こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
今日は、まず最初に振替レッスンについてお話をしたいと思います。
お子さんがピアノを習っていると、どうしてもレッスンをお休みしてしまうことがありますよね。
◆体調不良
◆けが
などが、その主な理由かと思います。シンガポールにお住まいのみなさんは
◆一時帰国のため
◆お友達との約束のため(お誕生日パーティー、お泊まり会等)
◆保護者の方のご都合
などもあるかと思います。
そんな時、休んだ分の「振替レッスン」をしてもらうことは、当たり前なのでしょうか?
決まった額の月謝をお支払いしているのだから、欠席した分の振替レッスンはしてもらいたい
そう思われる保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
個人ピアノ教室なら融通がききそうなので、振替レッスンをしてもらえるのかな?
そう思う方もあるでしょう。
実際、チケット制を導入し、自由にレッスンの日が選べて、振替レッスンも可能と謳っているピアノ教室もあるようです。
ひと昔前、ピアノは、音楽を学びながら礼儀作法も身につける芸事のお稽古として「軽い気持ちで始めることは、はばかられる」他とは一線を画した、少し敷居の高い習い事の一つでした。
ピアノ経験者の方は「子どものときのピアノの先生は、とても厳しかった」と、みなさん口を揃えておっしゃいますよね。
私も小学生の頃、作曲の先生のお宅に5分早く着いただけなのに、とても叱られた思い出があります。
今となっては、時間の大切さを厳しくしつけていただいたことに感謝の気持ちしかありませんが、当時はまだ子どもで、訳が分からずに、とても戸惑ったことを覚えています。
現代ではピアノは「誰でも気軽に習える」習い事となり
そのような「誰でも習える」ピアノ教室の先生が、ある程度需要のある「振替レッスン」をサービスの一環として実施し、生徒さんの募集に有利になるよう付加価値をつける風潮があります。
その場合、経営上では、入会費や登録料をいただいたり、出張の場合、交通費の実費や遠方手当てをお支払いいただくなどしてバランスを取っている実情がありますが、そのあたりは、あまり知られてはいないようです。
当ピアノ教室では振替レッスンを行なっておりません。
シンガポールの出張レッスンQ&A 〜④振替レッスンは可能ですか?
レッスン費には、全てが含まれています。
入会時にレッスン費以外の名目で、お支払いを請求することはございません。
ヤマハやカワイなど、世界各地で展開している大手の有名音楽教室と当ピアノ教室では経営の規模やシステムが異なります。
当ピアノ教室は、講師が全ての業務を行なっている個人のピアノ教室ですから
登録料なども一切ございません。
入会費や登録料をいただいていないのは、どこに使うのか、何のために必要な費用なのか、私自身、わからないからです。
当ピアノ教室では、出張の際の交通費も、全てレッスン費に含まれていますので、実費でお支払いいただく必要はございません。
※お住まいが前後の生徒さんと遠距離の場合のみ、タクシー代金の半額をご負担いただくことがございます。
振替レッスンを実施しないのには、物理的な側面と教育理念からの2つの理由があります。
◆レッスンスケジュールが全て埋まっているため、別枠で振替レッスンを行う余地がない。
◆出張レッスンという形態で、移動時間も加味する事情から、全ての振替レッスンの希望を等しく叶えられる保証がない。
◆定められたレッスン時間外に振替レッスンを行うことで、レッスン準備や音源データ作成、楽譜アレンジ、事務手続きなど、他の業務に支障をきたすのを避けたい。
シンガポールの出張ピアノ教室Q&A ⑫/日曜日のレッスンはありますか?
これらは、物理的な理由の主だったものです。
ここで、ぜひみなさんに知っていただきたいのですが、生徒さんがお休みされる時間枠は、講師が自由に使えるわけではなく、あくまでもレッスン時間としてセットされたものだということ。
レッスンとレッスンの合間に、突然30分〜60分の空き時間ができたからといって何ができましょう。
特に、コロナ禍になってからのこの2年あまり、外出に、とても神経を使うようになりました。
万が一《ピアノのレッスンを受けた後から具合が悪くなった》という事態になれば、たくさんの方にご迷惑をおかけすることになり、謝って済む問題ではなくなります。
一時期は、規制強化によって、シンガポール国内での外食が一切禁止の時期もあったことは、みなさんもご存知の通りです。
現在も、規制が緩和されたからといって、シンガポール国内からコロナウィルスが消滅したわけではないので油断はできません。
軽はずみに、時間を潰すつもりでゆっくりしようとカフェなどに入って、もしも隣に座った人たちがグループ内で話が盛り上がり、みんながノーマスクで大声でおしゃべりを始めたとしたら・・・一気に緊張が走り、おちおちゆっくりもできません。。。
なので、お休みの知らせを受けたときは、サッと気持ちを切り替え、極力イレギュラーな行動は自粛し(笑)、早めに次のレッスンの場所に向かって、コンドミニアムの敷地内や近くのベンチに座って雑務をこなしながら時間を調整するようにしていますよ。
続いて2つ目の理由、教育理念についてお話ししますね。
私は、ピアノレッスンを通して生徒さんを一人前に成長させることが自分の教室理念と指導方針に沿うことだと考えています。
なので、生徒さんにはできるだけ休まずにレッスンを受けてもらいたい。
とはいえ、生徒さんにも様々な事情があり、レッスンを望んでいても思うに任せないこともあります。
レッスンを受けられないことで、生徒さんの成長の機会を一回分失うことになってしまっては悔しい。
それは、ピアノ指導者として、生徒さん一人一人の音楽人生に丸ごと責任を持っているという自負があるから。
私は、レッスン以外の時間でも、ピアノの先生として、大切なお子さん方の未来をお預かりしている1人の指導者としての自覚を持って、常に生活をすることを心がけています。
本来、個人ピアノのレッスンというのは、レッスン費をいただき、先生が
「その時間を」
「その生徒さんのためだけに」
「責任をもって」
「確保」
し、レッスンを実施することで業務は完結し、レッスン以外の時間は、先生にとって、いわば「勤務時間外」になるわけですが、私は、それでは満足できません。
私にとってレッスン費をいただくことは、大切なお子様のピアノを含めた音楽教育全てに関して丸ごと、プロとしての責任を引き受けることを意味するからです。
× 毎回のピアノレッスンの対価
〇 ピアノレッスンの時間以外や将来も含めて生徒さんのピアノ人生や音楽に関わる全てにプロとして責任を持つ証
だから、単純に、【1週間に一度、決められた時間内をピアノと過ごすことがピアノレッスン】ではないというのが私の考えなのです。
当ピアノ教室では
「今月○回レッスンしたから、年回○回実施したからOK」という軽いノリではなく
レッスン以外の時間も動画を提出していただいて宿題のチェックをしたり、弾き方のアドバイスを送ったりしながら保護者の方々と、密なコミニュケーションをとり、お子さんをともに育てているチームの一員という意識を持ち
ピアノの先生の立場を超えた音楽の総合プロデューサーとして、生徒さんのピアノ人生に丸ごとかかわっていく覚悟をもって、お子さんたちのレッスンをお引き受けしています。
単に【欠員が出たら次の人を入れて枠を埋めていく】という、経営最優先の考えのピアノ教室とは理念が異なるのです。
一時帰国の生徒さんが増える今の時期も、フルサポート体制を敷いていますよ。
fairy wish creationでは、一時帰国中であっても、生徒さんたちが
❤︎日本で過ごしている間もピアノから気持ちが離れてしまわないように
❤︎せっかく習ったことを忘れてしまわないように
楽器が手元に用意できる生徒さん、できない生徒さん、それぞれの状況に合わせて、ご希望に沿って練習の仕方を具体的にお伝えし
一人一人の進捗状況をメッセージや動画で送っていただいて、必要なアドバイスをお返しする独自のフルサポートを実施しており、ご好評いただいています。
小さなお子さんの場合、 ピアノレッスンは長期にわたって関わることから、人格形成にも影響があることも決して少なくありません。
都合が悪ければ別の日にレッスンが変更ができるというのは、大人の視点で考えると、自由がきいて便利なように思えますが
◯曜日
◯時~◯時
と、やるべきことのスケジュールが固定していると、子どもは生活のリズムを安心して整えることができます。
成長とともに自覚も芽生えてきて「いつまでに仕上げよう」と目標を立てやすくなり、余裕が生まれ、モチベーションも上がります。
レッスン日に合わせて、自分で計画を立てて、責任を持って練習ができるようになると…
着実に上達しますよ!