こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
先日、当ピアノ教室で公式テキストとして使用させていただいている「ぴあののアトリエ」メソードの著作者である、山本英子先生とのやり取りの中で、こんなエピソードがありました。
山本先生からは先日も発表会に向けて、生徒さんたちへの激励のメッセージをいただいたばかりです。
生徒さんが「実害」に。。。
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中学校の音楽のペーパーテスト。
学習指導要領が時々変更されてるのは知ってるけれど
「クレシェンド」は◯
「クレッシェンド」は✖️
…となってしまう現実に唖然。
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みなさんは、どうお感じになりますか?
生徒さんが、テストに「crescend」を「クレッシェンド」と書いたところ、採点した先生から、
「教科書通りではないからバツ」
と言われてしまったのだそうです。ちなみに、コトバンクにも実際このような記述がありますし、厳密には間違いではありません。
クレッシェンド
※冷笑(1909‐10)〈永井荷風〉一二「一斉の絃楽器は声低く震動し初めて、次第に高まるクレッセンドと」コトバンクより引用。
山本先生は、現実を嘆きつつ、こんな問題提起をされていました。
❤︎別の学校には、そういう場合に◯にするような裁量をきかせている先生はいらっしゃらないのかしら、と感じます。
❤︎どちらも◯で良いのではないかしら。
外国語のカタカナ表記の揺れで、生徒たちの点数が左右されることに納得がいかないのは私だけ?
❤︎原語は「クレッシェンド」の方が近いのでは?
「一応、生徒さんたちには”教科書の通りに覚えて書くことが必要な場合があるのよ”と伝えていますが
やっぱり、現場の先生には、融通をきかせていただきたいなと思います」
と結んでおられました。
私も同意見です。
そもそも◯✖️の分け方の底辺にある、視野の狭い考え方自体に、音楽のプロとして違和感を覚えます。なぜならば
どちらにしても、カタカナ読みすると、原語を話している方たちには通じないわけですから、◯✖️をつけてみたところで、あまり意味がないと感じるからです。
こんな些細な違いに対して◯✖️で判断をつけ、片方だけに点数が入る筆記テストって、果たして意味があるのでしょうか。
子どもたちの学びへの意欲や、音楽への興味自体に影を落としてしまいそうな採点方法だと心配になります。
現場の先生の質のせいなのか、確固たる信念で採点していらっしゃるのか、本当に子どもの将来を真剣に考えてのご判断なのか、実際にお聞きしてみたいものです。
当ピアノ教室に目を向けてみると…
一人一人が思い思いに、その時に感じたイメージを素直に表現して、オリジナルのト音記号や音符を描いています。
まさに【芸術は爆発だ!】(by 岡本太郎氏)
子どもならではの自由な発想には、いつも驚くばかりです。
中にはこんなツワモノも。
正しいことは何かを、みんなちゃーんとを理解した上で、伸び伸びと表現することを心から楽しんでいますよ♬
こんな間違いも、今だけしかないと思うと、たまらなく愛おしいですね。心のこもったお便りは無条件に心に響きます♡
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。