こんにちは。
fairy wish creation
塚越 則子(つかごし のりこ)です。

 

 

日本は今日も危険な暑さとニュースではしきりに注意喚起を促しています。シンガポールも連日日差しが容赦なく降り注ぎ、移動中は日傘を差していても照り返しの眩しさのために、かろうじて薄目を開けて歩くことがあるくらいです。

 

 

水分補給を小まめにして、体調管理に気を配って過ごして下さいね。

 

 

 

 

 

先日、生徒さんの保護者の方々から、「次のテキストを入手するためにAmazon で注文しようとしたところ海外発送不可になっています、どうしたらよいですか?」とのご連絡を立て続けにいただきました。普段はシンガポールに問題なく発送ができます。

 

 

 

慌ててすぐに著者の「山本 英子」先生に状況確認のためご連絡しました。
山本先生は、ヤマハ音楽院時代の同窓で交流があります。ピアノ指導者としての先輩でもあります。

 

 

 

 

 

 

 

なるほど、先週日本はお盆休みでしたね!ニュースで見て情報として知ってはいても実感がわかずに会社がお休み中という発想にまで至らずにいましたが理由を知って納得です。

 

 

 

当ピアノ教室では、山本 英子先生の「ぴあののアトリエメソード」シリーズをメインテキストに使用しています。

 

 

 

 

 

 

昭和のピアノ教本は選択肢がなく、ピアノ=バイエルの時代がありました。バイエルで育った人も多く、私もその1人です。バイエルは大変よい教本である一方で相性が合わないお子さんも多くおられ、苦い思い出を持つ人も多いです。

 

 

 

現在ピアノテキストは様々なメソードがあり、よりわかりやすく改良され、より親しみやすくなり、指導者にとっても教えやすい内容へと日々研究が重ねられています。

 

Q & Aシリーズ⑥
レッスン初心者の教本にバイエルは使わないのですか?

 

 

テキストが届かない!からのプロフェッショナルな対応に感動。

 

 

今回、テキスト注文から発送まで少し時間がかかると予想されることがわかり、それならばテキストが届くまで生徒さんの五線紙ノートにそれぞれ手書きで課題を書いて対応するようにしますと山本先生に伝えたところ、すぐさまメッセージとともに同テキストシリーズの併用レパートリー集から抜粋された楽譜のコピー数枚を送って下さり、大変恐縮してしまいました。

 

 

 

 

 

 

本来、ピアノ指導の場に限らず楽譜の複製は絶対にしてはいけません。これは単なるモラルの問題ではなく立派な法律違反です。ピアノレッスンに指導者がコピー譜を使用するなどはもってのほかで、楽譜業界のみならず音楽業界全体の衰退を招く浅短な行為でもあります。

 

 

唯一、楽譜コピーが許されるのは、著作権保有者からの承諾を得た場合のみです。

 

楽譜コピー問題協議会(CARS)

 

 

 

テキストが手元に届くまでに時間がかかると知って、私は

 

 

それなら自分で何とかしなきゃ

 

 

と、自分1人で解決することが当たり前で、それが指導者としての責任、と捉えてすぐさま対処法を考え始めていましたが、山本先生は著者としてのお立場から

 

 

 

それなら自分が何とかしなきゃ

 

 

 

と感じてくださり、持ち前の高い共感力でプロフェッショナルな対応をして下さったのです。絶対的安心感!私の手書きよりも、テキストの先生からの楽譜が届いたよ♡の方が生徒さん達にはインパクトがあり、喜びもひとしおなことは間違いありません。

 

 

共感力は音楽力。

 

 

シンガポールに移住して今年で29年。その頃は私以外に日本人ピアノ指導者はいませんでした。情報も何もなく手探り。全て自分がやらなくては!と夢中で駆け抜けて、気がついたらシンガポールで1番長い指導歴のピアノ講師になっていました。

 

 

 

 

 

 

1人で問題解決していくことが当たり前で進んできた私にとって誰かに甘えることは難しいことの一つです。

 

 

でも音楽が言葉を超えたコミニュケーションであることを考えたとき、そこには双方の目には見えないエネルギーのやり取りが存在していて、時には「喜んでご好意に甘えさせていただく」ことも、さらに大きなエネルギーの循環を広げていくパワーを得るためには必要と学びました。

 

 

 

山本先生は、自らも現役のピアノ指導者でありながら同時に人気セミナー講師として、日本の個人ピアノ教室や音楽教室のピアノ講師への指導にも携わっておられるため、日本のピアノ教室やピアノ講師の実情をよくご存知です。

 

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メッセージでは指導現場での問題提起などのやり取りの末尾にいただいたお言葉に再度恐縮。

 

 

 

 

 

 

いただいたお言葉に恥じないように。私も共感力を磨き、日々是研鑽、です。