こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
塚越 則子(つかごし のりこ)です。

 

 

日本から夏の便りが届きました!関東地方は梅雨明け間近ですね。

 

 

 

 

 

 

日本に帰ってからもピアノを続けたいけれど、良い先生を探すにはどうしたらいいですか?

 

 

本帰国が決まると生徒さんの保護者の方から必ずといっていいほどいただくご質問です。

そこで今日は【特別企画】と題して、プロの目線から見た良いピアノの先生を見極める方法です。

 

 

 

当ピアノ教室のメインテキスト「ぴあののアトリエ」の著者、山本 英子先生の御承諾を得て直接伺った現在の日本の個人ピアノ教室の先生達の実情を交えて、良いピアノの先生を見極める時に必要なポイントを2つ、ズバリ伝授します。

 

 

 

ヤマハ音楽院時代の同窓である山本 英子先生は、日本のピアノ講師たちの先生的立場でご活躍の実力派ピアノ講師です。

 

 

全国の楽器店からの依頼を受け、ピアノ指導者向けの講演やセミナーなどを毎年平均30回以上実施し、日本全国の個人のピアノ教室の指導者や音楽教室勤務の先生方500人以上と直接対話をしながらピアノ指導やピアノ教室経営の悩みを解決しています。

 

 

 

私がこの記事を書こうと思い立った経緯はこの本を読んだことがきっかけです。

 

 

医者が教える病院、医者の選び方

 

 

医師になるには、みなさんご承知の通り最難関の大学の医学部に進み6年間の教育を受け医師国家試験に合格し、さらに2年以上、臨床研修医師として経験を積まなければなりません。人の命を預かる仕事なので当然といえば当然ですが医師になってからも休むことなく勉強は続き、文字通り身を捧げる覚悟を持って仕事をすることが求められる緊張感に満ちた世界です。

 

 

では未来を生きる大切な子どもたちの「音楽の命」を預かるピアノ講師はどうでしょう。

 

 

 

個人のピアノ教室に先生の資格は必要ありません。

 

 

自分で教室を開く場合、特別な許可や資格はいりません。

 

 

仮に音楽の本格的な専門知識や学歴がなくても、指導法を学んだことがなくても、教えた経験が全くなくても「親しみやすさ」や「子どもが好き」など演奏や指導技術の不足を補えるような性格上の強みなどがあればピアノがあって、教える生徒がいたならば誰でも今日から「ピアノの先生」を名乗ることができます。

 

 

その場合、指導者として相応しい水準を満たす演奏技術かつ指導力を持ち合わせているのかを客観的に証明するものは必要なく、評価は自己基準です。

 

 

 

「人生は思うよりも短い。一度しかない自分の人生。やりたいことをやって悔いのない一生を送りたい」誰もがそう願います。

 

 

好きなことを見つけ、それに邁進する生き方への憧れはいつの時代にも変わらずにありますが、この10年ほどでその流れは一気に加速しました。

 

 

数年前からの「女性起業家ブーム」などもその延長です。私の友人も子育てが終わり、趣味の洋服作りを活かしてネットで子供服の販売ショップを立ち上げたり、ペット向けのアロマショップを始めて生き生きとしています。

 

 

夢の実現への時代の後押しもあります。
起業のハードルが低くなった理由の一つには、インターネットを使った情報伝達手段の発達で、より多くの人への情報発信が可能となり、手軽に宣伝ができるようになった背景があります。

 

 

各種SNSを使用したコミニュケーション文化の普及やライフスタイルの変化も「憧れの世界」の扉を開くサポートをしてくれて、起業がより身近でオシャレなイメージになりました。

シロガネーゼ、サロネーゼなどの言葉も生まれましたね。

 

 

ピアノ指導者を選ぶ際、まずはこの現状を理解することから始まります。

 

 

ピアノ教室の看板を掲げていても、その内容は千差万別です

 

 

 

 

しっかりとチェックしなくては!

まずは音楽性。

 

 

①音楽歴を確認しましょう。

 

 

具体的に指導者の演奏技術を明確に証明するものは出身校や専攻、認定資格の有無(ヤマハグレード、ディプロマ等)、コンクール授賞歴などです。

 

音楽的一定水準を満たす指導者は間違いなくこれらのうちのいくつかを持っています。まず最初に必ず確認して下さいね。教室の特色など内容のチェックはそのあとです。

 

 

♣︎ピアノ教室のホームページがあれば見ておきましょう。

 

 

ホームページの内容が教室の宣伝がメインで経歴がわからない場合、出身校、専攻、音楽関係の職歴を直接講師に質問することは決して失礼なことではありません。講師側は知っていただく責任や義務がありますので不明な場合は積極的に質問して大丈夫ですよ。お子さんの音楽教育に二人三脚で取り組んでいくわけですから信頼関係を築くために必要不可欠です。プロフィールにピアニストの肩書きがある場合は具体的な演奏歴なども遡って、演奏内容、場所などをしっかりと尋ねましょう。また演奏スケジュールによってはレッスンに支障が生じることも理解しましょう。

 

 

心惹かれる謳い文句に魅了されることもありますよね。先入観に囚われていませんか?落ち着いて内容を慎重に調べましょう。広く情報を集めて検証しましょう。よくわからないまま飛びついてしまうと時にリスクが伴う可能性もあることを知っておきましょう。

 

 

わかりやすい例えで言うと、山歩きが好きで山菜採りが趣味だと体験談を色々と語ってくれた見知らぬ優しい人から採れたてのキノコを調理してもらって食べるイメージです。

 

 

 

 

次に指導力や人間性。

 

 

②お子さんとの相性や指導への姿勢、また指導者のお人柄を感じ取るために、できるだけたくさんの体験レッスンを受けて下さい。

 

 

焦って決める必要はありません。時期が合えばお教室の雰囲気や他のお子さんたちの様子を掴むために発表会に出向いてみたり、お勉強会の見学や参加などもいいですね。

 

 

ピアノ以外のことにも是非注目して下さい。
お子さんの様子はどうでしたか?指導者の情熱は感じられましたか?お人柄に好感を持てましたか?

 

 

 

 

 

♣︎お子さんのまっさらで純粋な心のキャンバスにこれから描かれていく色とりどりの絵をイメージしてみてください。

 

 

できるだけ丁寧に
できるだけ美しく

 

 

♣︎○歳までに、○歳の間に。様々なキャッチコピーが早く、早くと急き立てるでしょう。でも惑わされずに落ち着いて慎重に。

 

 

焦って失敗したら、二度ともとの白さは戻りません。

 

 

ピアノレッスンに求めている最終的な目的は1人1人違います。

 

 

指導者も同じです。指導を通して実現したい目的の内容や方向性は驚くほど様々です。

 

 

たくさんの体験レッスンを受けているうちに最初は漠然としていたピアノレッスンで叶えたい親子の夢がはっきりと実感できる時期が来ます。

 

そして答えは心が自然に教えてくれます。