こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室 fairy wish creation
講師の塚越則子です。
今日は、則子先生の「音楽歴」を振り返るシリーズの6日目、総集編です。
📌シリーズ1日目は、こちら。
📌シリーズ2日目は、こちら。
📌シリーズ3日目は、こちら。
📌シリーズ4日目は、こちら。
📌シリーズ5日目は、こちら。
今回、このシリーズを書き進めながら、自身の音楽歴を振り返り、両親に関して気づいたことが2つあります。
ひとつは
両親は、どんなシチュエーションでも一貫して
がんばれと言わなかったことです。
がんばれと言う代わりに、がんばらなくてはと思わせる環境を作り、自分たちが率先して一生懸命に、できることをがんばっていたんですね、どんなときも。
「こんなに頑張っているんだから、あなたも」
などと、言葉で私を煽ることも一切ありませんでした。
「〇〇ちゃんは、今頃もっとやってるはず」などと、誰かを引き合いに出して焚きつけようとしたり、勝ち負けの次元に持ち込むこともなかった。
「そんなんでくやしくないの❓」
などと、感情をあらわにして、いきり立つこともありませんでした。
だから私は、自分自身を保ったまま、スランプの時期も、未来への挑戦を続けることができたんですね。
のろまだったので「早くしなさい」と急かされるのは、日常茶飯事でしたが💦
自分で考えて「こうすればいい」と行動した結果、たくさんの失敗もしたし、恥ずかしい思いもしました。
だけど、それは自分で決めて、自分の責任においてやったこと。
すべての経験は、わたしの血となり肉となったと、堂々と胸を張って言えます。だから
失敗なんて一つもない。
仮にもし競争心を煽るような言い方をされていたら、私の受け止め方は確実に違っていたでしょう。
なぜなら私は元来、競うことが嫌いだから。
音楽って、そもそもそういうものじゃない。
だからこそ私は、音楽の世界に惹かれたんですもの。
ここが私の居場所なのだと確信した。
ここに人生を賭けよう、賭ける価値があると思ったんです。
以前、こんなことがありました。
知り合いが、当ピアノ教室の発表会を観に来たいと声をかけてくれた際に
「上手い子って、いる?」
と言った、その一言に、私は思わずカチンときて
「え⁉️」
「私の生徒さんは、みんな上手いから‼️」
と、言い返してしまいました😆
上手い、上手くないって、個人の主観ですよね?
どんな判断基準なのでしょう?
そもそもなぜ
芸術に優劣をつける必要があるのでしょうか?
発表会は、一人一人、一生懸命に努力した成果を披露する晴れの場です。
すべての演奏が尊い✨
その方とはやがて、お付き合いも疎遠になりました。
話を進めます。
2つめは
「甘えさせていただく」ことと、「あぐらをかく」ことの違いを教えてくれたことです。
私は、周りの方々に恵まれて育ってきた自覚があります。
先生方を始め、周りの方々の多大なる温情に預かり、今があります。
ご厚意に甘えさせていただいたことも数知れず。
でも
だからこそ
状況に “あぐら” をかいてはいけないんです。
「申し訳ありません」
と言わざるを得ない状況を作ってはいけない。それってとても失礼なことだから。お相手の善意を踏みにじる行為だから。
両親は、いつも、そのことを口に出さずとも強く意識しながら私を育てていたと感じます。
感謝や敬意は言葉ではなく、行動と形で伝えていくものだということを、折に触れ、身をもって示してくれました。
最後に。
私は、物心着く前に、あるアクシデントで命の危険にさらされました。
「今夜が峠です」
と医師から告げられ、両親は覚悟を決めたと言います。
しかし、奇跡的に一命を取りとめたのです。
実は、このことが私が音楽の道を志すことを決意した遠因でもあるのですが…
この話はまたの機会に😃
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポール在住日本人ご家族との信頼の絆を築いて34年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。