで1番長い指導歴の日本人ピアノ講師です。

 

プロフィール

 

シンガポールでは日本の一般的な個人ピアノ教室のような講師の住居の一室をスタジオとして使用したピアノ教室の運営は、シンガポール人、外国人に関わらず賃貸、分譲全ての高層集団住宅において、法律で認められていません。

 

 

当ピアノ教室は、シンガポール政府が定めたお稽古ごとの教室開講ガイドラインに沿った出張ピアノ教室です。

 

シンガポールのピアノ教室事情

 

 

 

今日から9月に入りましたが、日本はまだまだ残暑が厳しいようですね。シンガポールも日本に負けず劣らず暑い日が続いています。

 

 

 

マスクをしての移動は過酷ですが、愛用の扇子に助けられています。時にはレッスン中の生徒さんの汗だくの背中の後ろから「頑張れビーム」の風を送ることも。

 

 

 

 

 

今日は、ピアノを習い始めて1年くらい経過以降の初級の上から中級程度のお子さんに向けた内容で「ピアノを効率よく上達させるのに必要なたった一つのこと」と題して、速く練習効果を実感できるピアノの練習法をお伝えします。

 

 

ピアノが上手になるためには練習が必要だと誰もが知っていますが、その練習の仕方は本当に正しいと自信を持つことができますか?
上達の最短距離を歩んでいますか?

 

 

せっかくピアノを練習するなら、練習した分だけ上達したいと思いますよね。
しかし、練習方法を考えずに、ただ闇雲にピアノに向かい、何時間も弾き続けたとしてもそれは上達への近道とはいえません。

 

 

たくさん練習した分だけ上手になる、は時には間違い?

 

難しいところが弾けない状況には2種類あります。

 

①正しい音がまだ理解できていない
②正しい音が理解できているけれど、正しく弾けない

 

 

もし①の場合、たくさん練習してもなかなか弾けるようにはならず非効率なばかりか、間違えた音で練習を続けてしまう危険もあります。

 

 

間違いを後から直していくのはとても大変です。「間違えたクセ」をつけるために時間を通やして一生懸命練習していたのと同じですから、積み上げたものを一旦崩してからまた一からやり直すことになります。さらに時間がかかり、せっかく練習したのになんで、、、と、気持ちも一気に凹んでしまいますよね。

 

 

指導者として、自分の生徒さんたちには、そのような考えただけで胸が締め付けられるような切ない思いをさせたくはありません!

 

 

 

当ピアノ教室の宿題は復習がメインなのは、そのことも大きな理由の一つです。

 

 

 

早く上達してもらいたいので、正しい音がまだきちんと理解できていないところを宿題に出すことはなく、自力で予習を進めてもらう必要もありません。

レッスンの中で正しい音、正しい弾き方を確実に理解してもらい、ご家庭での練習の仕方を具体的に一つ一つ伝えて

 

 

練習したいのにやり方がわからない

 

 

といった生徒さんが苦しいジレンマに陥るような状況を作りません。できないところを次のレッスンまでにできるように教えなくては、と保護者の方に負担をかけることもありませんのでご安心下さいね。

 

 

 

 

 

もしレッスンで練習したことを忘れてしまった場合でも、レッスン日以外もオンラインでの質問や演奏チェックに可能な限り応じています。

 

 

練習の進捗状況から、その時に最も効果の高い練習法の提案や改善への具体的なアドバイスをしていますよ。

 

 

ピアノ練習は、急がば回れ

 

では、②の場合はどうでしょう?
正しい音が理解できているけれど、正しく弾けないときの効果的な練習法は、ズバリ

 

 

ゆーっくり練習する

 

 

ことです。
ゆっくりの速さを決める基準は
「正確に弾けるテンポ」です。たいていの場合、最初の練習の適正テンポは驚くほどゆっくりです。

 

 

非効率な練習をしている場合の多くは、速過ぎるテンポ設定の練習でミスを重ねているだけになっています。

 

 

間違いを修正することなく何回繰り返しても、自動的にそれが正しく修正されていく訳ではないのですが、何回も何回も繰り返し練習すればいつかできるようになる!と信じている場合もあります。すると何回練習してもできないことにやがて気がついてイライラして落胆して疲れて、、、、最終的には練習そのものに嫌気がさして投げ出したい気持ちになってきます。

 

 

楽器に八つ当たりしたくなるお子さんもあるようです、わかります、その悔しい気持ち。だけどもちろん楽器に罪はなく、きっと練習の成果が形になるのは今か今かとハラハラドキドキしながら固唾を飲んで見守っていることでしょう。

 

 

当ピアノ教室では、ゆっくりの片手練習、部分練習を重視して、短時間でクオリティの高い練習内容に特化した練習方法を具体的に伝えています。出来るまでに時間が必要なときは、すぐにはできないことを最初に明確に伝えます。

 

 

 

 

指の動きを身体と頭でまずきちんと理解してから音を出す、身体と頭にゆっくりしっかり覚え込ませて、それを指先で再現していくイメージです。練習のコツをレッスンの中で確実に覚えるまで根気強く反復練習します。

 

 

 

 

 

さあ、ここまで読み進んでいただいたらもう、必要なことはわかりましたね?

 

 

正確な音でゆっくり練習をすることがピアノを効率よく上達させるテクニックです。

 

 

難しいところが弾けないときは、何が問題なのか原因を知って解決法を理解してから練習に入ることがまず大切です。そのためには音を出す前の準備も重要になります。

 

 

また弾けるようになるために必要な間違いもあります。ご家庭では間違いを頭ごなしに否定しないようにしましょうね。

 

間違えることも上達の過程では大切であり必要なプロセスです。新しいことへの挑戦と失敗はワンセットですよ。心が折れそうになったとき、お子さんにとってご家族の支えが何より1番の励みです。

 

 

 

 

ピアノ経験者の保護者の方は、間違いを指摘したり、つい手助けしたくなってしまうかも知れませんが、どうぞ片目を閉じて、片耳を塞いで、しばらく我慢してあげてくださいね。

 

 

令和時代の子ども達へのピアノ指導とは。

 

指導を通して感じるのは、生徒さんたちはみんな、保護者の方にピアノが弾けることを喜んで欲しいと強く願っているということです。

 

 

よかれと思って間違いを指摘したらお子さんが気分を害してしまって険悪ムードに突入、練習放棄、というのはよくある話です。

 

 

大きく構えて、保護者の方はいつも、お子さんの1番のファンになって、新人アイドルを応援するように育っていく過程を見守り、楽しんで下さいね。

 

シンガポールピアノレッスン/子ども達のキューティーコレクション集めでみました!